9月21日の朝会で、夏休みの東浦町小学生国内研修で神戸・広島を訪問した児童の研修報告会をしました。大震災や原爆投下などによって大きな被害を受けた神戸や広島を訪れて感じたこと考えたことなどを自分の言葉でしっかりと伝えることができました。聞いている子供たちも、神戸や広島について興味をもったようでした。
真剣に話を聞く子供たち
『命の大切さ』
「私は夏休み中に東浦町小学生国内研修で広島と神戸に行きました。今からは、その広島で学んだ事を紹介します。
広島には今からちょうど65年前に原子爆弾が落ちてきました。その原子爆弾は、アメリカが落としたもので、その爆弾が落ちると一瞬にして人が溶けて死んでしまいます。私は、その原爆で死んでしまった子供たちのお墓に供える千羽鶴作りをクラスのみんなに手伝ってもらいました。みんなががんばって作ってくれたので死んでしまった子供たちも喜んでいると思います。私は、少しだけ手伝えた事をうれしく思いました。
原爆の資料館では、原爆が落ちた1945年8月6日午前8時15分で止まったままの汚れた時計や原爆が落ちたときの広島の写真、ガラスの破片が飛び散って穴があいた壁などが展示されていて、その時の原爆の怖さがよく分かりました。原爆は、人と人との戦争で落とされたものです。まだ生きていたいのに死んでしまった人たちがいるのは、すごく悲しい事です。『戦争は、もう起こしてはいけない。」そのためには、その怖さをみんなに伝えていかなければいけないと思います。みなさんも家に帰ったらお母さん、お父さんなどいろいろな人に、『原爆はすごく怖いんだよ。』という事を話してみてください。人の命が軽く見られている今を変えていく事が一番大切だと強く思うので、おばあちゃん、おじちゃんに原爆の事を聞いたり、みなさん自身も原爆に興味をもってみてください。」
『阪神・淡路大震災』
「私は、東浦町小学生国内研修の1日目に人と防災未来センターへ行きました。人と防災未来センターでは、阪神・淡路大震災という地震について、その地震を体験した大塚さんという方のお話を聞いたり、センター内を見学したりしました。1995年、今から15年前の1月17日、午前5時45分にその地震は起こりました。なくなった方が6434人、傷を負った方が43792人。あまりにも多い人数で驚きました。
大塚さんの家は、木造で5人家族だったそうです。大塚さんが一人で一階で寝ていると、朝、ドン!と突き上げられるような感じがしたそうです。そして、10秒~15秒ほどゆれ、屋根が落ちてきたそうです。屋根がたんすにひっかかり助かりましたが、身動きが取れず頭で屋根を突き破り公園に避難したそうです。
見学した、1.17シアターというところでは、音と光でその時のことを再現してあり、怖くなりました。他にも大震災ホールの復興に至るまでの町並みを映したもの、震災直後の町の再現や5時45分で止まった時計などが展示してありました。
私は、地震は止められないけど、その被害を少なくする事ができるということを学びました。みなさんも家の人と話し合っていろいろな地震対策をしてください。少しの対策が命を救う事もあります。私は、もう実行しています。」