佐々川咲菜の日記的エッセイ”心のビタミン”

離婚・夫婦・恋愛問題を専門とするカウンセラー&セミナー講師の佐々川咲菜によるエッセイ

今からどうする?次はどうする?

2004-08-28 15:15:56 | 子育て
めっきり涼しくなりました。
暑くて暑くて「もうさすがに夏の暑さにも飽き飽きだ」と思っていたのに、なんだかちょっぴり寂しいような気がする夏好きの私です。
皆さんはどうですか?

今日は、月に一度の絵本の読み聞かせの日。
私は『ガンピーさんのふなあそび』という本を読ませていただきました。
ある日、ガンピーさんが川に船を浮かべて舟遊びをしようとしていたら、子供たちやうさぎやネコ、犬、ぶた、羊、こうし、やぎ、にわとりの親子などたくさんの動物たちが「私たちも乗せて~」と言うのです。
そこでガンピーさんは「騒いだり、蹴飛ばしたり、暴れたりしなければいいよ~」と言って、みんなを乗せて川に繰り出します。
ところが結局みんなが騒いで、暴れて、けんかもして、とうとう船はひっくり返ってしまい、全員川の中へドボ~ン!
ずぶ濡れになったみんなは草むらで陽の光を浴びて体を乾かし、ガンピーさんの家に行ってティ-タイムを楽しみ帰っていきます。
そのときガンピーさんは「またおいで~。一緒に船で遊ぼうね~」と言ってお別れします。

こんなお話なのですが、ガンピーさんは、みんなとの「船では騒がない」という約束が守られなかったことには一言も触れません。
そして、今起きているずぶ濡れという事態にどう対処するか、そして、それからどう楽しく過ごすかが書かれています。
さらに、「またあそぼうね」と言ってお別れするのです。

私たちは、約束したこと、過去に決めたことなどが守られないと、そのことに固執して、「どうして守らないのか?約束したじゃない?決めたじゃない?」と、そのことにばかり着目してしまうことがあります。
もちろん約束を守ることは大切なのですが、今起きている事態の変化に対応していくことがまず必要です。
状況が変われば、人の気持ちは変化しますよね。
約束したことも守れなくなったり、決心が変わることだってあるはずです。
それを責めるよりも、これからどうするかを一緒に考えていけたら、その時の最善の方向が見えてくるのではないでしょうか。
反省とそこからの学びは、そのあとでも十分間に合います。
楽しい時間を持てたときに話せば、約束を守らなかったことは十分に反省され、次はもっときちんと考えて行動しようと自ら気づけるかもしれません。
そして、「もう二度とやらせない」ではなく、次のチャンスを与えてあげることができれば、そこから人はさらに成長していくことでしょう。
忘れてはならないのは、許してあげた自分も成長させてもらっているということです。
パートナーでも親子でも、こんな経験を通して少しずつみんなで成長していきたいですね。


オリンピック観てますか?

2004-08-19 15:15:17 | Diary
アテネ五輪が始まり、毎夜寝不足気味の私ですが、皆さんはオリンピック観てますか?
4年に一度のオリンピックが始まると、いつもかなり熱が入ってしまう私なのですが、このにわか愛国心には自分でもとても不思議さを感じています。
どうしてこんなにも日本人選手を応援してしまうのでしょうか?
きっと、オリンピックそのものにあまり興味のない方や競技は見ても日本人ばかりを応援するわけではない方もいらっしゃるのでしょうねぇ。
私はなんだか冷静さを欠いて、「日本チャチャチャ!」の世界になってしまうんです(笑)。

これって、人とつながっていたいという欲求がかなり強い証拠かもしれませんね。
とにかく仲間を作ってつながっていたいんです。
それがオリンピックなら、つながるのはやっぱり日本人同士で、というところでしょうか。

そのつながっていたい仲間の最小単位がパートナーとか親子、家族なのだと思います。
そこがしっかりつながっていれば、私は一番幸せ。
心が安定していられます。
その安定があってこそ、次に友達や親類、職場の仲間とのつながり、地域とのつながり、といった具合につながりの輪が広がっていけるように思います。
みなさんはどうですか?

その大きく広がったつながりの一つがオリンピックの応援なのかもしれませんね。
もし私のパートナーが他国の人だったり、世界中にたくさんの友人がいれば、やはりその国の選手のことももっともっと今より応援すると思います。
そうしたら、オリンピックも今以上にもっともっと楽しめそうです。
でもこれ以上寝不足になるのはちょっと困りますが……。


ご存知ですか?ピグマリオン効果!

2004-08-05 15:14:42 | 子育て
40人の子供がいるクラスで、算数のテストの点数が平均的になるように20人ずつ2つのグループに分け、どちらのグループにも同じ算数のテストをさせます。
Aのグループの回答には○付けをし、点数を付けて返却します。
Bのグループの回答は、採点をせずに「とてもよくできたよ」と一人一人に言うだけにし、返却をしません。
その後も同じようにテストをし、この作業を何回か繰り返した後に、またテストをし、今度はAB共にちゃんと採点をしてみます。
すると、あら不思議!
Bグループのほうが良い点数を取れるようになっているというのです。

「よくできていたよ」とほめていると、最初は変だな?と思っていた子達も、まあ面倒だからこのままでいいかと思い出し、あたかも本当にできているかのようにだんだん自信を付けてくるというわけです。
そして、自分はできるんだと思い込むと、実際のテストにも落ち着いて取り組め、結果として本当に良い点数を取るというのです。
これを、ピグマリオン効果というそうです。

ほめること、認めてあげることってすごいですね!
本当にこんな効果を生み出すのですね!

人の気持ちって、とてもデリケートなものなのですね。
だから怖いことに、まったく反対のことも起きるということでしょう!?

あなたの子供、夫、恋人、大切な人にあなたはどうなってほしいですか?
私は大切な人たちをほめて認めてあげたいと今まで以上に強く思いました。


読んでくださって本当にありがとうございます

2004-08-01 15:14:06 | Diary
ずいぶん長い間、夏という季節を過ごしたような気がしているのですが、今日でやっと8月1日。
びっくりですね!
もうとっくに残暑お見舞いの頃かと思いましたが…まだもう少し暑中お見舞いのはがきが出せるのです。
はふぅ~ホントに今年の夏は早くから暑かったと言うことですね。
そして、これからまだまだ暑さが続くとの予報です。
なんだか“頑張らなくっちゃ!”って感じですね。

さて話は変わりますが、今日、この私のHPを見ていてくださるという方にお目にかかりました。
まあ、本当にありがとうございます。感謝です。
見てくださるということは、この心のビタミンを読んでくださるということなんですよね。
それなのに日記的エッセイのはずが、このごろは日記というよりは週記になってしまっていることがお恥ずかしく、申し訳なく、反省!
というわけでこうして書いています。
「見ています」と言われると、それに応えなくっちゃ!と書く気になったのです。

「○○ちゃんのこと、いつもお母さんは見ているわよ!」
「あなたのこと、いつも頼りにしているわ!」
「ずっと見守っていますからね。」
こんな一言が、人の意欲を引き出し奮い立たせるんですね~。
家族の中で、そしてあらゆる人間関係において、伝え合っていきたいものです。
Yさん、こんな気づきをありがとうございました。

まだまだ続く気配のこの暑さ!
夏バテにくれぐれもお気をつけくださいね。