萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:葉色の花冠

2014-10-10 23:00:00 | 写真:山岳点景
森の秋装



山岳点景:葉色の花冠

小田代ヶ原に近い森、蔦あざやかな一木です。

栃木県某所にあるんですけど、この森はアレコレ惹かれます。
だから今年の秋も行きたいとこですが・ココンとこ台風が週末に当りやすいのが心配です、

10月の風景 2ブログトーナメント



Aescuapius「Chiron 智者の杜28」読み直したら校了です、山里の縁側の夜にて雅樹と明広の父・大祐の対話。
Favonius「少年時譚47」もう少しで校了、第79話「交点2」は校了しています。
校正ほか終わったら第79話の続きかなと。

雑談ぽいのは日付変わる頃UP予定です、
取り急ぎ、



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P.S 雪郷山籠act.2―P.S ext.side story「陽はまた昇る」

2014-10-10 22:10:10 | 陽はまた昇るP.S
雪の夢、現
side story第78‐79話の幕間@黒木サイド



P.S 雪郷山籠act.2―P.S ext.side story「陽はまた昇る」

浮上した視界、ゆっくり天井が白く映りこむ。

もう明るい色彩に時刻が解かる、たぶん7時前だろう?
こんな時間に目覚めるなんて久しぶりで、だから要は思いだした。

「…きょぉぁぅぃぁ、な?」

今日は休みだったな?

そう言ったつもりが発声がおかしい、けれど昨日よりマシだ。
体もいくらか軽くなった、これなら熱も下がっているだろう。
そんな期待と起きあがったベッドの向う、がたり扉が開いた。

「ぁ?」

なんで扉が開くのだろう施錠したはずなのに?
いぶかしく見つめたまま開かれた影、さらり雪白の笑顔が現れた。

「おはよ黒木、調子どうかね?」

だからなんでこのひとがくる?

「ぅぃむぁぁんっぅぁんでぁぎあぇてんでぅかっ?!」

国村さんなんで鍵開けてるんですか?

って言ったつもりなのに声やっぱり変で言葉にならない。
それでも昨日よりは通じるだろう?そんな期待に秀麗な笑顔は言った。

「あははっ、ホントひどい声だね?宮田が言ってた通りだよ、黒木は明日も代休取得しな、小隊長命令だからね?」

命令されてしまった、でもこちらの発言への返事は無い。
発声が悪くて通じないのだろうか、それともワザと無視されている?
そんな思案しながらも状況に混乱させられてしまう、けれど夢を見ていなくて良かった。

―あの夢の直後だったらさすがにちょっとな?

昨日は見てしまった雪山の夢、あの笑顔そっくりな顔がベッド近くに立っている。
だけど現実の「これ」は男で上司でファイナリストにもなれるクライマーだ、あの夢の人じゃない。
その認識させたくて頭いつもの仕草に振って、ぐらり目眩が座りこんだままベッドよろけた。

「っぅ、」

しまった熱あるのに頭振るなんて?
後悔ごとベッドに手をついて体支える、でも自分で腹が立つ。
こんな弱っている醜態なんか見せてしまった、そのプライドに額へ白い手が触れた。

「ぅあっ!?」

叫んで避けて白い手に固まらされる、だって今この手に触られた。
そんな認識すぐ逆上せだす、そして自分で情けなくなる。

―なんだって男に触られてアがるんだよ俺、夢と混濁してんじゃねえよ?

独り声なく毒づきながら困る、今きっと変に想われたろう?
けれど白い手の持ち主は底抜けに明るい目で笑った。

「やっぱまだ熱あるね、だのに頭ふっちゃダメだよ黒木、それくらい救急法で知ってるだろが、」

ああ今なんかダメ救助隊員って罵られてる?

こんな自分が不甲斐ない、なんだって今こんなに調子狂うのだろう?
その元凶はもう片方の手を伸ばして、ことん、ペットボトル2本置いてくれた。

「水分きっちり摂って寝ときな?飯食えそうなら持ってきてやるけどね、ちっと喉見せてみな?あーんって、」

それはお願いです勘弁して?

そう言いたいけど声また変だろう、そして通じない。
または敢えて無視される、そんな予想に口の前で両手クロスさせ謝絶した。

―今ほんと近づかないでくれよ国村さん、なんか調子狂っちまう、

ほんとに今は近づかないでほしい、喉見せるなんてトンデモナイ。
そんな意志表示したのに雪白やさしい笑顔は強硬に微笑んだ。

「ほら手をどけな?上司が直々に診てやろうって言ってるんだよ、黒木は命令違反しちまうツモリ?」

だからその言い回しホント卑怯だ?
そう言いたいけど言えない、ただ追い詰められるベッドに笑顔が腰下した。

「ほら遠慮するなって、喉の具合で食える飯も変わるだろ?だから診せなって、」
「っぇんぃぉぃますっ」

遠慮します、

即答に声押しだして、けれど言葉になってくれない。
これだと解釈また勝手されるだろうか?そんな心配の向こう低い綺麗な声が笑った。

「おはようございます黒木さん、昨夜は国村さんと一緒に寝たんですか?」

それは誤解だ酷すぎるだろ?

「っみぁたっそぇはごぁぃぁっ、ぉまぇこぉあさがぇぃぁっ?」

弁明の声あげて、けれど声また言葉になってくれない。
それでもこの男なら汲んでくれるだろう?そんな期待に白皙の端整な笑顔は言った。

「誤解じゃなくて冗談ですよ?俺は朝帰りで正解ですけどね。国村さん、今日の訓練のルートを確認したいので来て下さい、」

ああホントこの男は頼りになるな?



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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚235

2014-10-10 00:30:03 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚235

3月金曜が明けた土曜@関東某所の日帰り温泉にて、

「あのさ、転職とかってドウ思う?笑」

って花サンに言ったら訊かれた、

「トモさん転職するの?」

まあ普通ソレから訊くのかな?
そんなこと考えながら正直に答えた、

「親からは言われてるんだよね、出張も残業も多いから心配らしくてさ、笑」

これはホントのこと、だから潮時ホントは考えていた。
それに別件も潮時が近づいている、その潮目をつくった本人は訊いてくれた、

「ホントに?本当にあの職場を辞めちゃうのトモさん?」
「今すぐじゃないよ?笑」

笑って冷たいノンアルコール呑みながら窓の雪はきれいで、
来年の今ごろはドコで何してるんだろな?とか考え始めたら言われた、

「今すぐじゃないのは嬉しいけど、トモさんいなくなったら寂しいよ?帰りのコーヒーする相手がいなくなっちゃう、」

ソレ言う相手もうじき変えないとね?
なんて想いながらも笑ってやった、

「転職しても待合せ出来るだろ?変わらないよ、笑」
「ホントに変わらない?」

すぐ訊いてくれる顔どこか頼りなくなっていく、
ついさっきまで御機嫌で笑っていたのに?こんな変化に哀しくなったから笑った、

「変わらないよ?花サンが呼んでくれたら行くから大丈夫、笑」

呼んだら応えるよ?

そう言う相手が花サンには必要で、だから自分が傍にいる。
けれどもうじき違う相手と待合せるんだろう、そんな予想の前で彼女はすこし笑ってくれた、

「ほんと?ホントに呼んだら待合せしてくれる?またトモさんの部屋に遊びに行っても良い?」
「うん、待ち合せるし遊びに来ていいよ?笑」

笑って頷きながら箸動かすテーブル越し、停まっていた花サンも箸ようやく動かして、
そんな様子に悪いことしたなって思ったから言った、

「驚かせてごめんね?笑」
「ホント驚いちゃったよ、でも納得もしたけど、」

グラス口つけながら少し笑ってくれる、その言葉に訊いてみた、

「納得したんだ?笑」
「うん、出張も残業も多いのホントだし、うちの親も心配してるから、」

頷いてくれながら箸動かして、で、花サンは言った、

「ね、私も転職しようかな?トモさんと近いトコになれたらラッキーだよね、笑顔」

そういう発想してくれちゃうんだ?笑

これじゃあまり意味が無い気もする、だけど彼女の選択は彼女のものだろう、
そんなこと考えながらもポイントになることを笑った、

「そしたら御曹司クンと別の職場になっちゃうよ?それだと花サンは寂しいだろ、笑」

せっかく御曹司クンと花サンが向きあう機会つくるのにな?
そんな意図は言わないまま笑った言葉に花サンは言った、

「確かに寂しいかもしれないけどね、職場が変わったくらいで遠退くんならソレまでってことでしょ?そういうの考えるためにも転職はアリかなって、」

そういう考え方もあるかもね?
だけど現実ソンナに甘くない、だから笑って言った、

「花サン、転職するんならやりたい仕事に就くためとかハッキリした目的が無いと後悔するよ?笑」

ホントこういうことは人間関係とかが理由だと巧くいかない、
だから解かってほしい現実に訊いてくれた、

「じゃあトモさんは他にやりたい仕事があるからってこと?」
「そうだよ?親の心配だけが理由じゃないから、笑」

ホントにいろんなコト考えて決めたコト、それは御曹司クンのことが問題なわけじゃない、
けれど決断キッカケ=御曹司クンなことも本当だ、



まじっすかブログトーナメント

Aesculapius「Chiron27」校了、雅樹と光一@国村家にて親族との時間。
第79話「交点2」加筆もう少しです、宮田と国村の対話@第七機動隊山岳レンジャー指揮車

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取り急ぎ、



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