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【230】衛星局・月

 疫病などの発生を未然に防ぐために設置された監視衛星で、一般的には月と呼ばれて親しまれている。一月から十二月まで合計十二ある衛星局が地球を周回し、それぞれの月面に隙間なく立ち並んだ無数の白服【234】から視線を照射させることで、十二面【32】全域の汚れを羞恥によって浮き立たせる。皆の寝静まっている間に汚れを清掃(時には諸器官に収容)するのは、地上局で汚職に就く白服【29】たちである。


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【224】喫茶店によくいるぶつぶつと独り言を呟いている男【194】リッター元帥【166】大恐慌・黒子病【158】無視あるいは回避・硝子化・透病――ノキタハ博士の論文3【146】かすかに映り込ませる程度・鏡・発鏡【122】輸送業務による服作用だという説もある【77】外部世界のミニチュア【69】愛用者同士【48】天使【30】空間が赤く滲んできた・名も知らぬお隣りさん

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