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世相を斬る!

最大の「チャンス」を逃した東京電力

2011年04月24日 | 事件・事故
危機管理・リスク管理を軽視すると、どんな大企業でも、一瞬にして倒産寸前に追い込まれる。

福島原発の事故だが、備えを万全にしていれば、回避できたであろうことはシロウトにも想像できる。

あらゆるトラブルで初動が重要であるのは言うまでもない。
今回は、地震直後に原子炉が停止した後の冷却に失敗したことが、被害を大きくしている。冷却装置のディーゼル機関が水をかぶって動かなくなったというが、水をかぶらない高い位置に設置する、防水を施す…などバックアップがあれば回避できたであろう。また、外部電源についても同様だ。複数のルート確保するなどの方策を講じていれば、難を逃れたに違いない。

もし、無事に済んでいれば、「あの地震にも津波にも耐えた」と高い評価を得たであろう。そうすれば、インドなど新興国からの引き合いが殺到して海外でのを展開する上で大いに有利になったであろう。

振り返れば、東電の危機管理・リスク管理が甘いことは、2006年クレーン船のアームが送電線を切断したことで発生した停電事故で実証済みである。東電は、この事故でバックアップの重要性を学習しなかったようだ。