NHKテレビの土曜ドラマ「ハゲタカ」は、今時珍しい力作である。
銀行の不良債権を買い叩く冷徹なファンド・マネージャーといきなり冷水を浴びせられ右往左往する債務者、そして板挟みになる銀行マンを描いたものだ。
登場人物の葛藤も見応えあるが、バブル経済当時の日本の金融事情も垣間見ることができ社会科の教材としても有益といえる。
ドラマを通してあの不良債権の背景も見えてくる。例えば、第2話では経営能力のないオーナー社長を諫める者がいない会社の構造的な問題と、“天下り”先の確保のため融資を続けた銀行の幹部にも責任があることを浮き彫りにしている。
2006年4月~5月放送の「マチベン」(元検事の弁護士を描いた)もそうだが、このシリーズは秀作が多い。そのため視聴率は低いものの熱心な支持者も多い。「ハゲタカ」も番組の支持者から高い評価を受けている。
残り4回の展開が楽しみである。ただ、個人的には、異常ともいえる緊張感に放送終了後にグッタリと疲れてしまう。「触ると切れそう」という形容があるが、「見るだけと自分が追い立てられるそうな」そんなテンションが1時間も続くと疲れる。題材もシナリオも重いので、45分で十分ではないかと思う。
関連サイト:
土曜ドラマ「ハゲタカ」
銀行の不良債権を買い叩く冷徹なファンド・マネージャーといきなり冷水を浴びせられ右往左往する債務者、そして板挟みになる銀行マンを描いたものだ。
登場人物の葛藤も見応えあるが、バブル経済当時の日本の金融事情も垣間見ることができ社会科の教材としても有益といえる。
ドラマを通してあの不良債権の背景も見えてくる。例えば、第2話では経営能力のないオーナー社長を諫める者がいない会社の構造的な問題と、“天下り”先の確保のため融資を続けた銀行の幹部にも責任があることを浮き彫りにしている。
2006年4月~5月放送の「マチベン」(元検事の弁護士を描いた)もそうだが、このシリーズは秀作が多い。そのため視聴率は低いものの熱心な支持者も多い。「ハゲタカ」も番組の支持者から高い評価を受けている。
残り4回の展開が楽しみである。ただ、個人的には、異常ともいえる緊張感に放送終了後にグッタリと疲れてしまう。「触ると切れそう」という形容があるが、「見るだけと自分が追い立てられるそうな」そんなテンションが1時間も続くと疲れる。題材もシナリオも重いので、45分で十分ではないかと思う。
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土曜ドラマ「ハゲタカ」
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