ボルフスブルク - シュツットガルト

岡崎がFWで使われたがワントップだったので何も出来なかった。近くに誰もサポートが来ずに孤立する形になったが、ボールをキープして味方を上がりを待つことができないため攻撃にならない。この役目は岡崎には無理だ。彼は走ってボールを受ける役目で活躍できるタイプ。念願のFW起用でこの内容では、本人は相当悔しいだろう。

言い方を変えると、欧州トップリーグでワントップをこなせる日本人FWはいないと言うことだ。活躍するのが中盤の選手に多いのも頷ける。

鵬翔 - 京都橘

途中から京都橘の足が止まって、鵬翔がこぼれ球を拾って連続攻撃をするシーンが増えた。それでも同点にするのが精一杯。攻撃力で圧倒するまでには至らない。

鵬翔は6試合で4回のPK勝ち。苦しい時間が多くても選手の心が折れないのはすばらしい。鍛えられているなと感じる。一方でサッカーの内容としては強さがそれほどないのが正直な感想。Jリーグの即戦力となるのは厳しそうだ。

アストンビラ - サウサンプトン

今日の吉田は空中戦で負けが多く、かなり苦しんでいた。相手FWがシュートを外し続けて結果としては0点で抑えたが、負けてもおかしくない試合。サウサンプトンは少しでも勝ち点を上積みしたい順位なの絵、この結果はうれしい。

サウサンプトン - アーセナル

いつものアーセナルではないなという出来だ。連戦の疲れが出てるのかもしれない。

吉田はヘディングで負けていないし、周りとの連携や役割分担がだいぶ熟成したのか危ないシーンは少なかった。移籍から半年間で苦しい時期が続いたが、成長が見て取れるのは日本代表にとって非常に喜ばしい。

ウィガン - マンチェスターU

チチャリートとファンペルシがしっかり得点して、Utdが順当に勝利。不安な守備陣は無失点で抑えたが、途中でファーディナントが交代したのが気になる。

香川は後半途中から登場したがこの日はセントラルMFの役目。後ろと前のボールをつなぐ役割に徹しており、ボール扱いのうまさは見えるが怖さはない。ボールを奪う守備が出来ないのも、今後強豪相手に致命的になりかねない。もっと前で使って欲しいが、このチームで生き抜くにはいくつかのポジションをこなす必要があるので、その一環と思えば仕方ないか。

G大阪 - 柏

ガンバがボールを支配してパスを回すが、柏が集中を切らさずに守備を続けた。柏は攻撃の糸口がつかめないので前半のうちに選手交代で手を打ったが、トーナメントの決勝戦らしい采配だ。思い切った決断で勇気が必要だが、ネルシーニョ監督はやってのけた。

ガンバのチャンスは柏のGK菅野の好セーブもあって実らない。J2降格に続いて、悔しい準優勝となった。

天皇杯が国立競技場を満員にする力がある大会であることを改めて感じた。それならばこそ、決勝以外の試合を該当チームに何も関係ない中立地で実施するのをやめて欲しい。格下チームのホームで実施するのがベストだが、会場確保などの問題で難しいならば格上チーム側でもよい。サポーターが大勢入る試合になる運営が必要だ。