生きるための理由

人は何にでも理由を探そうとするのかもしれない。


理由を必要としているのかもしれない。




フッと、そんな風に思った。



でも、理由なんて何もないような気がした。




大昔から、それこそ何故人間が誕生したのか？

人が生まれてくるのにも理由がある・・・


そんな風に全てに理由付けをしてきたし
それを必要としているかのように
理由を知ったり、つけたりして自分に言い聞かせる。



もしも、何にも理由なんてなかったら？



宗教も全ての理由も、人が生きるために必要な言い訳を
上手く与えてくれるから、
それを励みに頑張れるようにしてくれるのかもしれない。




特に辛いときには理由を探すもの。



どうしてこんな所に生まれてきたの？

どうしてこんなことが起こったの？

どうして？

どうして・・・



質問を投げかけ、その答えを受け取る必要があるのだろう。




そうでなければ、この世の不公平さや辛い出来事を
乗り越えることさえ難しくさせる。



生きることを少し優しくしてくれるための
理由づけなのかもしれない・・・



でも、時にはその理由付けのためだけに
時間を費やしてしまうことさえある。



もしかしたら、人生は何の理由もなく
生まれることも、辛い出来事も、どんなことにも理由なんてなく
単に物事が起きそんな人生の中を
人それぞれ生きて死んでいくだけなのかもしれない・・・



そう考えたら、救いがなく辛いかもしれないし
じゃあ、なんでもいいじゃない！と投げやりになるかもしれない。
人生がつまらなく感じるかもしれないし
やさしさが減るかも知れない・・・

どちらかというと、ネガティブな要素が出てくるよう。



でも、単に人生を生きるだけなのかもしれないと
フッと思ったりします。


理由を考えたり、探すことなどなく
今というこの時、この人生を単純に受け止めて
単純に生きることだけに集中する子供のような
無邪気さを思い出すべきなのかもしれない。



全てが意味もなく、単純に生き生きすることだけ。

それだけなのかもしれない・・・