浦西孝浩の活動日記

活動の記録

合併後の地域づくり  考 な、意見交換。

2016-09-21 09:49:15 | 福祉

9月19日(月) 

午前は常呂自治区末広町内会の敬老会に参加。末広町内会には75歳以上が51名在住。敬老会には30名ほどが参加と、日頃の老人クラブの活動を通した仲の良いみなさん。詩吟あり、太極拳の演舞ありと楽しいひと時を過ごされていた。ぼくからも一言ご挨拶ということで、災害時の対応、避難時の支援登録のこれからや健康でいられるようにと太極拳講座やパークゴルフ場の利用料が北見市内統一の方向で、これから議会で審議される話などを紹介させていただいた。老いても安心、安全に楽しく暮らせる地域づくり。背中を押される思いでした。

 

午後、その地域づくりの意見交換を我が家で。

九州大学の共生社会学の高野和良教授、岐阜中部学院大学短期大学社会福祉学科の大井智香子准教授、愛知県日本福祉大学の小松理佐子教授の三人が来常。

高野さんは3年ほど前?常呂自治区の住民自治活動の取り組みとして毎年開催している「まちを語る集い」の助言者として来ていただいたことがあり、高野さんは、その後、常呂が北見市と合併10年を経過して、どうなっているのか? 人口減少が進む中、主に社会福祉の視点からの状況を聞かせてくれたらという話。

常呂の話でもあり、友人のタカトキ・Tさんにも声をかけ対応。常呂町時代の地域づくりを「ところ通信」などの資料に基づき解説。なぜ常呂川流域の自治体で合併したのか。地域住民の合併評価は?合併して何が変わったのか?など、いろんな話題が飛びかった。

ぼくからは、先ごろの台風による避難所の開設で目の当たりにした市民や市職員の様子なども伝える。

● 合併効果・・常呂自治区の災害に対し、市として全庁的に支援体制を組み、避難所など支援体制の人員配置が成されたこと。常呂総合支所の職員だけでは対応にも限界をあることを考えると、これは良い合併効果と言えそう。しかしながら、どうだろう?避難所で対応に当たる職員など関係者は避難所マニュアルによる対応なのだろうけど、それ以上に避難所に集まった住民への対応が無い現実。自分が市街地の避難所を見回りしてみて考えさせられた事例を紹介させていただいた。

● 例えば受付さん。名簿作成が主な仕事?マニュアルに仕事として書かれていなければ、他にすることは無し?自分が避難所回りして感じたこと。持病を抱える高齢者に、ここで寝れる?と聞いたら、無理の返事。ホームか病院への二次避難への対応を働きかけた。そして保健師さんの役割。もちろん、体調を崩されたりした人が出れば速やかな対応をされることは、当然だろうけど、自分の目に映ったのは、たまたまでしょうが受付の横で静かに座っている保健師さんの姿を、配置された避難所にあったこと。

それぞれの保健師さんには、災害時の避難所の在り方、保健師の役割、課題など、あなたが何を見て、何を考えたのか?仕事として体感して得、感じた課題は?それを報告する役割を担っていることを頭の片隅に置いてあるのだろうか?北見市でも全市的な避難体制の取り組みは初めてのこと。だからこそ体験したことを経験に活かすためにも、しっかりと仕事してな~と、二人の保健師に伝えたことなど。

市の職員の行動から気づいたこと。若い年配を問わず、なぜか自分から率先して考え動く人がいない。わかったことは、その自発的行動を生むのは、対話力、コミュニケーション能力とでもいうのかな。話をすれば課題が見えてくるはずのものも、話をしないから課題が浮き彫りにならない。気づかない。

これって申請主義の役所仕事に慣れきった表われちゃう?なぜ、災害弱者の福祉避難体制が整備されていなかったのか。役所の内側向いた仕事、そのものかもしれない。いや、そのもの。「市民に寄り添う市政」は、どうやら諸々の計画書の中の架空の世界かと、肩から力が抜ける。

●合併10年過ぎて、これからは。 例えば北見市の火葬場の将来。常呂の火葬場はどうなるか?年配のみなさんは、常呂で人生を全うしたい想いが強い。年配のみなさんがいなくなるまで?の乱暴な言い方もあることは耳にしていますが、自分が思うのは、合併して常呂で生まれた子どもが、成人して自分たちの考えを発言できるまで。20年から30年かかるのでは。で、火葬場の話。誰が言ったかわからないけど、常呂の火葬場を廃止し、統廃合するのではなく北見の火葬場のサブとして活用するような逆転の発想、あってもいいよね。

ほっほっホ~。なり。

そのためにも地域の想いをしっかりと描く、発言していける住民自治の力を育まなければ。いくら農業や水産業に力があっても、広い北見市の中で声は簡単に飲み込まれてしまうのです。

そのためにも自治区制度の今後の見込み。来春3月には自治区長の任期を迎えますが、その後を、どうするのか。大きな節目になると思います。

今回の災害対応については、九月定例議会でも、当然の一番多い質問でした。災害弱者の避難状況の把握などまだ、取り組みとして確立されていない状況。今回の災害時の対応など見ても、やはり自治区長は必要です。もちろん、何もする気のない、やる気のないように見て取れた過去の自治区長なら不要ですが(たぶん与えられた仕事以外、何をしていいかわからなかったと推察)。も付け加えての話し。

ただ、自治区長は常呂のスーパーマンではないし。議員だって一人の力には限界もあります。住民は地域づくりを他人任せ(おまかせ民主主義)にしない住民自治力のパワーアップがこれからの課題です。常呂が北見市のモデル地区になる。その気概を持って住民自治の取り組みをしっかりと確立させなければ。

希望の話題の一つに 今、町民運動会の復活を地域住民の絆を深めようと、地域の若者たちが動き始めたという話題も。自分たちの世代は、どう次の世代にバトンタッチするのか。そんな話も投げかけられた。それも課題。

北見市の中の常呂自治区は、多数者に対する少数者の立場。少数者は少数者の動き方、戦い方があります。そのパワーは地域住民の想いの集中化が生みます。それを受ける自分の立場の動き。自戒を込めて、これからに。

といった話を、あれこれ事例を交えて意見交換した。かなっ。

話をすることは大切。心の引き出しにしまっていた大切なことが飛び出てくる。

 

夜は、地元メンバーも変わり、さらに深まる意見交換。翌朝はサロマ湖で魚の網あげ体験。新鮮ホタテを食べてビュンーと帰るという。台風避けて帰れたかな~

この次、この三名とお会いする時には、どんなまちづくりが進められていると報告できるだろうか。

がんばらないけど、ガンバロ~  だな。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿