天国の口、終りの楽園。ナド・エンタテイメントこのアイテムの詳細を見る |
『天国の口、終りの楽園。』、観ました。
17歳のテノッチとフリオは自由奔放な日々を過ごしていた。ある日、テノッチの
親戚の結婚式で、年上の美しい人妻ルイサと出会う。テノッチとフリオは
彼女に「天国の口」と呼ばれる美しい浜辺へ行こうと誘い出す‥‥。
卑猥な単語とボカシ映像のオンレード。一見、お馬鹿な青春コメディーにも
見えますが(笑)、実は“脚本”部門で数々の映画賞を受賞した映画なのだ。
輝ける若さの隣にある「現実の果かなさ」を、少年の「大人への成長」を
絡めながら描き出す。海の青さと、空の大きさと、果てしなく続く地平線を
実感できる撮影も見事。余韻の残るラストシーンに感動です。
夫の浮気が原因で家を飛び出した美しい人妻と、“サカリ”のついた
アホ丸出し2人組との ロードムービー。物語は貞淑なはずの人妻が夫を裏切り、
旅先で少年たちに“性の御指導”を…。ボクにはいくら寂しいからといっても
理解に苦しむ彼女の行動だったんだけどね、、その理由はラストで明らかになる
彼女の“隠されざる秘密”にあったわけです。‥‥うーん、これは同じ立場に
なってみないと分かりませんが、きっと彼女が憧れたのは‥‥‥‥
風に吹かれ、波に漂う。。。そんな“自由な生き方”だったんだね。
結局、これは彼女にとって「永遠」を探す旅だったのです。“最後の楽園”は
リゾートに奪われ、“固い友情”は進学とともに失い、“人の命”もやがて
消えゆくものだとしたら、この世に「永遠のもの」って何があるのだろう‥‥。
いや、もし、たった一つだけの「永遠」が存在するとしたら、それは
“人の心”かもしれない。人の心に刻まれた“思い出”という映像の中で、
すべては生き続けるのです、永遠に‥‥。