風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

なごり雪

2006年03月14日 | 雑感
昨日は雪なんかが舞ったりして、なごり雪状態でした。
3月ですから、学生も進路がそれぞれ違ってきます。
進学するもの、働きに出るもの、都会に行くもの、地元に残るもの。
それぞれが思いを一杯胸に秘めて、ひとり、それぞれの道の入り口に立ちます。

ガールフレンドやボーイフレンドとも別れなければならない人も大量発生します。
大体は、経験不足ですし、口下手ですし、素直じゃないしで、不器用な別れ方をします。
昔のように蒸気機関車を、雪の降るプラットホームに送り迎えするというような情緒もありません。
新幹線が僅か数分停車する間の、恐ろしく無粋な別れの場面となります。
「じゃあ」と言って、片手を上げたとたん、ドアがしゅうっと締まってしまいます。
それどころか、ドア付近で別れを惜しもうとすれば、他の乗客から押しのけられ、罵られ、白い目を浴びせかけられます。
というわけで、情緒を押し殺して、彼や彼女は曖昧な笑みを不器用に浮かべたまま、離れ離れになります。

プラットホームを走り去る列車を腕が折れんばかりに振りながら追いかけるということも出来ません。
追いかけるには新幹線はあまりにも加速が早すぎます。
彼や彼女はあまりにも想像を超えた無味乾燥な別れの場面に唖然とします。
前夜までの想像では、延々と未練の言葉や相手の幸福を祈る言葉や涙を拭いてやる仕草ななどにたっぷりと彩られていたはずなのです。
こういう時代には、「なごり雪」みたいな歌は作られることが出来なくなりました。

で、歌のない時代に、歌のないまま、空に舞う雪を、歌にならない思いで、呆然と見上げるのです。

話は変わって、今日目が覚めたらお昼を過ぎていました。
15時間くらい眠りこけていた計算になります。
あはははは。
気分は爽快です。

店に出ると、机の上のあまりにもな汚さにうんざりします。
書類やら手紙やら商品やらがてんこ盛りにされて、それがだらしなく四方八方に崩れています。
一念発起して、てきぱきと片付けます。
やり始めたら早いんです、ぼくは。←O型的自慢

あっという間にきれいになった机の前で大きく満足の吐息をつきます。
煙草さえ吹かします。
明日から取り掛からなければいけないことをリストアップします。

ということで、今日は早めに帰ります。





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