不思議館へようこそ!

世界の不思議な話をご一緒に
今204万人のブログランキングの上位を目指します!

79 夜中に呼びに来たもの・・

2017-07-06 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ。
冬の雪山での話。

家族でスキーに行く予定が子供の風邪のためお父さん一人で行くことになる。
しばらく一人でスキーをしていたが、急に滑ってはいけない場所で滑りたくなり、3mほど下の崖からに落ちてしまう。

足を怪我し思うように動けなくなってしまい、やがて暗くなり吹雪になる。
それでも何とか歩いたが、道に迷ってしまった・・

男は決意し、暗闇の中、雪のくぼみを利用し、穴をなんとか掘り、其の辺の枝や枯れ草とスキー板で戸替わりにして、そこで一夜を過ごすことにした。
「おーい」夜中の1時頃暗い闇に声が聞こえた。まさか、自分を心配して誰かが助けに来てくれたのか?
この吹雪の中で、救助に・・しかも夜中に?

何回か呼ぶ声が聞こえる。男は思わず穴から出てしまう・・「ここだー」と答える。
しかし、「おーい」とまた返事。「ここだー」何度かやりとりをし、男はその声の方に向かって歩き始めた。

何度かまた声掛けしあう。声の距離は縮まることはない!
おかしい、男は思う。さっきから聞こえる声はおーいのみ。しかも一向に明かりも何も見えない。

あれは、人間ではない・・急いで穴に戻る。寒さと恐怖で体がぶるぶる震える。
突然、バキ!大きな音とともにスキー板が曲がった。

何がぶつかったのかわからない。
もう外を見ることもできずに、夜が開けるのを待った。

次の日男は気を失っていたが助けられた。すぐ入院。
「スキーは?」
奥さんが答えた「あなた・・スキー板は分からないわ。それより墓標を2枚立てて雪を防いでいて助かったのね!」

なんと、男は吹雪の中墓場の近くで野宿をし、スキー板だと思っていたのは墓標だったのだ!
それより・・夜中に呼びに来たのは・・

78 死霊の探し物・・

2017-01-07 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

彼女は残業で仕事が遅くなり、家路をいそいでいた。
時間は22時をすぎていた。

そんな時、向こうから一人の80歳くらいの老婆が、寝巻きのまま歩いてきた。
よく見ると、近所のおばあさんだった。

「こんな夜、どこへ行くの?」彼女は声をかけたら、「足を探しに・・」という。
ああ、とうとう、認知症が進んでしまった・・

「おばあちゃん、一緒に帰ろう」と声をかけたらお婆ちゃんはそこには、もういなかった・・
胸騒ぎを覚え、家に帰るとお母さんがでてきた。

そして、そのおばあちゃんが夕方、交通事故で亡くなり、足が見つかっていないと言う話を聞いた。

77 あかずの部屋・・

2016-12-03 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ


その人が出張で、大阪のビジネスホテルに泊まることになった。

カギを渡され、その部屋に入ろうとしたが、カギは回るがドアが開かなかった。


何度頑張ってもあかない・・フロントに行き開かない事を告げ、フロントの方が来て開けて見ると普通に開いた・・


「えっ」まさか?あんなに頑張ったのに・・


フロントの方にお礼を言って中に入った。


「うわー」そこには、部屋中びっしりの霊達のうごめく姿があったという

76 歩く生霊

2016-11-29 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ




近所の87歳のおばあさんの話だ。

昨年から、めっきり体が弱くなり寝たきりが多くなった。


このおばあさんは、歩く人だった。

歩くとは、生霊として現れることで、近所や遠くの親戚に現れる事です。


そこのお母さんが、近所の方におばあちゃんと道で会ったとの話を聞かされた。

まさか!おばあちゃんなら、もう昨年から寝たきりであり、最近ではご飯もほとんど食べていないからだ。


間もなく、遠い親戚から昨日おばあちゃんが玄関に立っており、スリッパを用意したほんの一瞬の間に消えたとの電話がはいった。

また、別の親戚から、2階からとんでもない何か落ちる大きな音がし何事かと見にいったが、特に何事も無かった。何かあったのでは?との電話も入った。

亡くなる前には、近所で何人かおばあちゃんを見かけている。その方が言うには、霊のように透けて見える訳ではなく、はっきりとその姿が見えたと話した。

おばあちゃんが亡くなる数日前に、「疲れた・・皆に会えて良かった」と一言話したという

75 亡くなった両親の部屋

2016-11-02 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ


近所のAさんに聞いた話です。

おあばちゃんが最初に亡くなり、翌年にはお祖父さんが亡くなった時に、部屋のかたずけをしていた時の話。


8畳間にタンスと、小さな机が一つあるだけの部屋であったがこの部屋に入るのをお祖父さんは酷く嫌っていたと言う。


机の中身を整理していると、たくさんの亡くなったお祖父さん、おばあちゃんの手紙のやりとりが出てきた。


当時は珍しい、恋愛結婚で仲のいい夫婦であった。

戦争に生き残りお祖父さんが家に帰宅したときはおばあちゃんは泣きながら出迎えをしてくれた話を何度もしてくれた。


息子のAさんは微笑ましくその手紙を見ていたが、2人のプライベートの中身を見ることはできなかったという。


それから、数日後使用していないこの部屋を空かしておくのはもったいないということで、物置に使おうということになった。

Aさんは、その部屋を開けてびっくりした!

なんとそこには、布団が敷かれており、若い頃のお祖父さん、おばあちゃんがにこにこして座っていたというのだ。


Aさんは、涙がこぼれ「良かった、成仏しあの世でも一緒になれているんだ」と思った。

様子を見に来た奥さんが、Aさんが泣いているのを見て理由を聞くと、この部屋はこのままでいようと話したと言う。

74 裏の川

2016-11-02 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ


友人のAさんは、事業を始め成功して田舎に別荘の代わりに古民家を購入した。

古民家とはいえ、立派で綺麗な建物だった。


早速家族で、夏休みに家族でこの古民家に泊まりに来た時の話。


15才の娘が家の掃除をしていた。そばに小さな川が流れており、都会にはないゆっくりした時間がすぎていた。


その川を見ていると、何故か娘はその川に入りたくなり足をゆっくり入れ始めた。

母親が声をかけると、娘は我に返り、何故そのようなことをしたのかわからないと、話す。


一抹の不安を抱えながらも、せっかく来たのだからと気分を変え夕食を食べ終えそれぞれの部屋に向かった。


すると夜中に、娘が両親の部屋に来て、怖いので一緒に寝てもいいかと聞く。

日中の出来事もあり、その夜は一緒に眠ることにした。


朝、話を聞くと、夢で知らない自分と同い年くらいの子があの川に、誘うのだと言う。

びっくりした両親は、それは大変だが、何ぶん夢の話であり日中の事で興奮しているのだろうということになった。

しかし、娘のどうしても怖いので帰るとのことで昼食後、この古民家を出ることになった。


とりあえず、隣の家に管理をお願いして、身支度をして家をでることになりカギをしめた。

しかし、間もなく、ガスの元栓のことが気になり奥さんが一人戻った。


すぐ、戻ってきたが奥さんの様子がおかしい・・

一言、あそこは買ってはいけない家だったんだよ・・と話したと言う。

73 事故物件にて・・

2016-06-18 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

Aさんが大学生でアパートを探していた時の話。
なんと最安値で、駅近で2DK 15000円。

しかしながら強姦殺人の事故物件。
霊を信じない彼は電話で話を聞いても特に怖いとも思わずにいた。

まず管理してる不動産にいったところ、明日でもよければ、と言われた。

明日は用事あるので今日見たいのですが、と話すとそれではこちらの用事を済ませてから行くので先に行っててくださいと言われ、鍵と地図を渡されたので早速行って見た。

夏とはいえ、時間はもう19時頃になっていた。
空き部屋なので、電気はつかず、暗い。

部屋内を見て回り、押入れを開けた時だった。
信じられないことが起きる・・

押入れの中からゆっくりと人が出て来たのだ!

しかも、信じられない事に、天井に頭が当たるほどの大きな女だった。
勿論、この世の人ではない・・

さらに凄い臭気がし、生臭い血の臭い。
霊を信じない彼もさすがに腰を抜かして悲鳴をあげたという。

女は顔を覗きこみ不気味な笑い声をあげた。
深く低く、響く笑い声の中恐怖で彼は意識を失い、遅れてきた管理会社の人に助けられた。

無理です・・そう告げると、その管理人は何も言わずに、うなずいたという。

72 絶対行ってはいけない場所・・多良崎城跡公園

2016-06-16 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

今回は茨城県のひたちなか市にある多良崎城跡公園です。
城だが、鎌倉時代末期から南北朝時代の頃に建てられた豪族の館跡であり、石垣などがあるわけではありません。

丘の雑木林に土塁や登城道などの痕跡が残存しているのみで、ここにお城があったとは気づかない。
原っぱの場所に赤い看板だけが立っており、看板には「一の木戸」や「本郭」と何があったかを示しているが、看板はなぜか真っ赤で不気味です。

以前からこの近辺では白装束の少女の霊が出るという噂が立っており、テレビ番組の心霊特集で取り上げられたこともあるそうで、霊能者の話では、強力な霊気を感じると言う。

史跡へと至る林の小道を横切る古風な白装束をまとい、肩の下まで伸びた長い若い黒髪女。
人の姿をした白い影が水面近くを漂っているのが見えたり、若い女と思われる謎の囁き声が聞こえたりするという。

ここは、霊の見える人は確実に見るという、霊感のある方はあまり近づかない方がほうがいい・・

71 絶対行ってはいけない場所・・千駄ヶ谷トンネル

2016-06-11 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

大分、暑くなったので、アンコールに応えて今年も始めます・・

JR千駄ヶ谷駅の近くに、有名な心霊スポットがある。
千駄ヶ谷トンネルである。

このトンネルは、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックのために作られるが、大きな問題があった。

なんとも、このトンネルの上には墓地が広がっており、オリンピック開催までに移転している時間がない。
そのため、墓地の下を通る形のトンネルとして、千駄ヶ谷トンネルを作る。

静かに眠る霊を怒らせたのか、それ以来千駄ヶ谷トンネルで多くの怪奇現象が起きるようになる。

最も有名な噂は、長い髪の女の霊である。
白いワンピースを着た女の霊がトンネル内をさまよっている。

あるいは、逆さ吊りに浮かんだ血みどろの女がフロントガラス越しに運転手を睨みつけ、ボンネットに落ちたかと思うとそのまま車を追いかけてくる

千駄ヶ谷トンネル付近の某スタジオで起こる怪奇現象の話も有名だ。
タクシー運転手の中での話も有名である。

ちなみに霊能者の話では、霊の原因としてよく言われる、トンネルの上の墓地は無関係。

ここの墓の仏様は皆とても丁寧に供養されており、穏やかにひっそりと鎮まっているとのことで、
生霊や、土地エネルギーでそのような者を見るそうだという、よくわかならないコメントがある・・

70 悪霊

2015-11-13 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

不動産会社に勤める友人から聞いた話です

そのアパートは神奈川にあるのですが、1年で何人も住人が入れ替わるという。
そのため、格安の料金になっている。

一人の大学生がこの部屋に住むことになるが、友人達は異常に安い物件の為心配した。
ある日、彼と連絡がとれなくなり友人がバイト帰りの夜、様子を見にいくことになる。

そこには、布団をかぶり怯えている彼がいた。
部屋中に、御札が貼られて、まともな部屋ではない・・

話を聞くと、夜中になると体が重くなり動けなくなる。
そして、急に寝室の部屋の戸が勢いよく開くのだそうだ。

更に、まもなく部屋中から、小声でか細い女の鳴き声が聞こえてくる。
更に、この頃は白いブラウスを着た女の霊が現れるのだという



これだけで十分怖いのだが、なんと複数の霊達が壁に向かって歩いていく。
よく、これでここに住んでいられるなと感心した。

彼は、顔色も悪く、まともな状態ではなかった。
友人は彼を自分のアパートに連れて行こうと思い布団を剥がした。

その時、部屋の電気が消えた・・

外の明かりで見えた物は・・ああ、なんということだろう・・
彼の背中には、見たこともない睨んだ女が背中におぶさっていたのだ・・

友人は腰を抜かしながらも、彼を抱きかかえ部屋をでることになる。
ゲッ、彼は何か喉に詰まらせた様子だが余裕もないため、とりあえず玄関まで来て様子も見ると・・

彼の口いっぱいに、御札が詰め込まれていたのだ・・
友人と彼はこのアパートを後にし除霊をしてもらいに行くが、除霊者はこの男は強い悪霊により、また引き戻されるかも知れないと話したという。



68 誰の髪・・

2015-11-12 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

数年前、友人は家族と4人で東京で暮らしていました。

アパートから子供が受験ということもあり 都心から多少離れてはいるものの、家を借りる事にしたのです。
ある日、長女がお風呂に入り、他の3人でテレビを見ている時です。

風呂場から悲鳴が聞こえました。
どうしたのかと思い行くと、長女が裸のままで廊下に立っていました。
「どうしたの?」と聞くと、青ざめた顔で「・・・風呂場」と言います。

特に変わった様子はありません。
服を着て、髪を乾かして一息付いてから、長女は話し始めました。

お風呂に浸かっていると、「ヒュー・・ヒュー・・」という誰かの、のどから漏れるような呼吸する音を聞いたというのです。
びくっとして周りを見わたしたのですが、誰もいません。

長女は深く気にせずに髪を洗い始めました。

手のひらでシャンプーを泡立て、髪を揉むようにして洗いました。
そのとき、ある事に気付いたのです。

髪が、長い。

彼女が洗っている髪の毛は、彼女自身の髪よりも数十センチ長かったそうです。
部活の彼女は肩までしかないのに、その髪は、はるかに長い。

そして、耳元で声が聞こえた。「苦しい・・」

それ以降、長女は、お風呂に入る時は必ずドアの外で母親が待機するようになりました。

しかし他の 私達は、何ら不思議な体験をしてませんということだ。
長女は早く引っ越したいが、家を借りるお金がないという・・

67 影・・

2015-09-23 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

新婚旅行に行った2人が、グアムのホテルに泊まった。
夜の9時頃、観光から帰った2人は、最初彼女からシャワーを浴びていると、体全体が見える程、大きな鏡の下部から何やら黒い影がでてきたという。

それが、だんだん上部に移行してきて、女の形の影になった。
驚いた彼女は、悲鳴をあげて、彼を呼んだ。

彼もその影を、目のあたりにして声も出なかった。
鏡には映っているのに、勿論自分の後ろには誰もいない・・

その影は、また上の方から消えて無くなっていく。

急いで、ホテルの日本人スタッフに電話をした。

そのスタッフは、動揺し説明がおぼつかない彼に「鏡に誰かいましたか?」と答えた・・

66 生霊

2015-08-07 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

ある女性が結婚したが、約10年も子宝に恵まれず悩んでいた。
様々な、治療をして、やっと授かった。

そこの家族は大喜びで夜食はお祝いであった。
その夜、奥さんは夢を見る。

一人、暗く知らない納屋のようなところにおり誰かが、戸を開けようとしている。
そして、開けろ、開けろと叫び戸を開け始めた・・

目の前に、見覚えのない長い髪の女が、現れた。
お前だけ、一人に子供を産ませない、死ね、死ね」と言いながら首を絞める怖い夢だった・・

その夢を殆ど毎日見るようになって、ノイローゼになっていく。
家族に話すと、誰か、あなたを妬んでいる人がいるかもしれないから、寝室に盛り塩を置くと良いのでは?と姑に言われ、その夜早速試してみた。

その夜、やはりその夢を見る・・
その女の霊は、戸を開けたが部屋には入らずすーと消えた。

次の夜から、夢自体も見なくなった。
夢の女は誰なのか、わからないという。

65 廃屋の住人・・

2015-08-06 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

知人は家主のいなくなった家からタンス等回収して、業者に売りに出す仕事をしている。
その日は急な解体業者から依頼でとりあえず現場だけ見に行ったときの話。

着いたのが夕方の4時半頃で冬も近く薄暗くなっている。
山間部のその家は長い平屋で、 鍵で玄関を開き、ホコリと湿気を払う為に屋敷の窓を他の社員と手分けして開ける事にした。

手まえの部屋から順に窓を開きながら奥の部屋へと進んでいくと、
奥の方で誰かが話すような声が聞こえてきたという。

もう一人が僕に話しかけたのかと思ったが全く違う場所にいる。

一番奥の部屋にたどりつきドアを引こうとすると、一瞬ドアが開いて、すぐさま誰かが内側から強い力でひっぱって戸をバタンと閉めた。

びっくりして 「だれかいますかー?」と聞くと、怒っている聞いた事のない、うなり声のような、人が発したとは思えないような獣のような返事が返ってきました。

それに中で暴れているようで、何かが壊れる音が聞こえてきます。
ドアは、全く開かない・・

恐くなって側に来た彼のほうをみると、ジェスチャーで帰ろう、出ようという意思を表示しました。

慌てて玄関に戻りを家をでる時も、ドタバタという音が聞こえてきという。

車の中で、彼ととさっきのなんだったのかと話し合いました。
言葉を発していたので人間の様ですが、言葉も通じないし、扉を強い力で閉められた。
解体業者に確認したが、勿論誰も住んでいないといわれた。

次の日、もう一度作業をしようとなり、 最後に奥の部屋をもう一度確認しようとすると、

あったはずの扉がない…。
なんと!土壁になっている。
彼達は顔を見合わせて、すぐその屋敷を出ました。

もしあの時無理に開けて扉の向こうに入っていたら、どこに繋がっていたのか。
しかしながら、彼らにはその勇気はなかったという

64 無縁仏の霊達

2015-07-26 | 怖い話
こんにちは不思議館へようこそ

田舎のおじいちゃんは、海沿いのさびれた漁村にある。

墓地は浜辺の後ろの雑木林だった。

浜辺の浸食が始まり、波はどんどん墓地に近くなった。
ところが、村の誰一人として墓を何とかしようとはお金がからむので言い出さなかったらしい。

その頃にはほとんどの家が新しい場所に墓を移していたんで、浜辺の墓地は無縁仏だけが残されていたからです。
長い年月が経って、潮が満ちると水にすっかり沈んでしまう墓も出てきた。

潮が引く時に土を一緒に持っていかれて、骨壺が露出する。
露出した蓋は、骨が見え始め、そして流され始めた。

波にのまれて、墓は全部海へ持っていかれてしまった。

それ以来、夜になると「お~い」って呼ぶ声が聞こえたり、
黒い影が動いき、 人が何人もいて、ボソボソと話す声が聞こえるようになったらしい。

これはきっとあの無縁仏だから供養しないといけないという話になったという。