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日々の気になるニュース。ただし某NGOのお仕事が忙しい時はしばらく更新されないことも…。

処刑されるサダムをなじる声 (アル・ジャジーラ)

2006-12-31 21:23:21 | 中東関連
サダム・フセインの処刑の映像のビデオがアル・ジャジーラで初めて放送されたが、それは携帯電話で撮影されたものであった。
立会人の中の誰かからムハンマド・バクル・アル-サドル(シーア・ダワ党の創始者でムクタダ・アル-サドルのおじで、1980年にサダム・フセインによって処刑された)を賞賛する声が聞かれた。
「神がお前を地獄に落とす」と警備員が言うと、
「神がお前を地獄に落とす」とサダム・フセインが応じた。
インターネットに公開された無修正のビデオによれば、サダム・フセインは「アラーの他に神はなくムハンマドこそその預言者である」というイスラムの祈り「シャハダ」を朗誦し始めた。そして2度目の繰り返しの半ばで処刑台の床が開き、「ムハンマド」が彼の最後の言葉となった。
護衛隊のメンバー、ナジブ・アル-ヌアイミがアル・ジャジーラに語ったところによれば、スンニ派の弁護士の処刑への立会いは許されなかった。 (アル・ジャジーラのサイトから)

性急な処刑に対する国際社会の非難が続いている。そもそも弁護士が殺害されるような裁判が公正なものであったかどうかという疑念や、ドゥジェイル事件以外の起訴された犯罪に関するアメリカの関与への疑惑に対して、暴力的に幕を閉じたのがサダム・フセインの処刑であったのだろう。しかし、こんな半端な終わり方では、消え去った役者へのカーテンコールがやむことはないのではないか?

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