宇野ルーツだより

ご先祖のルーツを探す旅

今年の8月15日に思うこと。

2016-08-15 07:30:00 | 日記
    札幌も暑い日が続いていますが、猛暑に比べるとまだ過ごし
  やすいかもしれません。残暑お見舞い申し上げます。宇野ゆかりの
  皆さま、どうぞご自愛ください。

  今年も8月15日を迎えました。あの8月15日を知る方々が少なくなって
  いく中、戦争の記憶を受け継ぎ伝えていかなければならないと実感
  しています。私の母(宇野美代子)は当時16歳で満州にいましたが、
  若くして他界したため断片的にしか聞くことができませんでした。

  父方の叔母は当時11歳でした。今も健在なので折に触れて話を聞く
  ことができます。札幌市近郊のホップ畑で「勤労奉仕」の毎日だった
  といいます。手についたその臭いが今も忘れられないと話します。
  「ぜいたくは敵だ」と言われた時代です。ビールの材料は当然軍隊
  のためのものでした。

  また、知人の女性も同じ国民学校の小学生でしたが、夏休みには
  イタドリの葉を摘む「勤労奉仕」の毎日でした。この葉は「どんぐい」
  と呼ばれ、乾燥させてタバコの原料となったといいます。これも勿論
  軍隊のためのものでした。「国策」の名でまともに勉強できなかった
  ことが今も心残りだと話します。

  今ではポップ畑もイタドリタバコもなくなり戦争の痕跡は見られなく
  なりました。その一方で、戦争が生態系を撹乱した例もあります。
  昨夏近郊の山で遭遇したニホンテン(写真)です。本来札幌にいる
  はずのない動物です。調べてみると戦争中に軍用毛皮として飼養
  されていたものが放出・逃走した子孫が在来のエゾクロテンを駆逐
  していたのです。こうした「戦争遺産」を見るにつけ、どんな理由で
  あっても戦争はしない覚悟が必要だと痛感します。変に意地を張る
  とろくな結果にならないことは身近な例でよくあること。最近の政治
  や社会で特に目立つ気がしてなりません。
 
                     近郊の山で目撃したニホンテンです。

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