萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:早花の森

2016-03-12 19:45:21 | 写真:山岳点景
さんがつ弥生、早花咲月



山岳点景:早花の森

ひさしぶりに近場の森へ行ったら、三角草ミスミソウが咲いていました。
これが咲くと春が来たなって想うんですけど、本日の森は寒かったです、笑



ミスミソウはキンポウゲ科の多年草、常緑の葉は一年中あります。
そのためスプリング・エフェメラル=春から初夏だけ地上に現れる春植物には含まれません。
が、その成長は春のみで夏以降は翌年の開花まで芽や根を充実させる=春植物に近似の性質があります。



学名はHepatica nobilis、別名は雪割草ユキワリソウ。
常緑の葉は雪の下でも耐える+雪解けに開花するためソンナ呼名がついたんだとか。
その名どおりに寒さ残る三月の森、落葉の底から花は咲きだします。



たしかに白花は「雪割草」のイメージ合うなあと、笑



そんなミスミソウは色も姿も多種多様、白から薄紅に紫とバリエーション豊かに森を彩ります。
共通する特徴は「三角草」そのまんま=葉が三つの角があることです。
が、落葉の底から咲くためは葉は映せませんでした、笑



ちなみに、花びらに見えるのは萼です。
花弁状の萼は6~10個、大きさも形もいろいろあります。
よく行く森では白と紅色系が多いんですけど、紫系も濃淡さまざま綺麗です。



この↑藤色は毎年おなじみで見かけます。
同じく・なじみの赤紫色は花弁状の萼が多くて、ミヤコワスレってキク科の花と似ています。



青紫色は同じ色のアネモネそっくりです。



気温まだ一桁な三月中旬の森、それでもミスミソウに春が咲きます。


※早花咲月=三月の異称

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2 コメント

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Unknown (dan)
2016-03-14 17:09:47
泣きそうなくらいしびれています。
なんて可憐で美しい。
浅き春にぴったり。何回も見ています。
danさんへ (智)
2016-03-14 21:12:55
可憐で美しいでしょう?笑

直径1~2センチの小さな花なんですけど、よく見ると様々な姿をしていてホントにきれいです。
フツーは中部以西から四国・九州に分布しています、なので神奈川に群生しているのは珍しいんです、笑
落葉広葉樹の森+日当たりがよい斜面でよく見ます、danさんの近くでも咲いているかもしれませんよ?

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