じゅんこの部屋 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

「クローズアップ現代」妻に先立たれた男たち

2010-10-06 07:18:09 | 世事情いろいろ
妻に先立たれ、一人で生きていくことになった男性たち。

その深い悲しみと日常生活が立ち行かなくなる様子が、先日、NHKの「クローズアップ現代」で放映されていた。

最近の調査では、伴侶の死後の悩みで、「話相手がいない」は女40%に対して男は100%。。。
「一緒に行動する人がいない」は、女20%に対し男は80%と言う。

毎日の食事をはじめ、健康管理や金銭管理もままならず、話相手もいない孤独な姿が浮かび上がる。

昔から俗に「男やもめにうじが涌き、女やもめに花が咲く」とも言われるが、立ち直りに時間がかかり、死亡率も
高まるのは、やはり男性のようである。

命が縮まるほどの別れのつらさは、実地の体験なくして、想像できることではないのだろう。

医療人としての出演者は、たくさんの患者を見送ってきたけれど、伴侶を失くし、初めてこんなに辛いものなのか、
と知らされたと言われている。

また、
「本当に小さいことなんですけどね、ちょっと引き出し開けたときに、ブラウスだとかショールだとか、見慣れた妻の
愛してた遺品が出てくると、それを見て涙が出てくるというような、私は1人でいるときは本当に泣きましたね」。。。

会者定離で、いつか別れは来ると思っていても、まさかその日が本当にくるなんて、元気に振舞う伴侶がいた頃は、
思いもしなかったことだろう。

なぜなら、今の状態がずっと続くと思っているのが、すべての人の本心だから。。。

確実に老いてゆく自分の姿と、鏡で毎日対面しながらも、この世にずっとおれると信じている。

これは一体どうしたことだろう。

実際は、平穏な日々を過ごすまま、人生最後の日に向かっているのに。。。

人生の終焉は、築いた地位も名誉も、必死に手にした財産も、伴侶ばかりか愛する家族一切と総別れ。

こんな悲劇の結末に向かっているのに、今の状態が続くとのん気に構えておれるなんて、これほどおかしなことはない。

そんな幻想では幸せになれないよ、何とか目覚めさせんと、愛する伴侶が、身をもって厳しく現実を教えて下されたので
なかろうか。

遺族もつらいが、後生に一人ぼっちで逝く当人のつらさには、遠く及ばないのだから。。。

逝く人に、自分の未来を真面目に重ねるほど、暗い絶望的な人生しか見えてこない。

なぜなら、人生とは崩壊に向かって築くことになり、絆を強めるほど別れの傷は深くなり、強いては、死ぬ為に生きる
ことになるからだ。

そんな矛盾に満ちた人生で、生まれて良かった、長生きしてよかったという崇高な目的があると教えられたのが、
仏教なのである。

親鸞聖人は救われて、死も障りにならない「無碍の一道」に出たと言われている。

悲しき全人類の行く末を見るにつけ、等しく一刻も早く本当の仏法を聞いてほしいと、願わずにおれない☆
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