Ununzの夢見

夢へと向かい、私の夢は私的捕らわれから下降しきれない私の夢。ですが、あれらは想像(創造)を補う地下水脈でもあるのです

夢見【41】そんなリリーに騙されて(了)

2016-06-19 20:44:22 | 夢見
(540字)
狂死人病:生きている人間を見るとニヤリ笑いをしながら死体を見せてやりたくて仕方なくなる病気
黒猫懊悩症:西日本の人間が100%の確率で罹る

 タイガーマスク――1・2・3……マスター!! タイガーマスクの顔のアップから徐々に全身へと画面に現れ、それを覆い隠すように太い赤字のタイトルが流れる。
 タッグ・マッチかハンディ・マッチらしく、私は二人のタイガーを選ぶ。画面には現代風の洗練された線の細い洒脱な姿。敵は「○○リリー」という、全身をピンクのタイツで固めたスタイルのいい欧米系の女が、ひとりだけでこちらの相手になるようだ。眉毛は金、瞳は鳶色、唇はぽってりと熱くセクシー。『○○リリーは上海リリー♪』といったテーマソングがどこからか流れる。
 試合が始まると彼女は様子見をすることもなく、早速腰をかがめにじり寄りながら、タイガーに近づいたところでさっと伸ばした腕で包み込み抱きついてしまう。組み伏せて相手の体液を吸い取る戦法みたいだ。どうやら「○○リリー」は蝶の化身のようで、唇が20cm程度に伸びたかと思うとそのまま先端を尖らせていった。
 髄液は案外甘いとか、大腸から下の液は吸わないが理由は言わずもがなだとか。


※夢を振り返って:○○の部分は伏せてあるわけではなく、目が醒めしばらくして忘れただけ

夢見【40】支柱に活を見出せ(了)

2016-06-03 10:31:36 | 案内・告知
(781字) 
 居並ぶ道着を来た連中の中から、代表として名乗りでてきた男と柔道の試合をすることになる。中学校の先輩で、かつて伝説的な不良と恐れられた人がどうやら私の相手となるみたいだ。ニヤついた顔のまま近づいてきて、いきなり組み付いてくる。
 小外刈りのような技。思いっ切り畳に打ち付けられるが、何度も同じ手を使ってくるので、ひょっとしたら返し技を使えるかもしれないとの閃きがあり、体落としの動きで身体をぐるりと反転し、軸足とは反対側の足をつっかえ棒に相手の突進する勢いを利用して躓かせた。技ありくらいの感じで綺麗に伝説の不良は倒れる。

 いつの間にか場所が変わり、夜祭の盆踊り会場のようなところで先輩と向かい合っている。自分の手の内を読まれていると知ってか警戒してか、なかなか組んでくれない。祭りのために設営された、白いカバーの掛けられているやたら長いテーブルの周囲をいつまでもグルグル逃げまわっているので、こちらは段々と面倒になり、積極的に追いかけることはしていない。
 いきなり懐から黒縁の瓶底眼鏡を取り出すとぎこちない手つきで掛け、こちらにも同型のもの薦めてくるのだった。よく見ると眼鏡を扱い慣れていない人間がよくやるミス、というか無神経さでレンズが直接指で持たれ、随分汚れ脂が浮き上がっていたのであまり使いたくもないのだ。似合いもしない瓶底眼鏡をかけているその姿は、昔のドラマなどに端役として出演する村の駐在さんか、『キテレツ大百科』のベンゾウさんにも見えた。


※夢を振り返って:返し技は組手をしている最中に『YAWARA!』のことが頭に浮かび、瞬間に真似してみようと思ったのだが、おそらく返し技としては間違っているだろう。本来は成立しないのではないか
そう言えば不良の顔は妙にマンガ的な造形で、当作に登場する下級生の柔道部員、須藤を丸刈りにした感じだった