総選挙勝利へ――人間的連帯で結ばれた不屈の党・日本共産党への入党を訴える
きょうは、「正義と道理に立つものは未来に生きる」ということを、いろいろな角度からお話しさせていただきました。日本と世界の前途が問われた「決定的な場面」で、日本共産党がつねに国民の利益に立って行動したこと、その根本には「大企業中心」「アメリカいいなり」という二つの政治悪をただして、「国民が主人公」の日本をめざす綱領の立場があることをお話しいたしました。
どんな問題でも、古い政治の中身を大本から変える展望を示し、行動している党は、日本共産党をおいてほかにありません。今度の総選挙の焦点は、政権の担い手の選択にあるのではなくて、政治の中身の変革にあります。日本共産党を伸ばして、国民の利益にかなった政治の中身の変革の道を開こうではありませんか。日本共産党への絶大なご支持を、心から訴えるものであります。(歓声、大きな拍手)
私たちはいま、この総選挙で勝つためにも、強く大きな党をつくる運動にとりくんでおります。私が最後に訴えたいのは、きょう述べた私たちの綱領の立場に共鳴してくださった方は、どうか私たちとともに社会進歩を進める道を選んでいただきたい、日本共産党に入党していただきたいということであります。(拍手)
七月十八日は、戦前、戦後の日本共産党の指導者、宮本顕治さんが亡くなって、一年目の命日となりました。宮本さんが残した言葉の中でも、とりわけ私の心に深く刻まれている一節を紹介したいと思います。戦後、一部の人々が、小林多喜二の文学を一面的にゆがめ、戦前の日本共産党のたたかいを人間性を無視したたたかいであるかのように攻撃したことがありました。宮本さんは、それにきびしく反論して、「真の人間性とは何か」について、次のように述べています。
「もちろん共産党員個人としても、生きることに反対な人間はおりません。小林も二十代であれほどの仕事をした作家であります。お母さんもあった、弟もあった、これにたいして彼は非常な愛情をもっていた。自分の仕事にたいしてもたくさん抱負をもっていた。しかし、全力をあげて生きるためには、その生きることにたいして、不当にこれを妨害する迫害にたいして、頭(こうべ)を下げない。下げないということ、このたたかい方、これはある意味ではもっとも気高い人間性の発揮の一つであります」
戦前の日本で、「生きることへの不当な迫害」とは、弾圧、投獄、拷問など、まさに野蛮な形をとってあらわれました。多喜二自身も、二十九歳という若さで拷問によって命を奪われました。
現代では、戦前と同じような暴力的弾圧はできません。しかし、「生きることへの不当な迫害」は存在します。若者を使い捨てにする労働、お年寄りを「うば捨て山」に追い立てる差別医療、農家の未来を奪う亡国の農政、社会を覆う貧困の広がり。そうした「不当な迫害」に頭を下げない、傍観もしない、不屈にたたかって新しい日本をめざす、そういう生き方にこそ、現代においても最も価値ある人間的な生き方があると、私は、信じています(拍手)。そして、一人ひとりの条件はさまざまでも、そうした生き方で結ばれた人間集団が日本共産党だということをいいたいと思います。(大きな拍手)
同時に、みなさん、私が強調したいのは、日本共産党という党が、温かい人間的連帯で結ばれた党だということであります。今の日本社会を見渡しますと、あまりに人間が人間として大切にされない、寒々とした状況が作り出されています。とくに「新自由主義」が横行するなかで、国民のなかに「対立」と「分断」を持ち込み、ばらばらにした個人に「自己責任」を押し付ける風潮が広げられています。「正社員と非正規社員」、「お年寄りと若い世代」、「生産者と消費者」などと、意図的に「対立」をつくって、「分断」をはかるのが、相手の常とう手段であります。とくにいま多くの若者が、「自己責任」論によってがんじがらめにされ、苦しい生活のうえに、それが自分の責任であるかのように、「二重の苦しみ」を押し付けられるなかで、困難をのりこえて連帯をつくり、未来を切り開こうと苦闘しています。
そうした社会にあって、私たちは、まず日本共産党が、そうした「分断」をのりこえて、温かい人間的連帯で結ばれた人間集団となれるよう、努力しています。そして、相手が国民の中に「対立」と「分断」を持ち込むならば、それにたいして社会的連帯で反撃しよう、さらに反撃にとどまらず社会的連帯で新しい政治をつくろうと呼びかけ、国民のなかに温かい絆(きずな)で結ばれた広大な革新と平和の共同の流れをつくる一翼を担っているのが日本共産党であります。(大きな拍手)
私自身、大学一年生の時に入党し、今年で三十五年になりますが、「入ってよかった」(笑い)と、心から思っております。実にいいところですよと(笑い)、いいたいと思います。(拍手)
政治や社会の不正義に立ち向かう不屈の党、温かい人間的連帯で結ばれた党、日本共産党に入党し、たった一度きりしかない、大切なかけがえのない人生を、私たちとともに歩まれることを、私は、心から訴えるものであります。(大きな拍手)
みなさん、日本共産党を強く大きくして、総選挙に必ず勝とうではありませんか。(大きな拍手)
正義と道理に立つものは未来に生きる――このことに確信をもち、社会的連帯の力で新しい政治をつくろうではありませんか。(歓声、大きな拍手)
日本共産党創立八十六周年万歳(「万歳」の声と歓声、割れるような拍手)。ご清聴ありがとうございました。(長く続く大きな拍手)
(出所:日本共産党HP 2008年7月25日(金)「しんぶん赤旗」)
きょうは、「正義と道理に立つものは未来に生きる」ということを、いろいろな角度からお話しさせていただきました。日本と世界の前途が問われた「決定的な場面」で、日本共産党がつねに国民の利益に立って行動したこと、その根本には「大企業中心」「アメリカいいなり」という二つの政治悪をただして、「国民が主人公」の日本をめざす綱領の立場があることをお話しいたしました。
どんな問題でも、古い政治の中身を大本から変える展望を示し、行動している党は、日本共産党をおいてほかにありません。今度の総選挙の焦点は、政権の担い手の選択にあるのではなくて、政治の中身の変革にあります。日本共産党を伸ばして、国民の利益にかなった政治の中身の変革の道を開こうではありませんか。日本共産党への絶大なご支持を、心から訴えるものであります。(歓声、大きな拍手)
私たちはいま、この総選挙で勝つためにも、強く大きな党をつくる運動にとりくんでおります。私が最後に訴えたいのは、きょう述べた私たちの綱領の立場に共鳴してくださった方は、どうか私たちとともに社会進歩を進める道を選んでいただきたい、日本共産党に入党していただきたいということであります。(拍手)
七月十八日は、戦前、戦後の日本共産党の指導者、宮本顕治さんが亡くなって、一年目の命日となりました。宮本さんが残した言葉の中でも、とりわけ私の心に深く刻まれている一節を紹介したいと思います。戦後、一部の人々が、小林多喜二の文学を一面的にゆがめ、戦前の日本共産党のたたかいを人間性を無視したたたかいであるかのように攻撃したことがありました。宮本さんは、それにきびしく反論して、「真の人間性とは何か」について、次のように述べています。
「もちろん共産党員個人としても、生きることに反対な人間はおりません。小林も二十代であれほどの仕事をした作家であります。お母さんもあった、弟もあった、これにたいして彼は非常な愛情をもっていた。自分の仕事にたいしてもたくさん抱負をもっていた。しかし、全力をあげて生きるためには、その生きることにたいして、不当にこれを妨害する迫害にたいして、頭(こうべ)を下げない。下げないということ、このたたかい方、これはある意味ではもっとも気高い人間性の発揮の一つであります」
戦前の日本で、「生きることへの不当な迫害」とは、弾圧、投獄、拷問など、まさに野蛮な形をとってあらわれました。多喜二自身も、二十九歳という若さで拷問によって命を奪われました。
現代では、戦前と同じような暴力的弾圧はできません。しかし、「生きることへの不当な迫害」は存在します。若者を使い捨てにする労働、お年寄りを「うば捨て山」に追い立てる差別医療、農家の未来を奪う亡国の農政、社会を覆う貧困の広がり。そうした「不当な迫害」に頭を下げない、傍観もしない、不屈にたたかって新しい日本をめざす、そういう生き方にこそ、現代においても最も価値ある人間的な生き方があると、私は、信じています(拍手)。そして、一人ひとりの条件はさまざまでも、そうした生き方で結ばれた人間集団が日本共産党だということをいいたいと思います。(大きな拍手)
同時に、みなさん、私が強調したいのは、日本共産党という党が、温かい人間的連帯で結ばれた党だということであります。今の日本社会を見渡しますと、あまりに人間が人間として大切にされない、寒々とした状況が作り出されています。とくに「新自由主義」が横行するなかで、国民のなかに「対立」と「分断」を持ち込み、ばらばらにした個人に「自己責任」を押し付ける風潮が広げられています。「正社員と非正規社員」、「お年寄りと若い世代」、「生産者と消費者」などと、意図的に「対立」をつくって、「分断」をはかるのが、相手の常とう手段であります。とくにいま多くの若者が、「自己責任」論によってがんじがらめにされ、苦しい生活のうえに、それが自分の責任であるかのように、「二重の苦しみ」を押し付けられるなかで、困難をのりこえて連帯をつくり、未来を切り開こうと苦闘しています。
そうした社会にあって、私たちは、まず日本共産党が、そうした「分断」をのりこえて、温かい人間的連帯で結ばれた人間集団となれるよう、努力しています。そして、相手が国民の中に「対立」と「分断」を持ち込むならば、それにたいして社会的連帯で反撃しよう、さらに反撃にとどまらず社会的連帯で新しい政治をつくろうと呼びかけ、国民のなかに温かい絆(きずな)で結ばれた広大な革新と平和の共同の流れをつくる一翼を担っているのが日本共産党であります。(大きな拍手)
私自身、大学一年生の時に入党し、今年で三十五年になりますが、「入ってよかった」(笑い)と、心から思っております。実にいいところですよと(笑い)、いいたいと思います。(拍手)
政治や社会の不正義に立ち向かう不屈の党、温かい人間的連帯で結ばれた党、日本共産党に入党し、たった一度きりしかない、大切なかけがえのない人生を、私たちとともに歩まれることを、私は、心から訴えるものであります。(大きな拍手)
みなさん、日本共産党を強く大きくして、総選挙に必ず勝とうではありませんか。(大きな拍手)
正義と道理に立つものは未来に生きる――このことに確信をもち、社会的連帯の力で新しい政治をつくろうではありませんか。(歓声、大きな拍手)
日本共産党創立八十六周年万歳(「万歳」の声と歓声、割れるような拍手)。ご清聴ありがとうございました。(長く続く大きな拍手)
(出所:日本共産党HP 2008年7月25日(金)「しんぶん赤旗」)
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