toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ひりつく夜の音」 小野寺史宣

2015年09月30日 | 読書日記
元デキシーバンドのクラリネット奏者の男の物語。

元ジャズミュージシャンで、その頃持ち替えでクラリネットも吹いていたので自分のことのように思えるところもたくさん有った。
途中で結末は見えていたけれど、最後まで面白く読めた。



新潮社
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「マイストーリー」 林真理子

2015年09月29日 | 読書日記
自費出版専門の会社の編集者である太田の物語。

太田が関係した自分史を自費出版する人たちの「マイストーリー」なのかと思っていると途中から突然、亡くなった夫の足跡を本にしたいという未亡人由貴と太田の話になる。
新聞連載小説だから行き当たりばったりで書いたからこうなってしまいました・・・ってくらいちょっと展開が不自然だけど、内容は面白い。

太田の行動がちょっと異常すぎるけれど、話はきれいにまとまっているのはさすが。




朝日新聞出版
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「花咲小路二丁目の花乃子さん」 小路幸也

2015年09月27日 | 読書日記
登場人物が良い人ばかりで、ラストも思った通りのハッピーエンド。何の心配もいらない。
森沢明男や原田マハと似た雰囲気だけど、ずっとストーリが単純で感動の場面もない分、気楽に読める。

すべてが丸く収まったところで、是非その後の物語を読んでみたい。





ポプラ社
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「カフェ、はじめます」 岸本葉子

2015年09月26日 | 読書日記
岸本葉子のエッセイは読んだことあったけど、小説ははじめて。

44歳の独身女性いさみが、気に入った古民家を見つけたのをきっかけに、そこで喫茶店「さんかく」を開く話。

決してつまらないわけじゃないけど、物足りなさをなんとなく感じてしまう。
ラストは「こんなところで終わってしまうの?」感がいっぱい。
この後、いさみとさんかくはどうなってしまうの?




中央公論新社
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「キングダム」 新野剛志

2015年09月26日 | 読書日記
その時点でなんの関係も無いいくつもの話が細切れに語られる上、それぞれ登場人物が多くて読んでいて理解するのが大変。
ちょうど真ん中くらいでひとつの物語に収束して、ようやく落ち着いて読めるようになる。

内容は複数の暴走族OB集団と暴力団の微妙な関係による駆け引きの物語。
終盤、スリリングな展開になるものの結局誰も幸せにならずに終わってしまう何とも中途半端な結末。





幻冬舎
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「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈5〉バことに面目ない」

2015年09月23日 | 読書日記
シリーズ最終巻。

収録作品は、愛宕山、猫(新作)、親子酒、茶漬けえんま(新作)、鴻池の犬、花筏、恨み酒(新作)、仔猫、雨乞い源兵衛(新作)、質屋蔵、つる、三十石夢の通い道。
知ってた話は親子酒とつると三十石の3つしかなかった。
茶漬けえんまで松本留五郎がとうとう亡くなってしまうが、閻魔の課長に申告書を書いてもらう件は代書と同じ状況になり思わず笑ってしまう。


ちくま文庫
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「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈4〉萬事気嫌よく 」

2015年09月21日 | 読書日記
シリーズの第4巻。

収録作品は、代書、貧乏神(新作)、道具屋、いたりきたり(新作)、延陽拍(たらちね)、軒付け、つぼ算、ロボットしずかちゃん(新作)、猫の忠信、時うどん、くやみ、夢たまご(新作)、どうらんの幸助と、一度は聞いたことのある話とオリジナルの新作。
松本留五郎の登場する代書は傑作。




ちくま文庫
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「約束」 香納諒一

2015年09月19日 | 読書日記
2日ほどの出来事の小説。

後半、ストーリが動き出すとページをめくる手が止まらなくなる。
允珍のあまりな馬鹿さ加減には読んでいてイライラしてしまうし、秀夫や康臭の行動も理解できないところも有るけれど、物語を盛り上げるためには目をつぶりましょう。

それにしてもこのラストは・・・・。



祥伝社
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「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈3〉けったいなやっちゃ」

2015年09月17日 | 読書日記
シリーズの第3巻。

収録作品は、宿替え(粗忽の釘)、青菜、高津の富、池田の猪買い、崇徳院、饅頭こわい、鷺とり、子ほめ、倉丁稚、住吉駕籠、八五郎坊主、義眼と有名な話ばかり。
タイトルで分からなくても、落語好きなら何度か耳にしている話が多い。

この巻は、粗忽者の話を収めたもので、内容が分かっていても笑ってしまう。

池田の猪買いで主人公が道を尋ねる場面は、1に収録されている米揚げ笊と全く同じだったりする。




ちくま文庫
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「花鳥茶屋せせらぎ」 志川節子

2015年09月17日 | 読書日記
鎌倉河岸を連想されるような物語。

玄斎に学んで今は鳥籠職人見習いの勝次、それぞれ親の店を継いだ晴一郎と耕太、耕太の妹でせせらぎで働くひなた、植木屋の一人娘のおゆりの5人の友情を中心にした人情噺。

鎌倉河岸のように彼らの成長を描いたシリーズ物になるかも・・・。





祥伝社
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「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈2〉ふしぎななあ」

2015年09月15日 | 読書日記
1の続編。

収録作品は、天神山、日和ちがい、はてなの茶碗、こぶ弁慶、胴斬り、蛇含草、首提灯、皿屋敷、SR(小話集)、鉄砲勇助、七度狐、夏の医者、権兵衛狸。

首提灯、夏の医者の枕は、それぞれ1の替り目、ちしゃ医者と同じ。さすがの枝雀もネタを使いまわしてることがわかる。

2はナンセンスな話ばかり集めたもので、どの話もシュールな味わい。
胴斬りはあまりの可笑しさで、読んでいる最中に何度も吹き出してしまった。




ちくま文庫
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「上方落語 桂枝雀爆笑コレクション〈1〉スビバセンね」

2015年09月14日 | 読書日記
桂枝雀のレコードから起こして本にまとめたもの。

収録作品は、くしゃみ講釈、ちしゃ医者、うなぎや、米揚げ笊、舟弁慶、植木屋娘、口入屋、不動坊、あくびの稽古、替り目、寝床、かぜうどん、の12編。
一つずつ解説が付くので非常にわかりやすい。

上方落語だからか、私が知ってる話と違うものがあったりする。

私のよく聞く「うどん屋」という話は、「替り目」での松本留五郎とうどん屋との会話と「かぜうどん」を足して作った話なのかな・・・?



ちくま文庫
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「いい歳旅たち」 阿川佐和子

2015年09月12日 | 読書日記
家族(父親)、幼少期から青春時代、現在といったテーマで構成したエッセイ集。
おそらく別の本に既出の作品も有ると思われ、読んだ覚えがあるものが、特に父親についての話の中にいくつかあった。

最初のテーマでは弘之氏が亡くなったばかりということもあり、色々思うところがあった。

作家になる前の彼女については殆ど知らないので、真ん中のテーマははじめての話が多い。

この本の前に「老人力自慢」を読んだばかりだったので最後のテーマについてはどうしてもそれと結びつけてしまう。




講談社
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「老人力自慢」 赤瀬川原平

2015年09月12日 | 読書日記
老人力についての著者のエッセイと、「老人力」の読者カード、著者の対談を集めた本。
エッセイは様々な媒体に書いたものを集めたものだけど同じ内容なのでちょっと飽きてくる。
読者カードは殆どが月並みな内容だけど、素人とは思えないものがいくつかあって驚かされる。
おまけのように収録されている対談というか座談会が2編あるけれど、最後のものはやけに面白い。





筑摩書房
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「百鬼夜行-陰」 京極夏彦

2015年09月09日 | 読書日記
一つの物語のような体裁になっているけれど、実際は短篇集。
普通なら3冊分くらいのボリュームをあえて他の作品と同じになるように厚さを揃えたのかな。。。





講談社文庫
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