乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

24: 『舞の本』から「信田」70-101  岩波書店 新日本古典文学大系

2012年02月07日 | 説経節、幸若舞、舞の本等
   (写真は 信田   『入門 奈良絵本・絵巻』石川透著から)



 2012年  本

    24: 『舞の本』から「信田」


 岩波書店

 新日本古典文学大系

 『舞の本』から「信田」  70-101



 岩波古典文学大系『説経節』「さんせい太夫」、 『説経節』「さんせいだゆふ」、 『さんせい太夫考』から「説経序説」「さんせい太夫の構造」を読み、『舞の本』や『幸若舞』の中に納められた「信田」が「さんせい太夫」徒に建てんが多いことを知る。

 確かに類似する部分が多い。

『舞の本』では「信田」を二度読む。

「さんせい太夫」「信田」ともに復讐物語だが、その内容は海の外の諸国に負けずといった残酷さだ。

 映画『切腹』をみたことがあるが、それどころではなかろう…。

 ヨーロッパの首切りも刃が厚く、上手くしに切れなかったと言うが、浜歩く民に木ののこを引かすとは…

「信田」では残酷な記述は短かったものの、指20本云々から始まる拷問には震えが生じた。


 ところで、「信田」を読んだあと、小松和彦氏の『異界を覗く』を読み終えた。

『異界を覗く』の異人を受け入れる宿のことが取り上げられていた。

 タイミングのせいだかなんだか、「さんせい太夫」「信田」の人身売買の宿を思い浮かべた。

『異界を覗く』では旅人を殺し金品を奪って豊かになるが、その因果が子に何らかの影響を与えたといった芝居のような言い伝えが書かれていた。













コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23: 『入門 奈良絵本・絵... | トップ | 25: 『幸若舞』から「信田... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

説経節、幸若舞、舞の本等」カテゴリの最新記事