東京の階段 DB

東京階段研究会 ブログ

0480 東照宮 石鳥居がある階段

2011-07-31 | 台東区 
No.0480
所在地:台東区上野公園 4・9(Google Map
型  :直
段数 :74段
幅  :5.5m
高低差:9.6m
長さ :37.0m
蹴上 :13cm
踏み面:35/65cm
傾斜 :15°
Photo 2008.10.12
東京の階段plus > ◆010◆

 不忍池の畔の道から上野東照宮へ至る石段。階段下に東照宮の立派な石鳥居が建っているのが印象的。

 蹴上げはさほど高くなく、一方の踏み面もゆったりとしており、傾斜も比較的緩やか。ここの階段も踏み面の奥行きが長短交互になっている。両側の斜面には多くの木が茂っており、その木陰をまっすぐに一気に下る階段。


0479 上野山下の階段

2011-07-29 | 台東区 
No.0479
所在地:台東区上野公園 1(Google Map
型  :直
段数 :25段
幅  :11〜16m
高低差:約4.3m
長さ :約15m
蹴上 :17cm
踏み面:45cm
傾斜 :21°
Photo 2008.10.12
「東京の階段」p.66
東京の階段 plus > ◆009◆

 京成電鉄上野駅の入口わきで上野公園へ上る階段。階段下は上野広小路でここから東方は低地側の下町。この階段を経て西郷さんの銅像まで上がれば上野台地の上になり、それは武蔵野台地の東端部にあたる。東京都心部は武蔵野台地の東端部にあたるなどとしばしば言われるが、上野から日暮里、田端、王子に掛けての崖線は、まさに東端部の端っこであり、この階段は台地の端を上る階段だ。下町側の低地から武蔵野台地へ上るのだと考えると、なかなか意味がある階段なのだと感じられたりもする。


0478 上野公園・西郷さん銅像下の階段

2011-07-27 | 台東区 
No.0478
所在地:台東区上野公園 1(Google Map
型  :直
段数 :43段
幅  :約10m
高低差:6.0m
長さ :23.7m
蹴上 :14cm
踏み面:55cm
傾斜 :14°
Photo 2007.6.18
東京の階段 plus > ◆009◆

 西郷隆盛銅像がある広場下の階段。上野公園に南から北上する際に出会う大きな階段だが、江戸後期の1862年(文久2)に発行された切絵図(尾張屋版)にはこの階段は描かれていない。西郷さんの銅像のあたりにはかつては山王社があったが、そこへの階段は西側から上るもので、南側から上る写真の大きな階段はなかったらしい。1836年(天保7)に出版された「江戸名所図会」の「東叡山寛永寺 桜の峯 山王社」でも、西側から上る階段は描かれているが、南側からのものは描かれていない。

 この階段には明治初期とされる写真があり、また1883年(明治16)の1/5,000地図には既に描かれている。江戸時代の寛永寺の階段ではないようだが、明治初期、1898年(明治31)に西郷さんの銅像が建てられるよりも前に造られた階段であることは確かなようだ。現在は階段の上下に洋風の親柱が建てられている。機会があったら改めて建設年を確認したいが、歴史的な階段であることには違いない。

 注)東京の階段 plusでは、旧寛永寺の参道の階段としていましたが、その後の資料確認により階段が明治初期のものらしいということが判ったため、本記事では修正しました。


0477 不忍池を見通す階段

2011-07-25 | 台東区 
No.0477
所在地:台東区上野公園 4(Google Map
型  :直
段数 :35段
幅  :8m
高低差:約6.3m
長さ :約16.3m
蹴上 :18cm
踏み面:33/61cm
傾斜 :約21°
Photo 2008.3.11
「東京の階段」p.161
東京の階段 plus > ◆009◆

 この階段は「東京の階段」では、3章の「歴史を感じさせる階段」のなかで記している。しかし実はこの階段は、明治初期の1/5,000地図には記されておらず、江戸期にはなかったものらしい。旧寛永寺境内にあり、不忍池や弁天堂を望む階段なので、歴史を感じさせることには違いがないのだが、残念ながら江戸時代の人々が同じ階段風景を見ていたわけではなさそうだ。明治後期の地図には記載があるので、この間のどこかの時点で、上野公園内の階段として建設されたものらしい。

 この階段も踏み面の奥行きが、33cm(約1尺・石一つ分)と61cm(約2尺・石二つ分)が交互になっている。蹴上げの高さは同じなので、下から見るとそういう階段なのか分からないが、上から見ると、長短の踏み面が交互に並んでいるのが当然はっきりするし、下からでも階段の近くで見上げると、ステップの出入りに気付くことがある。

 なお、所在地も上野公園2としていたが、上野公園4。

東京坂道さんぽ / 清水坂と清水堂をタイムトリップ

0476 寛永寺・清水坂

2011-07-23 | 台東区 
No.0476
所在地:台東区上野公園 1(Google Map
型  :直
段数 :32段
幅  :約2.6m
高低差:5.1m
長さ :約16m
蹴上 :16cm
踏み面:48cm
傾斜 :17°
Photo 2008.6.1
東京の階段 plus > ◆009◆

 公園内のメイン道路から、清水堂へ上る比較的緩やかな階段。清水堂は京都の清水寺と同じ懸造りのお堂。下から見上げると、樹木に隠れながらも赤いお堂が見える様が美しい。

東京坂道さんぽ / 清水坂と清水堂をタイムトリップ

0475 筑土八幡神社 参道

2011-07-21 | 新宿区 
No.0475
所在地:新宿区筑土八幡町 2(Google Map
型  :直
段数 :50段(下から8・21・21段)
Photo 2009.3.4.jpg

 「江戸名所図会」の「筑土八幡宮・同明神社」には、二つの石段が描かれている。また「東京名所の百年」にも1906年(明治39年)時点での絵が掲載されており、これでも二つの石段が並んでいる。しかし、同書内の1966年時点の写真では、既に片方の階段は無く、現在の石段のみになっている。

 江戸期から戦前までは、現在、千代田区九段北1丁目にある筑土神社が、筑土明神社として筑土八幡神社と並んであったので、それぞれに石段の参道があったようだ。筑土神社は戦後の1946年に千代田区富士見へ移転し、その後もういちど移転して現在の場所になったという。従って、戦後、石段は筑土八幡神社の一つだけになったわけで、また、筑土八幡神社の石段は、江戸名所図会に描かれた石段とほぼ同じものなのだろうということも推定される。改修整備等はあったのかもしれないが、ほぼ現在と同じ姿だったのだろうと思われる。

 上中下、それぞれ1段目は蹴上げがかなり小さいので、これをカウントしなければ47段。中段と上段は、踏み面の奥行きが一段おきに長短交互になっている。これは寺社の石段でときどき見られる形式。なにかしらの理由があるのかもしれないが、その理由は不明。

「東京名所の百年」高橋順二 編、東京史蹟研究会、1967

0474 カーブしたタイル張り階段

2011-07-19 | 新宿区 
No.0474
所在地:新宿区神楽坂 6−8(Google Map
型  :カーブ
段数 :18段(下から16・2段)
Photo 1995.1.27

 下部は直線、上部でカーブを描く、J字型の平面を持つ階段。

 新宿区道。区により整備がされている。表面は石張りで、踏み面の先端(段鼻)部分には赤っぽい石が張られている。金属製の手摺も他の新宿区道上にある改修済みの階段と似たデザイン。


0471 新潮社西側のコンクリートブロック階段

2011-07-13 | 新宿区 
No.0471 所在地:新宿区矢来町 57 ・58(Google Map) 型  :直
段数 :21段
Photo 2007.5.21

 新潮社の前、道を挟んだ反対側を西向きに下る階段。区道などの公道ではないようだが、30cm角のコンクリートブロックを並べた整然とした形をしている。

 途中に小さな平場があるが、ほぼ一気に上る。斜面から張り出すタイプの階段で、階段の両側が落ち込んでおり、石垣が立ち上がっている。