東京競馬場で行われた第19回ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)は、後方追走から直線で一気に各馬を差し切った津村明秀騎手騎乗の14番人気テンハッピーローズ(牝6、栗東・高柳大輔厩舎)が、好位から脚を伸ばした4番人気フィアスプライド(牝6、美浦・国枝栄厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分31秒8(良)。
テンハッピーローズがG1初制覇。鞍上津村騎手も悲願のG1初制覇！おめでとうございます。勝利ジョッキーインタヴューでの男泣きには貰い泣きしそうになりました。G1、２着はカレンブーケドールであと一歩のところまで来てましたが、２１年目の初勝利。直線の脚には痺れました。一瞬ワープしたかのような脚でしたね。直線、ルメール、モレイラという１流騎手の猛追をしのぎ切りました。単勝万馬券。これは、獲れませんわ・・
２着にルメール騎手のフィアスプライド。これも、買えません。お恥ずかしながら、予想で、最初に切った、「６歳馬」２頭のワンツー。この馬、東京コースより中山コースのマイルでこそと思ってもいました。確かに、このレース、ディープ産駒は相性はいいのですが、流石に、６歳のおばあちゃんが２着に来るとは思いませんでした・・。
正直、この２頭が、さらにG1戦線で好走するとは思えませんし、今年のヴィクトリアマイルのレベルの低さを証明した結果としてみたらこの結果にも納得です。
３着に△マスクトディーヴァ。今回出走の４歳馬では一番能力を評価していましたが、３着がやっと。モレイラ騎手をもってもこの結果か・・。多少、不利っぽいシーンもありましたが、G2勝ちもない６歳のおばあちゃん２頭の後塵を拝するとは思ってもみませんでしたわ・・。
◎ナミュールですが、８着。痛恨の出遅れで腹を括って末脚勝負に出た武騎手でしたが、上り２位を使っても上位馬に届きませんでした。予想後にこの馬が１０日競馬だったことを知ったのは言い訳でしかありませんが、やはり、俗にいう「目に見えない疲れ」があったのかなぁ・・。あと、武騎手とは手があってなかったか・・。とは言え、秋のマイルCSで復活できる実力はあるはずで、秋に期待です。
〇フィールシンパシー、▲スタニングローズの５歳勢に期待したのですが、予想とは全く逆の結果。お恥ずかしい限りです。×コンクシェルもマイルは少し短かったとのこと。
今回、全く、予想とは違う結果となりました・・。「虎の巻」はあてになりませんでしたが、今年はイレギュラーな年ということで諦めます。
～総評～：実績のない６歳馬２頭のワンツーという大波乱。フルゲートに満たない低レベルの１戦だったが、ここまで荒れるとは思わなかった。ただ、人気馬にはそれぞれ不安点があったことは事実。血統面の不安、海外帰りの不安がもろに出た形か。ただ、４歳馬のレベルの低さは実証された結果。秋には強い３歳世代との戦いになりそうなので、４，５歳馬は苦戦必至か。現段階では、スターズオンアース、リバティアイランド、ナミュールが大将格になりそう。
～予想結果～ ：◎海外帰りの１０日競馬でしっかりとした調教はできていなかったか。俗にいう「目に見えない疲れ」があったか。出遅れもあったが、実力は発揮できなかった。〇重賞未勝利馬でも脚質的に有利と判断して対抗評価も、実績がない先行馬にフルゲートではなかったが、８枠は厳しかったか。持ち時計もあったので期待したが、鞍上込みで実力不足だった。。▲調教は抜群も本来２０００ｍくらいがベストだっただけにやはりマイルは忙しかったか。キンカメ産駒も残りわずかだがあまりこのレースとの相性は良くなさそう。△レベルの低い４歳馬の大将格だったが不利もあり、不完全燃焼か。父ルーラーシップでマイルで初の馬券内に好走も、やはり、１８００ｍ以上がベストか。×内枠・先行脚質が今回、向くと思ったが、やはり、レベルの低い４歳馬だったか・・。レース後マイルが忙しかったとか。それなら６歳馬のフィアスプライドを買っておくべきだった。
・まずは、Ｇ１実績のある馬（東京マイルG1で３着以内）の馬。
・「マイルＧ１馬」は強い。特に、桜花賞、オークス（マイル勝ちのある馬で）で５着以内の馬は買い。連対馬は、特注。
・明け４歳馬で、桜花賞、ＮＨＫマイル、オークスで馬券になった馬が、３歳の秋以降馬券に絡んでいない馬は、消し。
・近走好走馬は、買い。特に、年明けの、京都、中山、阪神、福島牝馬特別レースの勝ち馬は買い。ただし、京都牝馬よりも、阪神、中山、福島牝馬特別（特に、阪神、中山）というマイル以上のレースの連対馬が有利。
・阪神牝馬Sは、１６００ｍになり、直結率が高くなった。
・阪神牝馬Ｓ，中山牝馬Ｓはレースを再検証して、強い競馬をした馬をチェック。上りの速い馬、斤量を背負った馬（５６ｋｇ以上）は、本番でも通用する。
・前走が重賞以外ならマイル以上のレースで１着した馬のみ。
・この時期、東京コースは、時計が速くなりすぎているので、内枠の逃げ・先行馬は買い。外枠は割引。持ち時計の速い馬を上位に評価する。
・前目で３４秒前半の足が使える馬が有利。後ろからだと、３３秒前半の足のある馬しか来れない。
・このレースのリピーター（３着以内）、東京マイルG1勝ち馬以外で、距離を問わず、前走４角１０番手以下からレースをして馬券にならなかった馬は消し。
・リピーター以外で前２走とも２ケタ着は消し。
・これらの牝馬限定戦、どのレースも掲示板に乗った馬で、もっとも斤量が重かった馬を、要チェック。
・牡馬混合重賞で、マイル以上のレース好走は、買い。着外でも、斤量を背負ってた馬（５６ｋｇ以上）なら、巻き返しもあり。
・良馬場ならサンデーの血が入った馬が強い。（母父サンデーも含めて） ダートっぽい持続力のある馬や、短距離向きの血統の馬が穴をあける。東京マイルに強い、ディープ系（キズナ）、フジキセキ、ダンチヒ、クロフネ、キンカメ、ドゥラメンテ産駒も要注意。
・母系にスタミナ血統、ロベルト系や欧州ダンチヒ（デインヒル系）を持った馬はこのレースで相性がいい。特にディープ産駒は特に。
。血統表に、サンデー、ダンチヒ、ボールドルーラーの血がはいっている馬もこのレースに向く。
・時計勝負になりやすいので、マイル以下での連対歴は必要。（特に高速決着になりそうなときは特に）
・東京コースは、芝は、内から乾く。雨が降って馬場が回復したら内枠有利。
・稍重以上の馬場になった場合、欧州血統の種牡馬が来る。（サドラー系や、凱旋門賞勝ちの種牡馬の血が入った馬）
これで、来年はバッチリか・・？
