佐々川咲菜の日記的エッセイ”心のビタミン”

離婚・夫婦・恋愛問題を専門とするカウンセラー&セミナー講師の佐々川咲菜によるエッセイ

鈍感力

2007-05-29 08:48:43 | 恋愛・結婚
渡辺淳一の『鈍感力』が話題になっているらしい。
先ほどのNHK『おはよう日本』でも取り上げていました。

私は中身を読んでいないので、
さっきの渡辺淳一が語っていた内容から判断すれば、

今の若い人(っていくつくらいなんだろう?彼から比べれば私も若い?)は、
人間関係において、ほんの些細なことが気になり、
傷つき、落ち込んだり、やる気を失ったり、立ち直れなくなったりしがち。
でも社会は人と人とのつながりで成り立っているので、
学歴や学力がいくらあっても、人との関係をうまく切り抜けていかれなければ、幸せに生きることは難しい。
そのために今必要なのは『鈍感力』だということらしい。

たとえば、上司に怒られようが、明くる日は何もなかったように出社できる鈍感さとおおらかさが必要だと、そんなことを語っていました。

確かに、こういう部分て必要だと思います。
でも、すべてに鈍感になってはよくないでしょう?

その鈍感さから人を傷つけてくる輩も相当数いると感じます。
そういう人って、本人は本当に鈍感で、自分自身は何があっても全く傷つかないタフなタイプが多い気がします。

大切なのは、やっぱりバランスでしょう!
人に対して自分が能動的な時には敏感でなくちゃ!と思います。
人の気持ちを気遣うことはとっても大切でしょう?

でも、人から受ける受動的なことには鈍感がいいのかもしれません。
たぶんこれは鈍感ではなく、寛容ですね。
人からされたことは許せる寛容さ、これがあればたいがいのことは傷つくことなくやり過ごせます。


渡辺淳一は結婚生活にも『鈍感力』がとても必要だと言っていました。
毎日毎日、ちょっとした夫婦間の言動を気にしていたら、
長い付き合いとなる結婚生活では身が持たないことは確かです。

でもね~鈍感だけではダメでしょう。
相手に対しては敏感に気を遣い、
相手が求める愛を察してあげ、それを提供する。
でも、相手の言動と鈍感さは寛容に受け入れる、
これが秘訣だと思いますけれど。

そしてその積み重ねが、
お互いの「鈍感さと自己中な部分」を「敏感さと寛容」に育てていくような気がします。



『鈍感力』というタイトル、売るためにつけたネーミングでしょうから、
中身も読まずにナンですが、

『鈍感力』という言葉を鈍感にそのままとらえて、
「よっしゃー!自分は鈍感だからO.K!」
と鈍感に生きてしまう人が増えてほしくはないのですが……


モネ展とカフェ・ド・ラペ、そして『なんとなく、クリスタル』

2007-05-20 17:17:21 | このごろのお気に入り
先日、国立新美術館のモネ展に行きました。
世界のモネが集結ということで、モネばかりが展示させていて、
光と影と水、そんなモネ好きの私にはなかなか良かったです。

その後、友人が昔よく通ったという乃木坂駅近くのカフェ・ド・ラぺにてお茶。

こんなレトロな雰囲気です。







雰囲気は26年前と変わらないとか。

でもコーヒーの値段は変わっていたようです。
現在、ブレンド一杯1,200円

高~い!

それなのに商談のお客とか結構来るのです。
乃木坂辺りのサラリーマンはリッチな方が多いのね~

一人でゆっくり物思いに耽りながらコーヒーを飲むにも良いお店。
おススメです。

帰りに、私がよく行っていたカフェ・グレコも外から覗いてみました。
全然変わっていない。
でも料金はやっぱりかなり変わっているのかしら?
今度行ってみよう。

そういえば、ローマのカフェ・グレコは健在なのかな?
30年前に行ったきりです。

そんなことを友人と話していたら、
田中康夫の『なんとなくクリスタル』に話題が及び、
あの小説の中に出てきたお店訪問をしていこうか~と
新しい楽しみができそうです。

でも、二人ともあの本を持っていない。
とっくにどこかへ行ってしまった。

アマゾンとかで調べてみたら、文庫本では品切れ。
単行本なら手に入りそうだけれど、
いまさらあの内容に1,260円はちょっと高いな~

でも買ってしまいそうで、ちょっと怖い(苦笑)

どなたか持っていますか?




レストラン桜樹

2007-05-01 23:43:56 | このごろのお気に入り
一昨年から始めた、誕生日のお楽しみ、
それは、自分が行きたいお店を自分で探しだし、自分で予約をして、
家族4人でおいしいディナーをいただくという、
私のわがままを全部通してもらうお楽しみバースデーディナーです。

今年のディナーに選んだのは、
たまプラーザにあるフレンチレストラン桜樹です。

このお店は次男の学校の同級生ママたちと2度ほど行ったことがあるのですが、
味よしサービスよしコストパフォーマンスよしで、
なかなかの評判のお店。
ランチ時はいつも満員で、予約なしでは到底入れません。

特にデザートのワゴンサービスが、ママたちには大人気です。
6種類くらいのケーキやアイスクリームが好みの分だけ頂けちゃいます。
つまり、「全部!」もありなのです。
となると、別腹別腹で、みんなほとんど「全種類!」となります。

そんなおいしい思いをしていたので、
今年の誕生日は迷わずこちらにしました。

ところが、満席ランチとは打って変わって、30日のディナーはたったの2組。
なんだか拍子ぬけ。
さらに、デザートもワゴンサービスではなかったので、ちょっとがっかりでした。

それでも家族はみんな「とてもおいしかった」と言ってくれたし、
ボトルでとった赤ワインもすばらしい香りと味だったので、
まずまず合格点のバースデーディナーでした。

でも、あのディナーの入りで大丈夫なのかしら?
あのお店、完全に田園都市線奥様族のランチで持っているな~
いつまで続くかちょっと不安。

おいしんだから、頑張ってほしい~!!!

お近くの方、応援よろしくお願いしま~す(*^_^*)

変われないものを受け入れる

2007-05-01 08:49:28 | 恋愛・結婚
先日亡くなった植木等さんのスーダラ節の一節に

♪わかっちゃいるけど やめられね~♪

というのがありますよね。


誰かの英語の詩に

「寛容とは、変われないものを受け入れること」

という一節があると友人が教えてくれました。


夫と結婚してとても驚いたことは、
彼の生き方がスーダラ節みたいにいい加減のように私には思えたこと。
その代りに、私への要求も少ないように思うし、
いい加減だけど、その一方で、やることはやってエネルギッシュです。

一方、私の父の生き方は、
わかっちゃいるけどやめられない自分、やめられない私たちを責めて、
ストレスをためてきたように思います。
とってもまじめですけど窮屈な人生です。

責任がセットになって付いていさえすれば、
スーダラ節のように、好きなように自由に生きればいいのかもしれません。
確かにその方が楽しく生きられそうです。
だからその夫のおかげで、結婚後の私は独身時代よりう~んと楽しい時をたくさん味わいました。

でも、その好きなことがみんな違うので、
夫の好きなことを受け入れるのがかなり苦痛なこともありました。

彼にとって好きなことは、彼はなかなかやめられないものです。
好きなことは、変えられないものです。
それが私にとっては好きなことじゃない場合、うれしくない場合、
それを受け入れることは大変(-_-;)


昨日で52歳!
気がつけば、すっかり熟年です。

『熟 熟れる』って、素敵な言葉。
そんな素敵な年になったのだから、意味通り熟れてみたい。


「咲菜さん、どうなりたいですか?」
「甘く寛容な熟れた女になりたいです!」