ミスターラグビーこと平尾誠二さんが亡く
なった。53歳の若さであった。
最近急激に痩せ周囲の人が心配していたと
のことであった。平尾さんといえば、伏見
工業の初優勝の立役者であり、かのスクー
ルウオーズのモデルとも言われている。
私と平尾さんとの最初の出会いは、日本選
手権予選観戦の為、花園ﾗｸﾞﾋﾞｰ場に向かう
近鉄の車内であった。神戸製鋼の選手達が
乗り込んできたが、平尾さんが私の正面の
席に座った。その表情は固く、目を閉じ人
を寄せ付けない雰囲気であった。
その後、西部緑地公園でのﾄｯﾌﾟﾘｰｸﾞの試合
で、神戸製鋼のｾﾞﾈﾗﾙﾏﾈｼﾞｬｰとして来県した
際に会ったことが2回ほどある。
彼は、孤高の人である。試合前には協会の
人達と話すこともほとんどなかった。
試合会場の一番上の席で、一人試合観戦す
るのが常であった。
ファンのサインに応じることもなかった。
それほど試合に集中していたのであろうと
思う。
昨年、日本ﾗｸﾞﾋﾞｰ協会の理事に就任したば
かりであった。2019年ﾜｰﾙﾄﾞｶｯﾌﾟを見ずに
亡くなる無念さはいかほどのものだろうか。
宿沢さんの突然の早すぎる死にも驚いた。
そして今回、名選手・名キャプテン・名監
督の呼称をすべて叶えた人の死は、残念と
いう表現を超え、無念としか言えない。
疾風の如く人生を駆け抜けた名選手、、、
惜しむべきニュースである。
、、合掌