山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

地域ブランドを満たさない山形県の「つや姫」PR戦略への素朴な疑問

2013-10-04 00:19:20 | Weblog
山形県が開発し、平成10年に初デビューした新品種米「つや姫」の出荷時期となった。
県産米の食味ランキングでは、コシヒカリ、はえぬき、つや姫の3銘柄とも特Aと評価されている。
それぞれに食味の特徴があるのだろうが、基本評価が同等であれば、個々人の好みと価格の比較になろう。
当然ながら生産地域にあった品種を生産することになるだろうから、多様な銘柄が存在して行くことになる。
さらには、それぞれが登録された品種名であって、独占的に生産地域を限定しているわけではないので、○○○産「つや姫」とするプレゼンをして行かないと差別化できないことになる。
7月頃だったろうか、ニュース番組の特集編で宮城県栗原地方(産)の「つや姫」が中央市場で高評価を得ているとの放送を見た。
ご丁寧なことに、「山形県で開発された宮城県栗原地方(産)の「つや姫」」とのフレーズには驚いた。
端的に理解すれば、栗原産「つや姫」が高く評価されていると言っている訳である。
大括りの宮城県産「つや姫」でもないのだ。
山形は県、JAグループ挙げて登録品種「つや姫」の認知度を上げるべく取り組んでいるが、並行して○○○産「つや姫」とする「○○○産」を主にしたPRをして行かないと、他県に於ける適地適作になろう地域ブランド戦略に後れを取ることに成りはしないかと懸念する。
高品質で販売価格を維持する政策も、少子化による消費量の減少傾向は止まらない。
市町村ごとの産地区切りとはならないだろうが、環境条件ごとの広域エリアによる地域ブランド戦略を進めることが必要ではないか。
県産米護送船団横並びでは、全体負け組にならんとも限らない。単位JAとて、他の作物はJA毎の競争実態にあるのだから、「つや姫」にしたって同様にして不思議はない。
高値で取引される「(新潟県)魚沼産コシヒカリ」のように、 地域ブランドを全面展開するブランド確立戦略が求められる。
地域ブランドを満たさない山形県の「つや姫」PR戦略への素朴な疑問。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 山崎豊子の「大地の子」は、... | トップ | 山形県の「直売所交流三重県... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事