夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

鮎(香魚)

2011-08-23 05:42:04 | 創作(etude)
今は亡き
父の
三番目の
弟で
私にとっては
叔父になるが
川遊びを
教えてくれたのは
この叔父だった
新潟県
下蒲原郡から
三条市を
流れる
五十嵐川
この川は
水害で
度々
氾濫しては
人々を
苦しめてきた
暴れ川である

でも
五十嵐川の
上流に
笠堀ダムが
できてからは
水害も
かなり収まった
のかもしれない
この川で
叔父から
初めて
鮎漁を
体験させてもらった
それはいわゆる
投網漁で
私が川上から
石を投げ
川下の叔父が
網を投げる
すると網の中に
鮎が
入って来る

この鮎が
西瓜のような
香りがすることも
この叔父から
初めて教わった
なるほど
そう言われたら
確かに
そういう
匂いがするなと
感心していた
鮎は
縄張りを
持っている
そしてその鮎の
縄張りには
鮎の食する
藻が
繁殖する
石がある
その石を
中心に
鮎は
他の鮎が
入り込むと
警戒して
追い払おうとする
その習性を利用して
友釣りが
今は
鮎釣りの
ポピュラーな
釣り方になった

この写真の鮎は
理事の
Kさんの
旦那さんが
趣味で
今頃の時期には
車を走らせ
朝早くから
川の人となって
釣ってきた
鮎である
おかげで
この日の
食卓は
塩焼きの鮎で
美味しく
彩られた次第

鮎の食べ方は
いろいろで
塩焼き
みそ焼き
時には刺身でも
いただける
食通は
腸(はらわた)から
いただくというが
私が最初に習ったのは
背ビレと尾ビレを外して
頭から下の肉を
箸で挟んで
尾の方に向かって
下げると
あら不思議
鮎の骨から
肉だけがすっと
抜けてくるのである
まあ
どんな食べ方をしようと
要は
うまければ
それでいいのであって
こういう川魚は
川で調理をして
川で食すのが
一番旨い気がする
気がするだけではなく
たしかに旨いのだ
それは
水道水で
魚を洗うと
一気に味が
落ちてしまう
そんな気がする
多分
水道水に含まれる
塩素のせいだろう
私はだから
川釣りをしたときには
一気に絞めて
川で腸を出して
背の血糊をしごき落とし
魚体全体に
塩か味噌を塗って
持ち帰るようにしている
そうしておけば
どこで焼こうが
本当に
川魚そのものの
香りを楽しむことが
できる気がしている
ごちそうさまでした



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