55 娘の最後の応援

こんにちは不思議館へようこそ

ひざの手術から７ヶ月、高校最後の試合に彼女は出場の夢は叶わなかった・・
試合の選手達のそばで、それでも毎日休まずトレーニングのみを退院してからくりかえしていた。

もしかしたら・・試合に出れるかも・彼女は少しの希望を持っていた。
しかし、彼女の名前は最後まで呼ばれることはなかった・・

「分かっていたんだ！当然だよね」娘は明るく私たち親に話してくれた。

あなたは、頑張ったんだ。
自分自身に勝ち、最後まで頑張って泣きながら、頑張ったんだね。

すごいことだと思うよ！
あなたを私達両親は、誇りに思う。

最後の試合にコーチは、娘に全員を試合前に集めて応援のミューテングをしなさいと告げた。
たくさんの応援の親、部員達の前で娘は静かに、話す。

「私は、この３年間辛いこと、悲しいこと、苦しいことがたくさんありました。最後の試合に出場できないことは残念だったけれど、私は選手のみんなと、心はともに、このコートの中にあります。後輩のみなさん、今日は私と精一杯応援して下さい！そしてあなた達の力を声を選手のみんなに届けて下さい。今日は宜しくお願いします」

部員達、親達の半分くらいは泣いていた。
立派だったよ！

試合中、娘の周りにはいつも後輩達が応援にいた・・
よかったね！君の声が届いたんだね・・