海猫日和

色々と思うこと,見たことについてとりあえず気の赴くままに書いてみる.

すべらないおかず

2010-07-31 | 食べる
何となく今日の晩メシの話.

・豚肉とナスの炒め物

・用意するもの
ナス、豚肉、ニンジン、もやし
分量は適当.

・使うもの
味噌、みりん、砂糖


ナスとニンジンを適当なサイズに切る.ニンジンは薄めの方が良い.
中華鍋に油をひき、適当に熱したらナスとニンジンを炒める.だいたい火が通ってきたら豚肉を加え,肉に色がついた辺りでもやしを投入する.

ざっと炒めたら砂糖、みりん、味噌の順で加えて味をととのえる.だいたい1:1:1で良いはず.後は好みで.


・みそ汁

・用意するもの
キャベツ、油揚げ
分量は適当.

・使うもの
ダシの素、味噌

ダシを入れて湯を沸かす.具は適当なサイズに切って沸いたら入れる.
火が通ったら止めて,味噌を溶かす.量は好みで調整する.


滝の上に在る川にて

2010-07-26 | 
また間が空いてしまったが,なに,気にすることはない.

そんなわけで,今日はふと思い立って雨竜沼湿原まで行ってきたという話.

何とも突発的な企画だが,なんと同行者が2人もいた.
それぞれ専門が違うのでなかなかに面白い.


登山口には8時半頃に着く.
駐車場はさほど埋まっていないが,それでも10台ほど既に止まっている.平日だが,やはり花が見ごろだからなのだろう.

入山届に記入し,環境美化協力金を払ってから出発.
なんでも数日前には此処の駐車場にクマが出たのだとか.

いつもの通りクマ鈴をつけ,後は周りをのんびり見ながら進んでいくことにする.

一人で行くよりも歩みは遅いが,其れはそれでなかなかにオツなものである.
一人では気づかないものに目が行き,それぞれが違った視点でものを見る.

ペンケペタン川に沿って登り,水音に交じるセミや鳥の声を聴く.
せせらぎではカワガラスが餌を探し,樹上からはコマドリの声が響く.

樹林ではチョウが舞い,様々な花が目に映る.
山を歩くのは久々だが,やはり良いものだ.

吊橋を渡り,標高が上がって行く.
水音が強くなり,幾度かのつづら折りを経てやがて湿原に辿り着く.

入り口で靴底を洗い,木道をつたって湿原に入って行く.

真っ先に目につくのはワタスゲやヒオウギアヤメと言ったところか.終わりかけのイワイチョウ,咲き始めのタチギボウシ,池塘に佇むウリュウコウホネやエゾベニヒツジグサ,ひっそりと花をつけるモウセンゴケ等,湿原の植物が出迎えてくれる.

トンボやチョウは暑寒別の山々から吹き下ろす風に乗り,時折飛ぶ鳥達は空に軌跡を描く.

流れに沈む水草が,その水の清らかさを現わし,風が立てる漣が池塘の岸を静かに洗っていく.

澄んだ空気に身を任せれば時の流れが緩やかになった様にも思う.
一時はそんな錯覚にも陥りつつ,湿原一周はいつの間にか過ぎていく.

下山を始めるころには太陽は疾うに中天を過ぎていた.

見られたものも,見られなかったものもある.
いずれまた来たいものだ.

8:30~14:20 南暑寒荘~雨竜沼湿原一周


マガモ,イソシギ,オオジシギ,ハリオアマツバメ,ツツドリ,キジバト,コゲラ,ヒヨドリ,カワガラス,ミソサザイ,キセキレイ,コマドリ,ノビタキ,ルリビタキ,ウグイス,ムシクイ類(地鳴きのみ),コヨシキリ,キビタキ,コガラ,アオジ,カワラヒワ

開花
タチギボウシ,ヒオウギアヤメ,カキツバタ,ネムロコウホネ,ウリュウコウホネ,エゾベニヒツジグサ,ナガボノシロワレモコウ,カラマツソウ,コバイケイソウ,エゾニュウ,アマニュウ,シロバナニガナ,ハイオトギリ,エゾノシモツケソウ,シベリアシオガマ,ヤマブキショウマ,オニシモツケ,マシケレイジンソウ,エゾアジサイ,ハクサンチドリ,ツルコケモモ,イワイチョウ,クルマユリ,ゼンテイカ,ギョウジャニンニク,クロバナハンショウヅル,コバノアザミ,ミヤマサワアザミ,コバノトンボソウ,モウセンゴケ,ミツガシワ,フキユキノシタ,ハクサンボウフウ,オオカサモチ,コガネギク,シナノキンバイ,ミヤマキンポウゲ,ホロムイイチゴ,マルバキンレイカ,ワタスゲ,ホロムイスゲ,イチヤクソウ,コオニユリ,オオウバユリ,エゾクガイソウ(一部駐車場近辺や途中の林道のものも含む)

結実
エンレイソウ,クロツリバナ,チングルマ,サンカヨウ,コバイケイソウ,イワイチョウ,ショウジョウバカマ,ヒメゴヨウイチゴ,エゾノヨツバムグラ,ミズバショウ

未開花その他
ヒメタケシマラン,フトヒルムシロ,ヒメミズニラ?,アサギリソウ,ミズドクサ

哺乳類
シマリス,イタチ類フン

虫その他
エルタテハ,シイタテハ,エゾミドリシジミ,コヒオドシヒョウモン,クジャクチョウ,カオジロトンボ,エゾカオジロトンボ,ルリボシヤンマ,コエゾトンボ,カラカネトンボ,キタイトトンボ,クロイトトンボ,ノシメトンボ,アキアカネ,フキバッタ,ハナムグリsp., ハナカミキリsp., マイマイガ,エゾマイマイ

写真は後で.

猫の本棚(44) 造形美

2010-07-18 | 
生き物の形というものは,実に不思議なものである.

イモムシハンドブック

著者:安田守
出版社:文一総合出版
出版年:2010年4月


チョウやガの幼虫のハンドブック.
幼い頃にアゲハチョウの幼虫を飼った覚えのある人はけっこう居ると思うのだが,何となくその時の感覚を思い出させる.200種以上のイモムシが掲載されており,写真も素晴らしい.綺麗な模様や毒々しい色合いや,或いは地味なものまで,様々なイモムシが載っている.なぜこんな形なのか,なぜそんな色なのか.興味は尽きない.

それでも是に載っているのはほんの一部でしかない.何せ国内には6000種近くの鱗翅目がいるというのだ.

今までイモムシを見つけたとしても,よくわからないので種まで気にしていなかったのだが,こういう本が出てきた事で,自分でも識別をもう少し頑張ってみようかとも思う.

虫の識別は私には難しいのだが,まあ,ボチボチ見ていくとしよう.



ナニ.寄生虫の方が面倒だろうって?
要は畑が違うと,そういう話ですよ.

固定

2010-07-02 | 蟲のはなし
色々な標本を作るために,固定と云う作業を行う.

主には,アルコールやホルマリンに漬けることが多い.
たんぱく質を変性させることにより,腐敗しなくなるためである.

その後で必要に応じて乾燥させたり透徹したりといった工程が加わり,観察や測定はそれから行う.

寄生虫については,主にエタノールで固定する.
組織切片を切りたい場合には,ホルマリンで固定する.

他にも固定液はあるので,分類群や必要に応じて選択することになる.

先日のミズダニ類は,持ち帰った後に何も考えず,通常通りエタノールに入れてガムクロラール液でマウントしてしまったが,どうやらこれはまずかったらしい.

ミズダニ類は通常の節足動物と異なり,正式にはグリセリン,氷酢酸と水で保管するのだとか.

今から入れ替えても大丈夫なのかどうか.
とりあえずやってみるとしよう.