乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

雨に唄えば /  Singin’ In The Rain

2006-06-22 | 映画
      雨に唄えば





             満足度★★★★★   99、99999点

                           おまけ  + ★






           アメリカ 1952年 102分

           監督  ジーン・ケリー スタンリー・ドーネン

           脚本  アドルフ・グリーン ベティー・コムデン



 

          キャスト
                ジーン・ケリー 
                デビー・レイノルズ 
                ドナルド・オコナー 
                シド・チャリッジ



 

 この映画は大好きな作品の一つです。

 始めてみたのは中学生の頃だったでしょうか。

 5度ほどは観たかもしれません。

 特にジーン・ケリーが雨の中をタップダンスをしながら唄うシーンは心に残る一こまです。


 曲は『雨に唄えば』




 ドン(ジーン・ケリー)は自分でウンを切り開き、トップスターとなる。

 ドンとリナ(ジーン・へーガン)は無声映画の人気スター。

 世間では結婚間じかの銀幕のカップルと思われているが、実のところはは宣伝部用。
  
 リナの心とは裏腹に、ドンの心は彼女には向いてはいなかった。






 ある夜ファンに囲まれたドン。

 逃げ、飛び乗ったコーラスガールの車はキャシー(デビー・レイノルズ)のものでした。

 本当はドンの大ファンのキャシーでしたが、ドンの傲慢な態度に心とは裏腹の言動をとる。




 女性に初めて冷たくされたドンはキャシーに気を引かれ始める自分に気づく。




 そのころドンとリナの新作映画の撮影が始まっていたが、ライバル社のトーキー映画が大ヒットし、映画は中断。

 トーキーに変更することになる。




 ところがリナの悪声と台詞、歌は使い物にならない。

 技術的な不安を残しながらも強行し制作した映画は大失敗におわり、ドンは落ち込むが親友のコズモ(ドナルド・オコナー)に名案に助けられる。

 リナの吹き替えをキャシーがする。

 これは受けると会社を含めたみんなが喜ぶ。

 しかし・・・・それを知ったリナは怒リだす。




 何とかいい含め出来上がった映画は最高に楽しめるものであった。

 リナは自分の功績だと主張し、キャシーを自分の吹き替え専門にするといい始める。

 どんの心がキャッシーに向いているジェラシーから、彼女の将来をついばもうと悪だくみをはじめる。




 完成した映画の初日の会見ではおごりの絶頂に達していたリナは、観客の前で自分が挨拶を述べつといって聞かない。

 彼女の傲慢な態度に平行していたドンや制作会社関係者は、意図的に彼女の思いのままにさせる。

 だが・・・・



 彼女の会見の声と、先ほどまでのうっとりと聞きほれていた声とはまるで別人。

 客席のみんなは口々に彼女に歌うように強要する。

 彼女はキャシーにカーテンの奥で歌わせ、自分は前に立ってクチパクデ唄うまねをする。

 曲名はここでも
『雨に唄えば』



 曲のちゅうばんに差し掛かった頃、ドンや社長は後ろの幕を引いて、本当の声の主を暴露する。






 リナは舞台の上手すそに・・・・


 キャシーは客席を走り去る。

 ドンは叫ぶ、
「誰か、彼女を止めて・・・」
 キャッシーの目には涙。




「皆さん、今日のこの映画の主役は、彼女です。」
観客は満場の拍手。
 ドンは舞台の上から彼女に手を差し伸べる。
 微笑む彼女。




 ドンは彼女のために歌いだす。

 彼女も答えて歌いだす。

 そして、舞台の上で二人は美しく抱擁する。





 このように書くとただの愛のストーリーのようですが、この映画の面白さは他にいっぱいあるのです。






 ジーン・ケリーは格好が良く、上品。ドナルド・オコナーの喜劇性とタップダンスは一級品のように感じます。

 この二人の各自のおどり、加えてタップをあわせて踊るシーン、加えてキャシーの3人でのタップダンスシーン。

 何度みてもワクワクしてしまいます。






 この映画は1952年に製作されたにもかかわらず、衣装が素敵。


 作品の構成も色彩もライトもぬもず界も風の使い方も素晴らしい。


 映画のセットは舞台を見ているようで平面の中に奥行きを作り出し、まるで上質の舞台を見ているような錯覚に陥ります。






 また俳優の各自の持ち味の上手さは魅力敵です。


 タップが上手い。

 歌が上手い。

 喜劇の上手い役者さんやバレーの上手い女優さん・・・・

 この映画の好きなところを書き出せば、きりがありません。

 舞台をみるのが好きな私にはたまらない一作品です。


 見終わった後、一人ほくそ笑んでしまう、そんな映画のように思います。


 人を幸せにしてくれる映画や芝居っていうのも、良いものですね。









 たいへん丁寧に制作された上質の喜劇性を含んだ広がりのあるミュージカル映画のように感じます。

                  


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