肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『アルゴ探検隊の大冒険』、観ました。

2005-09-27 20:25:07 | 映画(あ行)
アルゴ探検隊の大冒険

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 『アルゴ探検隊の大冒険』、観ました。
時は神話の時代。平和と繁栄をもたらすという「黄金の毛皮」を求めて、
ジェーソン王子は精鋭の仲間を引き連れて航海に出た。だが、彼等の行く手には
ブロンズの魔神、七つの頭を持つ大蛇らが立ちはだかる‥‥。
 この映画を観れば、デジタル技術の進歩だけが“映画の面白さ”に
繋がらないことを思い知らされる。今作が製作されたのは1963年、CGはおろか
「デジタル」という言葉さえなかったかもしれぬ特撮映画“創世の時代”‥‥
しかし、1コマ1コマ模型を動かしながらの撮影、、そんな気の遠くなる作業を
経て完成された映像は、今も色褪せることなくボクの目に飛びこんでくる。
その面白さの秘密は、僅か数秒足らずのカットに膨大な時間と労力をかけた
作り手の“執念”が、無機質の人形模型に命を吹き込むからなんだろう。
まさに“人間の温度”を感じる特撮映画、、、今のCG映画がこの映画に
勝てるはずがない。
 物語はギリシャ神話をモチーフに、冒険また冒険のエンターテイメント大活劇だ。
次々に登場する超獣や巨大獣との対決有り、謎の運河の大横断有り、
美女とのロマンスまで有って、特に男の子にとってはかつて誰もが夢見た
“おとぎの世界”がここにある。個人的には、運河横断中に突如現れ、
崩れる岩をせき止めた守り神の崇高な姿が忘れられない。“夢”に富み、
“アイデア”に満ち、そして何より“自由な発想”に溢れている。
観終わっったボクは大満足、久しぶりに拍手を贈りたくなるファンタジー映画に
めぐり合えました。


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