風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

東京Ⅰ

2017年02月09日 | 雑感

久しぶりに東京に出張で行きました。
時間がたっぷり空いたので、地下鉄の一日フリーパスを購入して、思い向くままあちらこちらに行きました。
学生のころ住んでいた街だとか、夜勤のアルバイトで通った市場とか、好きだったテレビドラマの舞台だったところとか。

東京は18から32までの14年間を過ごした街です。
今回あちらこちらに移動して、改めてその場所に身を置けば忘れかけていたいろいろなことが思い出されます。
たいていはロクでもない思い出ですが。

新宿にしょんべん横丁(現:思い出横丁)というガードしたの小汚い飲み屋街があります。
昔そこの居酒屋の二階の座敷で仲間と飲んでいたときのことです。
バイト帰りかなんだったか忘れましたが、仲間とだらだら飲んでいたわけです。
何かの折に、隣の席の女性と目が合いました。
職場の人たちと飲みに来ていた感じでした。

ぼくは自分のはいていた靴下のつま先に開いている穴を指差して、彼女の顔を見ました。
そうしたら、その女性はクスクス笑い出しました。

数ヶ月ほどその女性と付き合いました。
とても後味の悪い別れ方をしました。
鬼畜の所業でした。

そんな感じの思い出ばかりです。
話としてはある意味で面白いことは面白いのですが、当時の感情も同時に思い起こされますから、できれば語りたくありません。
飲み屋で出会った女性との付き合いは、ほぼ100パーセント後味の悪いお別れになりました。
女性たちが悪かったわけではもちろんありません。
ぼくがひたすら鬼畜だったのです。

同じ新宿のゴールデン街とか、二丁目なんかもちょくちょく行きましたが、鬼畜話が連綿と続くばかりです。
それに比べて、浅草や京成電鉄沿線などの下町で、煮込みと焼き鳥を肴に飲む酎ハイ、ホッピーは楽しい思い出が多いです。
渋谷や六本木は寄り付きもしませんでした。
金がないこともありましたが、背伸びしている感じの雰囲気がどうしても馴染めませんでした。
飲み屋に関してのエピソードは山のようにあるわけですが、割愛します。
学生のころから毎晩のように飲み屋めぐりですから、きりがないです。

昔住んでいた街には、30年ぶりくらいに足を踏み入れました。
思いのほか変わっていませんでした。
なくなった店もありますが、何でこんなところがというところが残っていたりもしました。
どういうわけか懐かしいというようなセンチメンタルな気分はちっともおきませんでした。
ふ~ん、という感じです。
記憶は確かにあるのですが、その記憶を刻した当時の自分の気分にまったく同調できないという感じです。
ぼくが成長したのか、老化したのか、おそらくその両方なんでしょう。
また再び訪れてみたいとは思いませんでした。

それにしても、都営大江戸線。
初めて乗りましたが、とても便利な経路を持つ地下鉄でした。
昔行きたくても行くのが面倒だった場所が、スパリと連結されていました。

東京に関しては、まだ言いたいことがありますので、また次回に。