んまい、いなせやのブログ

いろんな人との出会いを楽しみに・・・

熊本へ その4

2016-06-29 17:06:29 | Weblog
そして次の日、忙しいいけちゃんが時間を作ってくれて

瑞鷹酒造さんへ行く事が出来ました。いけちゃん、感謝です。

瑞鷹酒造さんがある川尻と言う街は



西郷さんが熊本城へ出陣する前にいはったとこだとか・・・・

いけちゃんは、日本酒だけでなく歴史にも詳しい。



昔の白壁の大きな蔵元さんだ。

お正月に飲んだり、料理にも使う「赤酒」をたくさん作ってるんだそうだ。



息子さんとお話ししてから、蔵内を見せて貰う事に





地震の後の大雨の被害もあったらしくあちこち補修されていた。



向こう側の通りの手前のここにも建物があったが撤去したと・・・・



こちらの建物は大丈夫だったそうで。

その奥は崩れて立ち入り禁止になっていた。



屋上まで上がって上から見てみると



屋根がいつ落ちてもおかしくない様子だ。



上から見ると改めて広い敷地が見渡せる。


彼はこう言った。言い方悪いかもしれないけどこれを機に

蔵を整備して使い勝手よくしていきたと。

今は東北の再建した蔵を時間がある限り見学に行って

どう作り直すか考えながら、動かせる場所で使える道具を使って

生産し出荷している。まだ足元がフワフワしてると・・・・。


大将は神戸の震災後復興した灘の酒蔵の話をした。

今よりもっと沢山の人が集まれたり、大型バスが止めれたり

彼は、小さな事一つでも全てメモをとっていた。


これから、いろんなイベントで熊本を応援していく。

忘れられない様に、これが一番大切だから。

報道はもうほとんどありませんが、まだ復興してません。

京都からエールを送ります。



最後に、帰る前に少しの時間だけど会えた同級生が

「来てくれた事に有難うやわ」って。

なので、どんどん熊本に行きましょう。

熊野菜や馬刺しや熊ワイン、熊酒、熊焼酎美味しいもんいっぱいあるし

温泉あるし。新幹線めっちゃのり心地いいし。

熊本いいとこ、みんなで行こう!オー!!


熊本へ その3

2016-06-27 13:11:27 | Weblog
さて、次に向かったのは昨日もご紹介しました、いけちゃんとこ。

熊本で日本酒無濾過生原酒を扱うお店「醸音(かもね)」さんの店主です。

いけちゃんも、少し痩せたかな?

お嫁ちゃんが大阪出身で子供がまだ小さく余震におびえて

家に入りたがらず、車中で寝泊まりしてたので

1週間ほど大阪に戻って来てたと・・・・

店のビルが大丈夫との連絡が入りとにかく開けよう。

お客さん来なくても開けようって思ったそうだ。

いけちゃんのお店は地下だからなのか、グラスは割れなかったが

カウンター後ろの冷蔵庫が倒れてきて扉のガラスが割れたそうだ。

怪我がなくて、良かった。そして、変わらずの笑顔に安堵。





日本酒蔵で一番被害が大きかったのは瑞鷹酒造さんだそうでキャンペーンしてました。

瑞鷹酒造さんの崇薫(すうくん)のおりがらみは、いけちゃんのオリジナル。

これが、美味しいのだ。

それに姉妹店もあります。女性店主のみなみちゃんが営む「酔音(よいね)」さんです。

いけちゃんのお店から歩いて15分くらい。

おしゃれなビルの階段上った二階にあります。









可愛い玄関を入ると天井の高いこじんまりした店内。





京都・滋賀・遊穂もあるぞ~~~~。

みなみちゃんは、今でもトラウマでお客さんが戸を開ける音が地響きに聞こえ

ビクっとしてしまうと・・・・でも飾りの空の一升瓶が割れて後は大丈夫だったと。

だいぶ繁華街にもお客さんが戻ってきたけど

この週の月曜日に大雨が降って、山手は土砂災害にもなってしまった。


南阿蘇にも行こうと思っていたが、断念。

いけちゃんの提案で急遽、川尻の瑞鷹酒造さんへ行く事になった。

今日の京都新聞にこんな記事がでていた。



熊本へ行って応援しよう!


続きは次回で。

熊本へ その2

2016-06-26 20:54:45 | Weblog
さて、酒屋さんとお別れして次は熊本県庁へ

ここには、おがっちのお兄さんがいらっしゃいますので・・・



向かって左が県庁です。立派な建物なのでご近所の方々が

避難してこられ当時はパニックだったそうだ。

県庁近くも瓦屋根はくずれていた。





お兄さんは、物資の係りだったので何日も飲まず食わず寝ずに

走り回ったと、少し痩せてはりました。


いろんな話を聞かせて頂き、お忙しそうなので早々に引きあげる。


暗い話ばかりではありません。

熊本から京都に2年いた金ちゃんこと、遠山君がお店をオープンしました。

熊本の繁華街のど真ん中、鶴屋の向かいの手取天満宮の方向へ入ってすぐ。

真新しいマンションの一階です。しゃれおつです~。



お店の中はワインショップ・バー・レストランに分かれています。



元気そうな金ちゃん見てホッとしました。







熊本素材を食べて飲む事にしましょう。



熊トマト5種



熊とうもろこし



阿蘇の野菜11種のテリーヌは大人気だそうです。

これに合わせて



熊ワインや



熊焼酎。何故か銘柄が高田・・・・金ちゃんが探して買って来てくれました。

次の店にも行かなくてはいけない所があるので〆に



馬刺し寿司。しゃりの黄色はサフランだそうです。

おいしかった~。店内は満席。頑張れ金ちゃん。応援してます。


お店の事もやりながら、皆さん補助金申請などてんてこ舞いだそうです。

自分の家が大丈夫でも、罪悪感を感じてしまうのだそうです、

大丈夫だった事を素直に喜べないと・・・・

熊本で働く人達のなかには、まだ被害者のままの方と

次を考える人と温度差があるとも聞きました。


さあ、次は大将の古くからの友人いけちゃんのところへ。

熊本出身で京都で働き長い間、いなせやの常連さんでした。

奥様との初デートもいなせやでした。

んまいで結婚パーティーもやりました。


次回はそこからお話致します。

熊本へ その1

2016-06-24 15:46:57 | Weblog
 今回は某雑誌編集さんからの御依頼・・・・とは少し違うな・・・

お願いでもないし・・・御縁とでもいいますか・・・・

京都でドロップキックなる日本酒イベントの仕掛け人として

熊本で困ってる方がいらっしゃるなら力になるでしょう~~~。

義援金を集めた熊本出身のおがっちシェフも一緒にいざ出発。


新大阪から初めて新幹線さくらに乗ります。





まるでグリーン車のような豪華な車内。3時間で熊本到着。

駅では、一足先に到着したおがっちがレンタカーで迎えに来てくれた。

さて、今回会いに行く酒屋さんとの待ち合わせにまだ時間があるから

市内を走る。目に入るのは、瓦屋根にはブルーシートがかけてあり

家やマンションには3色の張り紙がしてある。

赤は危険・黄色は要注意・緑は調査済である。

そして、月曜日には大雨が降り続き山手の方では避難勧告がでている。

熊本城への道路は封鎖されており、脇道から少し震災の爪痕が伺えた。





さて、時間になったので酒屋さんへ向かう。



国道沿いの綺麗な店舗、たちばなさん。



入口にはこんな看板があった。



大きな冷蔵庫部屋や



熊本の酒コーナー



店内を見せて貰っていたら、息子さんが来られた。

私たちに深々と頭を下げ、来て頂いて有難う御座いますと。

真っ直ぐに人を見る眼差しと、意思の強さを強調する太い眉は

なんだか、うちのスタッフのムーを思い出す。

彼は、震度7を二回体験すると心折れますとハッキリ言った。

それからは、感謝感謝の毎日でしたと。

彼の悩みを聞いた。こんなに怖い思いをし、傷つき、復興に力を注ぐ人に

これ以上、煩わしい事は取り除いてあげたい。

出来る事は京都にブン投げて下さい。

何が出来るか分かりませんが、よく考えて皆と相談し

やりますから。とても前向きに話す彼が少し疲れているようにも

みえた。こんな事が起こってしまったが、それがなかったら出会わなかった。

亡くなられた方もいらっしゃるから、こんな事言うと非常識かもしれないが

この事を機に今までやった事ない事が出来たり、いい方向に進み復興して欲しい。


私には、熊本とも御縁がたくさんある。

熊本から来たおがっちシェフ、そのシェフの最強助っ人の金ちゃん。

京都から地元熊本に戻り、日本酒の店をしてる池ちゃん。

高校ソフトボール部の同級生。


みんな頑張ってるから頑張ってとは言いません。

日本人の復興力って凄いねん。それを信じてみんなで力を合わせましょう。


この続きはまた次回に