乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

七月大歌舞伎 夜の部『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」『口上』『道行初音旅』『河内山』

2012-07-23 | 歌舞伎






 中村歌昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露
 中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露
      七月大歌舞伎
         関西・歌舞伎を愛する会 第二十一回  夜の部



 『義経千本桜』「渡海屋・大物浦」『口上』『道行初音旅』『河内山』







 今年も松竹座七月大歌舞伎夜の部をふたりで見てまいりました。

 本来ひとり観劇も好気なわたしですが、やはり一人より二人

 気の置けない人となら、お楽しめ度は倍増☆ずいぶん違うものですね☆


 松竹座でよくお顔を見かけるご夫婦もがいらっしゃり、ご挨拶。

 和やかなムードの中、観劇を楽しませていただきました。


 今回の歌舞伎記録もわたくしにとっては昼の部と同様。

 久々のものです。

 本音で書かせていただきます。

 また,たまたまわたくしが観た日に限ったようすかも知れません。

 あくまでも歌舞伎知らずの個人的な意見ですので、ご容赦を…

 








 夜の部

 『義経千本桜』「渡海屋」「大物浦」


一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  渡海屋
  大物浦

       渡海屋銀平実は新中納言知盛       吉右衛門
          女房お柳実は典侍の局       魁 春
                相模五郎       錦之助
                入江丹蔵  種太郎改め歌 昇
                亀井六郎       桂 三
                片岡八郎       種之助
                伊勢三郎       米 吉
                駿河次郎       隼 人
               武蔵坊弁慶       歌 六
                 源義経       梅 玉



                      歌 昇改め又五郎
                      種太郎改め歌 昇
                           幹部俳優出演
一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  渡海屋・大物浦
 摂津国大物浦の船問屋の渡海屋には、兄の源頼朝に追われ都を落ちた源義経主従が逗留しています。そこへ鎌倉方の追手が船を出すよう迫りますが、現れた主の渡海屋銀平に追い返されてしまいます。出船の時刻となった義経主従が渡海屋を後にすると、鎧姿の銀平が現れます。実は銀平は平家の武将平知盛、妻のお柳は安徳帝の乳人典侍の局で、二人は安徳帝を娘と偽って育て、源氏に復讐する機会を窺っていたのでした。知盛は義経を討ち取ろうと出陣しますが、大物浦で義経方に敗北。体に巻きつけた碇と共に、壮絶な最期を遂げるのでした。
 時代と世話の演じ分けが必要な、丸本物で屈指の大役、渡海屋銀平実は新中納言知盛を吉右衛門が勤め、梅玉の源義経、歌六の武蔵坊弁慶、魁春の女房お柳実は典侍の局でご堪能頂きます。




 ザ・カブキではなく、歌舞伎を堪能させていただいた。

『義経千本桜』「渡海屋」「大物浦」は何度となく観ているが、吉右衛門さんの新中納言知盛も、ステキ!

 満足いたしました。ありがとうございました。







 『口上』

二、口上

二、
 幹部俳優が裃姿で舞台に並び、新又五郎と新歌昇の襲名を祝ってご挨拶を述べる華やかな一幕です。



 最右 仁左衛門さん

 東蔵さんの口上が的を得ていた☆
    →口上ホント☆『道行初音旅 吉野山』(↓)の配役にあり(笑)あはは あはは 楽しいね!




 

 『道行初音旅 吉野山』

三、道行初音旅(みちゆきはつねのたび)

  吉野山

          佐藤忠信実は源九郎狐  歌昇改め又五郎
                 静御前       芝 雀
                早見藤太       仁左衛門

三、道行初音旅(みちゆきはつねのたび)
  吉野山
 兄の源頼朝との不仲により都を離れた義経を追い、静御前は桜の花が満開の吉野山へ、家来の佐藤忠信とともに向かっています。いつの間にか忠信の姿を見失った静ですが、義経から預かった初音の鼓を打つと、不思議とどこからともなく忠信が現れます。実は、静を守護していた忠信は、鼓の皮となった親狐を慕ってついてきた子狐が化けた姿だったのです。
 満開の桜に彩られた吉野山を背景に繰り広げる美しい舞踊を、新又五郎の佐藤忠信、芝雀の静御前、そして仁左衛門の早見藤太の配役でご覧頂きます。

 
 今回の『道行初音旅 吉野山』、配役に注目。

 チケット購入前からわくわくしていたよ。

 松竹さんもしゃれたことをするなぁ!(笑)


 仁左衛門さんの早見藤太、ものすご~~~く芝居にされ、笑わせて下さった。

 この役,以前から好きで,うまい役者さんがやられるとわくわくしていたものだが…

 舞台上ではあの二枚目の仁左衛門さんが早見藤太の基本に基づきながら、あれだけ早見藤太的魅力を感じさせるとは。

 でも、早見藤太化粧をされても,やはり仁左衛門さん仁左衛門さんなのね☆

 魅せて下さるのよ☆


 芝雀さんの静御前、以前から好きなんだけど,今回もよかった☆

 芝雀さん、いつ拝見しても気品があって美しくてお上手☆

 この方の品位はご本人の内側からわいてくるのだろうか…。

 何役でもこなされて好きだな、芝雀さん☆



 歌昇改め又五郎さん、佐藤忠信実は源九郎狐訳、男前でしたよ☆(笑)

 御襲名,おめでとうございます☆

 歌昇さん時代は元々は好きな役者さんだったのですが…がんばっていただきたい役者さんです。



 


 『四、天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)  河内山』



四、天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)

  河内山

  松江邸広間より玄関先まで

               河内山宗俊       染五郎
               松江出雲守  種太郎改め歌 昇
                宮崎数馬       隼 人
              重役北村大膳       吉之助
                腰元浪路       米 吉
            家老高木小左衛門       錦之助



四、天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)
  河内山
 悪巧みに長けた御数寄屋坊主の河内山宗俊は、上州屋の娘のふじが腰元浪路として奉公している家の当主松江出雲守に見初められ、拒否したことにより幽閉されていることを聞きつけます。金目当てに連れ戻すことを請け負った宗俊は、上野寛永寺の使僧を装い松江家を訪れます。当主の松江出雲守と直談判の末、浪路を連れ戻すことに成功した宗俊が屋敷を後にしようとすると、北村大膳に正体を見破られてしまいますが、開き直って松江侯に啖呵を切り、悠々と帰っていくのでした。
 黙阿弥独特の七五調の名台詞も聴きどころで、悪党ながらも色気や愛嬌を備えた河内山宗俊に染五郎が、新歌昇が松江出雲守に初役で挑みます。 



 幸四郎さんや仁左衛門さんや他多くの役者さんで見ている『河内山』

 花道の「ばぁかめぇ!」まで来ると,わくわくするわたし。

 もともと染五郎さんは好きで今回もこの演目にも期待してたんだけど、あらら?

 染五郎さん、数年前とは芝居に対する取り組みが変わっちゃったのかな?

 ものすご~~~く寂しい思いをして,また,歌舞伎の楽しみがひとつ減った気がして,劇場を後にするわたし。

 同行人は
「がんばってたんじゃない?幸四郎さんや仁左衛門さんや吉右衛門さんを期待してはいけないよ。」
と,静かで冷静。

 染五郎さん、歌舞伎でがんばってね☆ 

 



 



 



 
 




 ところで、宮崎数馬役の中村隼人さんがお買い物して松竹座の楽屋横から入って行かれた。

 素顔の中村隼人さん,好青年で男前でした☆


 今回 七月大歌舞伎昼夜を観て,藤十郎さんづくしか松嶋屋さんづくしか 幸四郎さんづくしの興行を見たくなるわたくしでした☆



 昼の東蔵さんと我當さん☆夜の吉右衛門さん☆昼夜の仁左衛門さん芝雀さんに拍手


  


 みなさま

 見て下さいましてありがとうございます。

 これからもよろしくお願い致します。




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