僕の最も好きなロックボーカリストの1人であるサミー・ヘイガー。
ヴァン・ヘイレンの2代目ボーカリストとしての方が有名だが、っていうか僕もそこから知ったのだが、母国アメリカでは昔のソロ時代からずーっと人気者で、ヴァン・ヘイレンを脱退したあとも人気者で、50歳超えた今現在もマイペースにステージ上を走り回ってる。
というわけでサミーのソロアルバムの中で一番良いやつを紹介しようと思ったら、特に無かった(笑)。30年以上活動してるが、名盤と呼べるような作品は無いような気がする。名曲はいくつかあるが、どれもなんだかB級の臭いがしてどこか垢抜けない。ヴァン・ヘイレン脱退後のアルバムはどれもこれも素晴らしい作品ばかりだが、やっぱりどこか垢抜けない。
サミーの神髄はやっぱりライブである。ソロではそんなに大ヒット飛ばしてないのに人気者なのはライブパフォーマンスのおかげと言われてるようだ。
というわけでこのDVDなんですけど、とにかく楽しそうなのが最大の魅力。
観客がプレゼントやら下着やらをポンポン投げ入れてきて、それをマイクスタンドにかけながら歌うサミー。
客席の前でしゃがみこんで、サインしながら歌うサミー。
ステージ上でカクテルを飲むサミー。
とにかく楽しそうである。それもHR/HMにありがちな泥臭いものでなく
実に爽やかな印象を持った楽しさである。
バックのワボリタスの力強い演奏も素晴らしく、選曲もヴァン・ヘイレン時代の曲も入っててベストだと思う。黒人ギター、巨漢ねえちゃんベースがとてもいい味出してる。
ただ、往年の名曲では爆発的に盛り上がるが、新譜からのナンバーでは客の反応がさっぱりなのが可愛そう。みんな新譜もちゃんと買ってやれよ(笑)。
気が滅入ってるときに良く観るDVDです。
アメリカンロックの良さみたいなのが詰まりまくった一枚だと思います。