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日々の気になるニュース。ただし某NGOのお仕事が忙しい時はしばらく更新されないことも…。

イスラエル軍によるパレスチナ人殺害激増 (BBC)

2006-12-29 20:47:31 | 中東関連
イスラエル軍は、2006年に660名のパレスチナ人を殺害したが、これは昨年の3倍以上である。
イスラエルの人権団体B'Tselem(被占領地にかんするイスラエル人権情報センター)は、この中には141名の子どもが含まれているとしている。また、このうち少なくとも322名はイスラエルへの抵抗行動には参加していなかったと述べている。それに対してパレスチナ側からの攻撃で死亡したイスラエル人は、05年の50名に対して23名に減っている。
イスラエル軍は、6月にイスラエル兵が誘拐されてからは、パレスチナに対する対応を変えている。6月以降イスラエルの部隊はガザ地区で88名の子どもを含む405名のパレスチナ人を殺害している。また、今年11月現在、345名の未成年を含む9075名のパレスチナ人がイスラエルの刑務所に入れられている。このうちの738名(未成年22名を含む)は、裁判もなく、どういう罪状か知らされることなく拘束されていると同団体は述べている。(BBCのサイトから)

この頃はハマスとファタハの対立の激化ばかりが話題になるパレスチナだが、その背景にはパレスチナの追い詰められた状況があることは自明のことだ。
パレスチナ問題(というよりはイスラエル問題)を解決するには、イスラエルの中の平和的人々の活躍が不可欠であるし、パレスチナを孤立させない国際社会の取り組みも不可欠だ。被害者が誰なのかはわかりきっている。

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