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【81】舌鼓

 味蕾の突端部に位置する振動膜で、飲食物の成分に共鳴することで乾いた吸着音を打ち鳴らし、色波(いろは)【94】を発生させて脳に情報を伝えるのだが、その一方で脳からの色波(いろは)を言子【216】へと変換する役割も果たしている。変換された言子は魚に結合することもあるが、話のもたつきから尾ひれがつかず、舌と癒着したまま舌平目(カウボーイに多い症状であることからウシノシタ科に分類される)になることもある。舌平目は横目【38】などと同じような透病の初期症状である。すみやかに舌ごと床屋で切り離し【91】銀交【189】で積み立てておいた念菌の再移植をお薦めする。もしも舌縁状態のまま放っておけば、透病【158】を悪化させるばかりか、世界とのとっかかりを失ってドーナツの穴に落ちてしまいかねない。というのも、それぞれの味蕾が銀河の星々との等しい固有振動数を保持しているおかげで、我々はこの世界に固定されている【92】からだ。

リンク元【71】クチコミ・報道帰省

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