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編み物と音楽を中心とした趣味の記録です。

MacBook Pro Mid2012 13"のMagSafe DC-in Boardの交換

2016-07-25 15:04:05 | Weblog

昨年末、それまで使用していたMacBook Pro 13" Mid2012(以下、MBP)のハードディスクがクラッシュし、散々な目にあった。幸い「EaseUS Data Recovery Wizard For Mac」というソフトを購入し、データの救出には粗方成功した。ついでにハードディスクをSSDに換装したおかげで動作も速くなり、トラブル前よりもかえって快適なMac生活を送っていた。

しかし、しばらくして様子がおかしいことに気付く。バッテリーが充電されない。つまり、通電はしているので使用可能ではあるが、充電できないので充電割合が日ごとに下がっていく。半年以上経ったら、自然放電で残量は12%まで下がった。そろそろ諦めて修理に出すか。

調べてみると、正規の修理代金は結構高い。昨年末に慌ててMacBook Early2015(以下、MB)も買ってしまっているので、今更4年も前のコンピュータにお金をかけるのは避けたい。しかし、捨ててしまえない理由も幾つかあった。

1.MBPは当時としては高速なCPUと大容量のRAMを積んでいるので、今でも一般的な用途においては十分な性能。

2.すでにデータ救出とSSD換装に投資してしまっているので、それがもったいない。

3.新しいMBには光学ドライブがないので、MBPがなくなると外付けドライブを買わなければならない。

4.新しいMBにはUSB typeC(しかも、たった1個)しか付いていないので、これまでのUSB機器を使うには変換コネクタも買わなければならない。

MBPを据え置き型として使うという手もあったが、せっかくモバイルなのに、ちょっと移動するのにもシステム終了・再起動するのが馬鹿馬鹿しい。しかし、修理代金は惜しい。

 

仕方ない。自分で直しますか。

 

いろいろ検索してみると、SMCをリセットしろだの、電源部分(当時のMBPはMagSafeという規格を採用している)の接点を掃除しろなどと出てくるが、もちろんそんなのは実行済み。そして、全く効果なし。

当初、MagSafeのLEDが全く点灯していないように見えていた。しかし、暗闇で見ると、非常に微かにだが緑色にLEDが点灯しているのに気が付いた。これが意外なことに手掛かりとなった。

言語を英語に広げ、「MagSafe dim green LED」で検索したところ、日本語だけの検索結果とは異なり、海外のコミュニティサイトなどにはかなりの量の情報があった。その中で、この現象はバッテリー、ロジックボード、そしてMagSafe DC-in Boardというパーツの異常・故障が原因である可能性が高いとのこと。まあ、当たり前か。

自分の場合、システムプロファイラで見る限りバッテリーはまだ寿命を迎えてはいないようだった。ロジックボードの電源周りの可能性もあるが、交換するには如何せん値段が高過ぎる。それくらいなら直さないよ。

そして、最後の望みであるMagSafe DC-in Board。こいつは位置的にはロジックボードとAC/DCアダプターの仲立ちをしていている。接続端子のところに磁石を噛ませていて、電気ポットみたいにいざという時に外れて安全を確保するだけではなく、AC/DCアダプターの容量といったものを識別したりしたりする役割もあるようだ。値段は、まあまあ安い。国内で買うと4000から5000円くらい。自分はeBayで買った。到着までに時間が掛かったが、輸送費込みで3000円をちょっと切るくらい。

IFIXITを見ながらパーツを交換。ロジックボードを外さないといけないので手順は多く、結構面倒臭い。特にkeyboard ribbon cable取付時はイライラする。自分は比較的手先は器用な方だが、これは流石にキレそうになる。精神状態が良い時を選ぶことをお勧めしたい。

元通り組み立てて電源を接続すると、LEDが明るく緑色に点灯した後、充電中を表すオレンジ色に切り替わった。OSを起動してみると、きちんと充電が始まっていることがわかった。めでたく修理完了。数時間後には満充電に。

実はどこのサイトでも何故か「MagSafe DC-in Boardを交換したら直った」と明言はしていなかったので、結果を見るまでは正直ヒヤヒヤものだった。しかし、まあ3000円未満だし、挑戦してみるのも良いのでは?

実際この方法で直った実例もあるのを報告する(特に日本国内)という意味で、今回まとめてみた。正直、これで直らないとロジックボード交換なんでしょうが、予算的に考えて、自分ならやらない。新しいのを買う資金にしますよ。