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みつはしちかこ「涙のとなりに」

2010-09-04 | 詩、短歌、俳句

よろこびのうしろに かなしみがいる 涙のとなりに微笑がいる…チッチに想いを託して、いちずな愛をうたった詩集

表紙のコスモスと空は霧に包まれた写真にひかれて…手にとったが…

あのチッチとサリーのみつはしさんだなあ~。少女の頃はすこしはチッチみたいな可愛らしい気持ちあったかなあ~?う~ん。と考え込む。

たぶんね。恋愛ってなんだか。もう焦点が狭まりすぎて視野がせまいというか。詩を読んでも鬱陶しく感じたりする。

あ~この感覚分かるな~とおもったら。最後にあなたのがいたらとか。あなたの思いにじゃまにならないようにとかあなたが捨てて、私がひろっている思い出とか。しつこしてげんなりしてしまうのだ…。さりげなさがないからかなあ。

そんな中でも。数編。さわやか系が良かったかな

ブランコをこぐ 風を切ってのぼるさわやかさ!ぐいぐいと あなたを引き離す快感! 手を離したら 空をとべるようなこわさ!

心が先頭に立って 体がしっぽのように突いてくる ふしぎ!ちっぽけな自分の 限りない可能性を信じられる一瞬

 

ひとりでも 強く生きてゆける力を与えてください 

わたしに 振り向かないで まっすぐ歩いていける すこやかな 脚を与えてください

 

このたくさんの涙は 何かの種かもしれない わたしの庭にこっそり 埋めておこう 

春、夏、秋、冬 そしてまた春 

忘れた頃 芽を出して びっくりするくらい 元気な花を 咲かせるかもしれない

 

忘れていたものを思いだしたわ 春風が吹いてきて チューリップたちがおどり出したら 忘れていたものを思いだしたわ

光に喜ぶこと 風にうなずくこと 素直に人を愛すること

 



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