ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

嶽の森山 Ⅱ

2009-08-27 05:00:00 | 田舎
パンフレットでは女性が「笑顔を見せてね、巌のジャイアント!」と叫んでいる絵が載せられています。それを見る限り誰でも簡単に登れる山だと思ってしまいます。

この写真が『巌のジャイアント』なんですね。皆さんは笑顔に見えますか?それとも怒ってる?泣いてるかな?私はその3通りに見えました。

          

これがナメトコ岩、このような流れに沿った岩盤が百m程続くのですが、足の踏み場が掘ってあり、パンフレットには普段の鍛錬がものを言うと書いてある割には、楽な順路です。

ここを超えてからが大変でした。大変なのはおそらく道を間違えたから・・・この流れからおさらばして、少しした地点で道が判らなくなり、不意に見上げた目の上に道があるように見えたのです。道と思ったところに辿り着くと道は無いのですが、また上に道があるように見えるのです。そうやって随分上の方まで道なき道を登りました。
おそらくそれは植林のための道だったのでしょうね。後数十mも登ると頂上があるように見えますが、ものすごく不安になったので古座川町役場に電話してみました。「このまま登って行ったら頂上に着くのか、どうか」です。応えはチンプンカンプン「岩場が見えますか」、そんなもの見えますかいな!
途中で電波が途切れたので引返そうと思い、また斜面を降りていきました。

すると役場の方から電話があり、「看板があるから、そこから標識通りに行ってください。」ですと・・・私は「今元来た道を降りて帰ろうかと思ってる」と応えました。

ところが山道らしきところまで降りてくると、山頂への道がちゃんとあるのです。引き返そうかと思っていましたが、山頂へ行った帰りは相瀬大橋のほうへ回れると思っていたので、相当体力を使っていましたが、再度頂上へと挑戦しました。その先にさっき言われた看板がありました。

               

頂上付近まで来たようです。ここはロープが無ければ登れません。ここだけでは無く数箇所このようなロープや鎖が用意されていました。補助なしに登ることは出来ても降りるには、こういう手助けがなくては降りられないでしょうね。

          

頂上に辿り着くと開口一番「狭~!」、六畳分位しかありません。方角ももうどっちがどうだか判りません。あのまま植林用の道を辿っていっても、絶対に頂上へは辿り着けないことがよく判りました。

          

こちらは登ってきた方でしょうね。昇降用のロープの杭が見えます。

          

例によって祠などを建て、桜の木を植えてあるものですから、余計に狭いのです。ゆっくり寝転ぼうにも、座ろうにも場所がありません。

          

こちらが『巌のジャイアント』がある方向、パンフレットの地図で見ると東の方角ですが、パンフレットが北を上にして記してあるのかどうか、その標がありません。

今度はこちらから役場に電話、帰り道を聞きます。何故なら『巌のジャイアント』の方に降りられる道があり、こちらを使えば相瀬大橋に辿り着くのか聞きたかったから・・・でも答えは違いました。そちらに行くと雌岳=ジャイアントのある山に行く険しい道だそうで、元来た道を下って『相瀬』への案内に沿って降りるように言われました。

ところが実際下ってみると、『相瀬』という標識はありません。あるのは『一枚岩』へと『一枚岩トンネル』だけ、最初『一枚岩』の方へ降りたのですが、また『一枚岩』へという標識があり、『相瀬』とは違うんだと思い直しまた逆戻り、余計な体力を使わされます。

結局は元来た道を逆戻りしたわけです。よくよく考えてみれば、相瀬へは『一枚岩』への標識でも行けたのです。情けないのです。

相瀬への帰り道がどんなものであったのかは判りませんが、地図で見る限り距離は短かったので坂が急だったかも知れません。

帰り道で数回転びました。

          

しりもちをついた目の前、運が良かったのか、これはサンショウウオの子供ではないでしょうか。2匹いました。全く物事に動じた様子がありません。

               

昨日綴った崖の様子、手前が自分の居る側の岩、そこを越えれば絶壁です。

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2 コメント

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なんとまぁ (ちのと)
2009-08-27 06:16:11
冒険映画のような もうなんか秘宝を探し求めていく感じですね。そのパンフレットは私も持っていますが、機会があれば登ってみたかったのですが・・。メチャクチャ、危ない感じで道に迷いそう。でも個人でそれも一人で登るのは信じられません。

というのも、たまに南紀州新聞で一枚岩やどやの会主催の嶽の森ツアーみたいなのがあって、
大阪から来た観光客が「登りました!」という記事を目にするから、「ここは一人では登れないんだ」と勝手に思っていたから。だいたい、やどやの会の誰かが案内しながら登ると・・。

でもパンフでもコースと所要時間が書かれているからぼんくらさんのように 登る人もいるわけだ。そうなると、はっきりした案内板や補助具なども完備していないと、危険ですね。足を滑らせたら一巻の終わり・・になる危険大ですもん。よく落っこちなかったぼんくらさんの、「下りきってやる」の執念がみえてきます。

役場への問い合わせも私なら思いつきません。これからはどんなときも 最寄の問合せ場所をアドレスにいれておかんとあきませんね。

一枚岩の上にも行くツアーってのもあったように思います。山頂は眺めは良いけど、きっと嶽のジャイアントの表情は、登山者の頂上に辿り着いた時の状況によって、笑顔だったり泣き顔だったりするんやろなぁ。。。

けが無く下山されてよかったよかった。
サンショウウオはイモリかなんかじゃないの?


あれ?投稿できなかったのかな、もう一回やってみよーっと。
インディジョーンズなら (ぼんくら)
2009-08-28 08:16:44
最後の写真の谷に落ちていったかも知れませんね。あぁいう所は落ちないようにロープを張るとか、対策を考えて欲しいです。道も狭いのですれ違うときなど考えただけでも恐ろしい・・・すれ違いなど起こり得ない山ですけどね。

途中、打ってあった鉄管が腐って折れていたり、そういうのを見ると他のものも信用できなくて、パンフレットにどうぞ登ってくださいみたいに書いてある割には、杜撰な感じがします。

道なりに赤や青のリボンがくくりつけられているのですが、私が迷った辺りには無く、そこを通り過ぎると沢山リボンがくくりつけられていました。何が何でも道を歩くのだと考えていたら、スムーズに行けたのかも知れません。

涼しいし2時間ぐらいで昇り降りできると思っていたので、水筒も持たずに行ったのですが、登りだけで相当咽喉がカラカラになってしまい、頂上には自販機でもあるかと思ったのでしたが、何にもありませんでした。降りしなに沢の水を飲みました。

滑って転んだらお尻を打ちますが、打ったところはたいして痛くもないのですが、どうしたものか打ちもしない腰から背中にかけて今でも痛いのです。

イモリなら田圃でもよく見かけます。イモリかも知れませんが、山奥のきれいな沢で見かけたのですから、サンショウウオのほうが夢があるじゃないですか。平井には沢山いるということですしね。

役場に電話をかけたのは、パンフを持っていってたから、携帯電話ってこういう時にこそ役立てるものですね。

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