萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚226

2014-10-01 00:05:04 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚226

で、そんな年度末に駅の改札で城戸さん(仮名)と遭遇した、

「お久しぶりですっ、笑顔」

ってイキナリ声かけられて誰だよ思ったら城戸さんだった、笑

「確かにお久しぶりですね、笑」
「ですね、異動してから会う機会も少ないし。ソッチ調子どうですか?」
「なんとか落着いて来ましたけど、次また来るならシンドイですね、笑」
「あー、新規のプロジェクトは確かにめんどいですね、」

なんて会話から始まって、で、城戸さんは言った。

「ほんと新しいのとか最悪ですよねーもお出張ズットとかサイテー、嗤い」

って言った顔は野球少年爽やかクンのままやつれていた、
ドッカくたびれた、でも安堵ほっとしている、そんな顔に訊いてみた、

「出張おつかれさまです、いろいろあったんだ?笑」
「はい、いろいろありすぎです、」

頷きながら城戸さんちょっと笑って、で、訊いてきた、

「もしかして御曹司サンからナンカ聴いてます?」
「聴いてるよ?笑」

正直ありのまま答えたら「!」って顔されて、そして城戸さんは言った。

「やっぱ話したんですね、すごい好きだとか言ってた通りなんだ?」

そんなことアイツ出張先で喋ってんのかよ?
って思ったから訊いてみた、

「へえ、もしかして同室ツインルームだったんですか?笑」

ちょっと意地悪な質問かも知れない、事情知っているのなら。
そう想ったけど言っちゃったまま城戸さんはため息で嗤った。

「ははっ…そうでしたよ、部屋別だったら良かったのにってマジ思います、嗤い」

ホントそうだよね?
思いながら改札口の往来は多いから隅へちょっと避けながら訊いてみた、

「なんか凹みまくってますね、アレってマジなんですか?笑」
「マジじゃないって思いたいですけどね、って完全アウトじゃないんで誤解しないで下さいよ?」

ちょっと慌てた感じに言われながらコンコースの柱に寄って、また訊いてみた、

「ふうん、完全アウトってなんのことですか?笑」
「お、なんかSモード入った質問ですね?懐かしいな―この感じ、」

なんて笑って言ってくる貌はすこし元気になったカンジした、
そんな顔に思いついたままトリアエズ提案してみた、

「夕飯がてら呑みますか?こんな場所じゃ邪魔になるし、笑」
「そうですね、人通りに悪いですねココ、」

ってワケで城戸さんとイキナリ飲むことになった、



短篇連載Favonius「少年時譚44」草稿UPしました、3倍くらいになる予定です。
第78話「灯僥14」+Aesculapius「Chiron智者の杜23」読み直したら校了します。

やたら眠いので短いですけどバナー押して頂いたのでUPします、感謝にて、
この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるかのバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、



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