日常

エネルギー

2010-04-21 12:38:30 | 考え
「エネルギー」というものをふと考える。

石油。
過去の植物や動物の名残り。
それが時間と共にグチャグチャにもみくちゃにされて、なんだか色んな化学反応を繰り替えして、石油と言うエネルギー源に変化する。

ダイヤモンド。
地球に埋まり、眠っている。
基本的にはその辺の石と同じ鉱物。
宇宙と共に小惑星が合体と分裂を繰り返して地球ができた。
その名残りの鉱物。
キレイに整然と結晶配列されると、その分硬度も高くなり、光を乱反射させてキラキラと輝いて見える。
ダイヤは光や太陽の根源的なエネルギーを夢想させるからなのか、はたまた、人は闇を嫌い光を求めるからなのか、ダイヤを求めるもの。


土地。
東京も熊本も南極もアフリカも、同じ地球の上。
ただ、色んな兼ね合いで(省略)、土地の値札は変わる。
ある場所は聖地で、ある場所は不吉な場所。

そして、全ての土地は「誰か」が所有していることになっていて、その「誰か」が、僕らに地面を一時的に「使わせてくれる」ことで、お金が吸い取られ、移動していく。



僕らは、せっせと地球を掘り起こす。
土地を所有しさえすれば、それは「誰か」のものになるから、その真下の地球も「誰か」のものになるらしい。
そんな地球に埋まる地下のものを、地上の世界各地に分散させる。
そうして、何かの「エネルギー」を移動させる。
手を変え、品を変え。


莫大なエネルギーの源は、ある意味地球そのもの。
それ以外に無条件に与えてくれるエネルギーとしては、太陽がある。
太陽がなくならない限り、太陽エネルギーは見返りを期待せず、金銭を要求せずに地球へサンサンと注がれる。

その太陽エネルギーのおこぼれで、「熱」を持ち、「エネルギー」へと変換される。



「エネルギー」って、不思議だ。

僕らが生きているのも、ATPというエネルギーを生み出すことで、生きている。


人が生まれてくる、人が死んでいく。
巨大なエネルギーを持って人は生まれていくように見える。
人が死ぬとき、エネルギーそのものの目盛りがゼロになるようにして死んでいく。

人生。
プラスに帯びたエネルギーを帯びて生まれてくる。
その後で生きていく。
気分や感情の変調と共に、エネルギーは適度に上下を繰り返しつつ。
ふらふらと不安定な飛行をして、最終的にはゼロの目盛りで陸に着地。
それで、とりあえずはおしまい。終幕。幕が閉まる。


人も地球も宇宙も、相互にエネルギーをやりとりしている。
「エネルギー」は、あっちに行ったり、こっちに行ったり、忙しいもんだ。


トータルとして、エネルギーはやっぱり保存されているのかな。
宇宙全体で見れば、プラス、マイナス、ゼロ。
とりあえず、そう考えておこう。

6 コメント

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エネルギー→歴史! (Is)
2010-04-22 01:11:55
「エネルギー」って面白いよね。

生きることや幸福の源泉であり、
かつ、不幸や争いの源泉でもある。

ずっと、「お金」や「経済」や「景気」って、何だろう?自分に腑に落ちる理解は何だろう?って考え続けているけど、
結構、「エネルギー」って≒かもしれない。(以前、≒「活気」ってのも思った)。活気があることは良いことだと。

一方で、
20世紀って、
多分、1000年後先くらいから見たら、
おかしな世紀だったのかもって
思われるのかも。
化石燃料なんか、まさにそうで、
地球何億年の蓄積を、たかだか100年で使ってしまうなんて、
多分、後世から見れば、オカシイのだろう。

最近よく言う「スマートグリッド」って
考え方は、僕好きなのです。
必要なとき、必要な人にって考え。
〈必要〉に応じて配分すれば、
(そして、その配分コストが限りなくゼロに近づけば…逆に言うと、今まではこの「配分コスト=流通」が高かった=偉かった!…電子書籍とか楽しみ。)
もしかしたら「ゼロサム」な世界をポジティブに語れるのかも。
Amazonで売る側に挑戦したのだけど、
感慨深いものがある。
私にとっては、「ゴミ」でしかないものを、日本中の誰かには「商品」になる…
21世紀的な配分の世界の原型を体感した気がしました。

この20年程度の歴史的な出来事をまとめてたのだけど、歴史って、デジタルにかわるのではなく、継起的に変化するのだろう(1868年いきなり明治になったわけではないように。)
21世紀になって10年経つけど、1990年にも21世紀的匂いはしていたし、2010ねんにはかなり21世紀度の濃度が上がってきた気がする。
…話は脱線しましたが、
そんな目線で、歴史勉強したいですね。
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適材適所 (いなば)
2010-04-24 09:09:17
>>>Isくん

「スマートグリッド」。
いい言葉だねぇ。メモメモ。

「必要なとき、必要な人にって考え。」
これこそ、まさしく医療崩壊の処方箋の気がするなぁ。
医療者自体はいまある数で、なんとかうまい組み合わせでやっていければって思ってるんだけどね。

「配分コスト=流通」が高かった
っていうのは、ある意味では悪い意味で、わざとそうしてる気もする。
それは役所の意味不明な書類回しと同じようなもので、間を何重にもすれば、そこに雇用がうまれる。
それが無意味であればあるほど、そこで働く人は楽なわけで。
大学病院も、国立の名残があるから、にわかには意味が分かりにくい、
間をつなぐ流通があるんだけど、それは無意味な仕事を作り出すことで、無意味な仕事を生んで、そこでお金がおちていくシステムをつくったんだろうと思うのよね。


Amazonで売ってみたんだぁ。
確かに、「ゴミ」か「商品」か。
それは善と悪とか、哲学的議論とも似ていて、扱う人次第なんだろうねぇ。
そのものに価値があるというより、価値を見出す側の問題というかね。


歴史は、いろんなジャンルと融合(芸術、音楽)させながら、深めて生きたいもんですねぇ。
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Unknown (imura)
2010-08-29 11:52:31
私たちが求めているのは、エネルギーから得られる「効用」だと思います。

地球上に存在するエネルギーが化石燃料によるエネルギー(原子力も有限という意味ではこちらでしょうか)と自然エネルギー(太陽光、太陽熱、水、風、地熱)に分けられるとしたら、前者は有限で後者はほぼ無限だと思います。

ただ、あとはコストだと思います。コストの点から見たときの効用の割合が見合わなかったら、やっぱり普及しないんでしょうね。
だから、こういうエネルギーの効率をあげるとか、燃費を上げるとか、スマートグリッドとか、(これ前者の有限を引き伸ばすこと)自然エネルギーのコストを下げること(無限のエネルギーを手にすること)を仕事にされてる方々には、ほんと脱帽です。。

20世紀から今までの化石燃料を用いてた時代が、炭を熾すときの着火剤みたいな感じになってくれて、きちんと炭に火がともるような時代の移り変わりになったら嬉しいなぁと思ってます。

ちなみにこの前のBPの原油輸出事故ですが

・7月16日までの総流出量は約78万キロリットル(490万バレル)
・1バレルの石油重量:比重0.9の場合 143kg、比重0.85の場合 135kg
・490万バレル×(135~143)kg÷1000=66.15~70.07万トン
東京ドームの0.63個分です。日本の年間輸入量の0.35%です。被害規模は数百億USドル=数兆円。
http://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E6%B9%BE%E5%8E%9F%E6%B2%B9%E6%B5%81%E5%87%BA%E4%BA%8B%E6%95%85
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%B2%B9
こういう失敗を見ると、やっぱり神々は見ているなと思いますね。
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ふしぎ (いなば)
2010-08-29 18:50:47
エネルギーそのものは制御できないしどうしようもないから、『効用』って形で、人間中心に変換していくんだろうね。
まあそれは生きていくうえでの基本だし、否定はできない側面なんだろうけど、あまりに人間とか自我が中心になると、バランス悪そう。

それにしても、エネルギーがそうして形をかえて移動してるってのは、なんとも不思議な感覚ですよ。熱エネルギーとして宇宙に逃げてるのかな。



原油流出事故も、すごいもんだね。
とんでもない額に驚いた。
何人の人の首が飛んだんだろうか。路頭に迷う人がいたらほんとにかわいそう。


10数個のコメントを一気に書いたから、疲れたー。ま、お互い様かな。
また暇なときコメントちょうだいー。
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Unknown (imura)
2010-09-02 19:12:45
色々書き込んでしまったにもかかわらず、こんなに返してもらいまして、ありがとうございました。
なんか、書き始めたら、ついつい図に乗ってしまいまして。。
また、色々書き込ませて頂けたらと思いますが、取り急ぎ御礼までです。
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call and response (いなば)
2010-09-04 21:07:26
いえいえ。
Teitterではレスポンスしにくいけど、ブログはこうして自由に返信かけるからちょうどいいのです。
まら何か感じ入ることあればレスくださーい
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