アロマテラピー学習ブログ

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参照。

精巣

2009-01-28 15:48:41 | 解剖生理学(内分泌系)
精巣(せいそう)とは、動物の雄がもつ生殖器の1つ。雄性配偶子(精子)を産生する器官のこと。哺乳類などの精巣は睾丸(こうがん)とも呼ばれ、左右1対ある。

脊椎動物の精巣は精子を作り出す他に、ホルモンであるアンドロゲンを分泌する内分泌器官でもある。



精巣と陰嚢
ヒトの精巣は、長径4~5 cm程度の卵型をしており、下腹部にある陰嚢(いんのう)と呼ばれる皮膚が袋状に垂れ下がった部位の中におさまっている。精巣の隣には精巣上体(副睾丸)があり精巣で作られた精子はまずここに運ばれる。精巣上体には精索(せいさく)というヒモ状の構造がつながっており、精巣へ出入りする動脈、静脈、神経、および精子が通る精管(せいかん)がその中を通っている。精索は、鼠径部の鼠径管をとおって腹の中へとつながる。精巣と精索全体は、陰嚢の中で精巣挙筋という腹筋の一部が変わった筋肉につつまれ、ぶらさがっている。精巣挙筋が収縮すると、精巣は腹部の方へと引き上げられる。平均的に右側に片寄っていることが多い。


精子
精巣の中には、精子を作る場である精細管(せいさいかん)と呼ばれる直径数百μmの管が蛇行しながらびっしりと詰まっており、その管の内側で精子の元になる精祖細胞(精原細胞)が減数分裂を経て、精子になる過程(精子発生、あるいは精子形成)が起こっている。出来上がった精子は、管の中を流れていき、精巣の端に集められ、精巣の隣の精巣上体へと運び出され、そこで成熟し、射精を待つ。精子発生は、体温よりも温度が低くないとうまく進まないことが知られている。精巣が陰嚢の中にあり、体外にぶら下がっているという構造は、精巣の温度を体温より低く保つのに役立っている。そのため静脈血(比較的低温)が動脈血(体温)に巻きつく様に位置している。


アンドロゲン
アンドロゲンを分泌する細胞は、精巣内で、精細管の隙間に多数存在する、ライディッヒの間質細胞(ライディッヒ細胞)である。ここには血管が豊富で、分泌されたアンドロゲンは血流に乗って全身へと運ばれる。ライディッヒ細胞から分泌されるアンドロゲンは、ほとんどがテストステロンである。

精漿

2009-01-28 15:36:55 | 解剖生理学(内分泌系)
精漿とは、精液のうちの液体成分のこと。

概要
精液から、精液全体量の1%程度の精子を除いたもの。

次のようなものから成る。

前立腺液
精嚢液
尿道球腺液(カウパー腺液)
尿道腺液
精巣により作られた精子と混合し精液となる。

精液

2009-01-28 15:35:21 | 解剖生理学(内分泌系)
精液とは、雄性が射精により分泌する液体のこと。

概要
精液は、細胞成分である精子と、精嚢液や前立腺液からなる液体(精漿)部分からなる混合物である。

つまり、精液と精子というものは、異なるものである。

ヒトの場合、一回の射精で2cc〜5cc程度が放出される。

特徴
外見
精液は混合物であるため、時にこれらがよく混ざり合わないうちに出てくることがある。

このような場合は濃度が全体として均一でないため、白い部分と透明な部分に分離していることがある。また場合により精液中に黄色っぽいゼリー状の塊として見られることもある。黄色く見えるのが前立腺液であるが、この症状は大変ポピュラーでありよく見られ、健康上も特に問題が無い場合が多い。

粘性
ちなみに精液がゼリー状である理由は、女性の膣内に長く留めるため、という説が有力。

尿のように普通の液体であると、膣からすぐに流れ出てしまうので、自然の選択として精液は粘り気を持つようになったと考えられる。

この粘り気は、精子そのものではなく、液体成分である精漿によるものである。

インスリン

2009-01-28 13:56:41 | 解剖生理学(内分泌系)
インスリン(インシュリン、insulin)は、膵臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。名前はラテン語の insula (島)に由来する。21アミノ酸残基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったもの。C-ペプチドは、インスリン生成の際、プロインスリンから切り放された部分を指す。


インスリンの立体構造モデル生理作用としては、主として炭水化物の代謝を調整する。骨格筋におけるぶどう糖、アミノ酸、カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進、肝臓における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制、脂肪組織における糖の取り込みと利用促進、脂肪の合成促進・分解抑制など。全体として異化を抑制して各種貯蔵物質の新生を促進する傾向にある。腎尿細管におけるNa再吸収促進作用もある。

インスリンは血糖値の恒常性維持に重要なホルモンである。血糖値を低下させるため、糖尿病の治療にも用いられている。逆にインスリンの分泌は血糖値の上昇に依存する。

従前は「インシュリン」という表記が医学や生物学などの専門分野でも正式なものとして採用されていたが、2006年現在はこれらの専門分野においては「インスリン」という表記が用いられている。一般にはインスリンとインシュリンの両方の表記がともに頻用されている。

扁桃

2008-12-26 21:10:54 | 解剖生理学(内分泌系)
扁桃(へんとう)は、二次リンパ器官に分類されるリンパ上皮性器官である。口腔、鼻孔から吸引した異物が咽頭に到る前に免疫応答できるような配置をなす。単なるリンパ節の集合体ではなく、粘膜上皮直下の密なリンパ小節の集まりと、表面の亀裂と陥没によって特徴づけられる。亀裂は上皮を伴っており、特に口蓋扁桃では盲管状となり深部に至る。盲管内では、上皮内へのリンパ球と顆粒白血球の遊走が見られることが特徴。

アーモンドの種子の形に似ているためアーモンドの別称である「扁桃」と命名された。口蓋弓の中間にある陥没に位置する口蓋扁桃(こうがいへんとう)と舌根にある舌扁桃(ぜつへんとう)、咽頭円蓋にある咽頭扁桃(いんとうへんとう)はまとめてワルダイエルの咽頭輪(en:Waldeyer's tonsillar ring)と呼ばれる。このほか、耳管内口周辺粘膜下の耳管扁桃が存在する。耳管への異物の侵入を防ぐと考えられている。


サイロキシン

2008-12-24 16:52:31 | 解剖生理学(内分泌系)
【ホルモン名】
 サイロキシン(甲状腺ホルモン)


【分泌臓器】
 甲状腺


【主な特性】
 ヨウ素(ヨード)を含んでいる。(アミノ酸にヨウ素が結合したもの)糖質やたんぱく質の代謝に関係する。成長・基礎代謝など各種代謝を亢進する。酸素消費量を増加させる。


【不足・過剰時の症状】
 不足:クレチン病(知能低下に伴う小人症)、成人では粘膜水腫  
 過剰:バセドウ病

下垂体

2008-03-27 10:14:24 | 解剖生理学(内分泌系)
下垂体(かすいたい)または脳下垂体(のうかすいたい)とは、脊椎動物の体に存在する器官のひとつで、前葉と後葉からなり、その大きさは小指の先くらいの小さな臓器(重さ約0.5 g)である。多くのホルモンを分泌する内分泌器官。脳に接して、脳の直下(腹側)に存在し、脳の一部がのびてぶら下がっているように見えることからこの名がある。

下垂体は、脳とともに、硬膜に包まれており、脳の腹側に接している。視交叉の後方、間脳の視床下部に接する位置にある。下側は、頭蓋骨の蝶形骨に接する。ヒトなどの蝶形骨には、下垂体がちょうどはまり込むようなくぼみがあり、これはトルコ鞍と呼ばれる。

内分泌器官である下垂体には、血管が非常に発達しており、分泌されたホルモンが効率よく血流に乗って全身に運ばれるようになっている。下垂体前葉のホルモンの分泌を調節するホルモンは、視床下部から分泌されており、下垂体を通る血管のうちの一部は、視床下部を経由してから下垂体に入るため、視床下部の分泌調節ホルモンの刺激が効率よく下垂体前葉に伝わるようになっている。

ホルモン

2008-03-27 09:49:03 | 解剖生理学(内分泌系)
ホルモンとは、動物の体内において、内分泌の中枢である視床下部、下垂体によって、各々の内分泌器官に指令され、合成・分泌され、専用導管を持たずに体液(血液)を通して体内を循環し、ホルモン受容器を持つ各標的器官でその効果を発揮する生理活性物質のこと。生体内の特定の器官の働きを調節するための情報伝達を担う物質であり、栄養分などとは違って、ホルモンの体液中の濃度は非常に微量であるのが特徴。例えば、典型的なペプチドホルモンの血液中の濃度は、10-9 mol/L(nmol/L=ナノモル)程度と、きわめて低濃度である。

ホルモンの分泌形式を内分泌と呼ぶ。これは、ホルモンが、体内 (血液中) に分泌されることから、体外(消化管の内腔を含む)に分泌される外分泌と対比する呼び方である。ホルモンを分泌する器官を内分泌器官と呼ぶ。

ホルモンが作用を発揮する器官を、ホルモンの標的器官(target organ)と呼ぶ。ホルモンの標的器官の細胞には、ホルモン分子に特異的に結合する蛋白質であるホルモン受容体(ホルモン・レセプター)が存在する。受容体がホルモンと結合することが、その器官でホルモンの作用が発揮される第一のステップとなる。標的器官が非常に低濃度のホルモンに鋭敏に反応するのは、このホルモン受容体蛋白質が、ホルモン分子とだけ強く結合する性質が基本となっている。

ホルモンによって行われる、ある器官の機能の調節のことを、体液循環を介した調節であることから液性調節と呼ぶ。液性調節は、神経伝達物質を介した神経性調節に比べて、時空間的には厳密なコントロールができない一方、遠く離れた器官に大きな影響を与えることができる、コストのかからない調節であるといえる。また、アドレナリンなど液性調節と神経性調節の両方でシグナル伝達に介在する物質もある。



内分泌器とホルモンの働き

2008-03-20 13:12:47 | 解剖生理学(内分泌系)
器官             ホルモン

視床下部           副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
               甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン
               成長ホルモン放出ホルモン
               性腺刺激ホルモン放出ホルモン

下垂体
(脳下垂体) 下垂体前葉   副腎皮質刺激ホルモン
              甲状腺刺激ホルモン   甲状腺におけるホルモンの産生と分泌を刺激する
              性腺刺激ホルモン
              黄体形成ホルモン
              卵胞刺激ホルモン
              成長ホルモン    成長と発育を制御し、タンパク質の合成を促進する、血糖値上昇
              プロラクチン   乳腺における乳汁の産生を開始させ、持続させる

下垂体中葉         メラニン細胞刺激ホルモン

下垂体後葉         バソプレッシン  腎臓に水分を保持させ、アルドステロンとともに血圧を制御する
             オキシトシン   子宮筋と乳房の乳腺を収縮させる

松果体          メラトニン   抗酸化物質
 ビタミンEの2倍の効果を持ち、脳関も容易に通り抜けることができ体全体に行きわたる。

色素細胞に対する退色作用
 人間の場合その作用はみとめられなかったがカエル等の両生類では退色作用が認められている。

生体リズムの調節作用
性腺抑制作用
 動物の生殖に影響を与え多く摂取すると月経を止める作用がある。

催眠作用
深部体温低下作用

甲状腺          甲状腺ホルモン
             サイロキシン(チロキシン) 基礎代謝亢進
             トリヨードサイロニン(トリヨードチロニン)
             カルシトニン    血液中のカルシウム濃度を低下させ、骨の形成を促進

副甲状腺(上皮小体)   上皮小体ホルモン(パラトルモン)  血液中のカルシウム濃度を高める

副腎(腎上体)      
 副腎皮質 束状帯        糖質コルチコイド(コーチゾン)   肝グリコーゲン増加、血糖上昇、抗炎症作用、抗アレルギー作用など肝臓や全身に働きかける。ストレス対処ホルモン 免疫抑制作用
      球状帯       鉱質コルチコイド(アルドステロン)    腎臓に作用し、尿に排泄される塩分を制限。体内の塩分量を調節
                 アンドロゲン      男性ホルモン
      
 副腎髄質         アドレナリン(エピネフリン) 交感神経興奮類似作用(心機能亢進・血糖上昇・血圧上昇)
             ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)

膵臓(ランゲルハンス島) インスリン   血糖値を下げ、全身の糖、タンパク質、脂肪の代謝に影響を及ぼす
             グルカゴン   血糖値を上げる
             ソマトスタチン
             膵ポリペプチド

卵巣            エストロゲン(卵胞ホルモン)   発情ホルモンといわれ、女性の第二次性徴と子宮粘膜の増殖を促進する。生殖器管の発達を制御する 
             プロゲステロン(黄体ホルモン)   受精卵が子宮内膜に着床する準備や、妊娠の維持、基礎体温を上昇させる。乳腺による乳汁の分泌を準備させる

胎盤            絨毛性ゴナドトロピン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

精巣(睾丸)        アンドロゲン
             テストステロン  男性の性徴と生殖器管の発達を制御する

胸腺            チモシン   Tリンパ球の産生を誘導
腎臓            エリスロポエチン  赤血球を産生する。

性腺

2008-03-19 15:32:14 | 解剖生理学(内分泌系)
精巣は精子をつくる以外に精巣ホルモン(テストステロン)を分泌し
卵巣は卵子をつくること以外に卵胞ホルモン(エストログン)と黄体ホルモン(プロゲストロン)を分泌する。

1)男性ホルモン(アンドロゲン)
下垂体前葉から分泌される間細胞刺激ホルモン(ICSH)によって分泌される。アンドログンの一部は副腎皮質から分泌される。作用は男性性器の発育、さらに2次性徴(ヒゲ、のどぼとけ、骨格、筋)をつくりだす。

2)女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)
下垂体前葉から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)によって刺激され卵巣の卵胞ホルモン(エストログン)および黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌される。作用は女性性器の発育、さらに2次性徴(乳腺の発育、骨盤、背部、大腰部などの皮下脂肪)をつくりだす。

膵臓

2008-03-19 14:44:28 | 解剖生理学(内分泌系)
膵臓(すいぞう)は腹膜腔の後ろにあり、後腹壁に接しています。膵臓は消化液を分泌する外分泌腺であり、また内分泌腺でもあります。膵臓の大きな役割は膵液の生成・分泌で、膵液がないと円滑な消化は行われません。

 膵臓の外分泌部は、膵臓の中央を走っている膵管に集まり、総胆管と合流し、ファーター乳頭(大十二指腸乳頭)から十二指腸に分泌されます。

 膵臓外分泌部からは、1日に約500~1000mlの膵液が分泌されます。膵液は3大栄養素の消化酵素を含んでおり、弱アルカリ性で胃液にて酸性になった食物を中和し、消化酵素をはたらかせます。

 内分泌部は、ランゲルハンス島(膵島)といい、その数は100万といわれています。β細胞からは欠乏すると糖尿病となるインスリン、α細胞からは血糖を上昇させるはたらきのあるグルカゴンというホルモンが分泌されます


膵臓は 腺細胞とランゲルハンス島という2種類の細胞が入り交じってできている内・外分泌の両方を営む臓器です。

膵臓の主な機能である外分泌としては 腺細胞から蛋白質を分解するトリプシンなどの 消化酵素を含む膵液が 消化管ホルモンと迷走神経の指令を受けて分泌されます。

また 内分泌では ランゲルハンス島のβ-細胞からはインスリンがα-細胞からはグルカゴンというホルモンがそれぞれ分泌され これらは糖代謝を調節しています。
膵臓の体積の95%以上は外分泌部が占める。残りがランゲルハンス島である。

膵臓(すいぞう)(英pancreas)とは、脊椎動物の器官のひとつで、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、それを消化管に送り込む外分泌腺である。

また、魚類以外の膵臓の中には、ランゲルハンス島(らんげるはんすとう)と呼ばれる球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっている。ランゲルハンス島は、1個1個が微小な臓器と考えられ、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺である。

したがって膵臓全体として見ると、両生類以上の動物の膵臓は、2つの機能を持つといえる。

内分泌機能 - いくつかのホルモンを分泌する内分泌器
外分泌機能 - 膵液を小腸(十二指腸)に分泌する消化器
ランゲルハンス島を、膵臓の内分泌部とも呼び、これに対し、ランゲルハンス島でない部分(膵液を分泌する部分)を外分泌部とも呼ぶ。(ただし、魚類では、ランゲルハンス島は、膵臓とは別の場所に分かれて存在しているので、魚類の膵臓は、内分泌腺としての機能は持たない。)

副腎

2008-03-19 14:38:07 | 解剖生理学(内分泌系)
副腎は、哺乳類などに存在する器官(約7~8g)、半月状の扁平な形で、多種のホルモンを分泌する内分泌器の一つ。左右両側の腎臓の隣に一対あることから、この名があるが、実際には腎臓と直接の接続はない。

大きく2層構造をしており、中胚葉由来副腎皮質(80%)および外胚葉由来副腎髄質(20%)から構成される。

副腎皮質からは、多種のステロイドホルモンが分泌される。それらのホルモンをまとめて副腎皮質ホルモンと総称する。副腎皮質ホルモンは、その機能から大きく3つに分類される。
体内での糖の蓄積と利用を制御する糖質コルチコイド、
無機イオンなどの電解質バランスを調節する鉱質コルチコイド、
そして生殖機能に関与する性ホルモン、特にアンドロゲンである。

副腎髄質からは、
カテコールアミンホルモンであるエピネフリン(アドレナリン)、
ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)が分泌され、体のストレス反応などの調節を行っている。

皮質と髄質とは機能的には直接の関連性はない。

胸腺

2008-03-19 14:27:17 | 解剖生理学(内分泌系)
胸腺(きょうせん:Thymus)は胸腔に存在する免疫系に関与する臓器。

概要
胸腺は胸骨の後ろに存在し、心臓の上部にこぶし大に存在する臓器である。 思春期までは活発に機能するが、その後はだんだん小さくなり、やがて脂肪になる。 胸腺において、Tリンパ球を分化する役割を持つ。しかし、年齢による萎縮によりTリンパ球の分化が徐々に行えなくなるため、加年と共に自己抗体が作られ正常な細胞を破壊していくため、老化の要因の一因として考えられている。

なお、免疫担当細胞であるT細胞のTとは、胸腺「Thymus」の頭文字である「T」から名づけられている。

副甲状腺

2008-03-19 14:23:05 | 解剖生理学(内分泌系)
大きさは4-5mmぐらいで甲状腺の周囲にあり、副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン、パラトルモンともいう。英: parathyroid hormone, parathormone; PTH)をつくる臓器である。多くの人は4つ持っている。甲状腺との直接的関係はない。
副甲状腺ホルモン(PTH)には、次の2つの働きがある。
①骨の代謝を亢進させて骨のカルシウムを血液中に出す。
②食事で摂取したビタミンDを活性型のビタミンDに変え、その結果、腸からのカルシウムの吸収を高めることにより、血液中のカルシウム濃度が高くなる。

パラトルモン
PTHの標的臓器は骨と腎臓である。骨においてはPTHは破骨細胞を活性化、骨芽細胞を抑制することにより、骨吸収を促進し、その結果骨からカルシウムとリン酸が血漿に供給される。腎臓においてはPTHは尿細管に作用し、ビタミンDの活性化を促進する。さらにPTHは遠位尿細管に作用してカルシウムの再吸収を促進し、近位尿細管に対する効果によってリン酸の再吸収を抑制する。PTHは血液中のカルシウム濃度によってその分泌が調節される。すなわち、カルシウム濃度の減少はPTHの分泌を促進し、カルシウム濃度の増加はPTHの分泌を抑制する。

ビタミンD
ビタミンDの標的臓器は腸管と骨である。ビタミンDは腸管におけるカルシウムの吸収を促進する。また骨においてはPTHと同様に骨吸収を促進する。

※①PTHとビタミンDの両方がなければ血清カルシウムは正常範囲まで上昇しない。
 ②ビタミンDはPTHの作用が無ければ産出されない。