飛び抜けたカラー

ＮＦＬ ニューヨーク・ジャイアンツのＴＥジェレミー・ショッキーがニューオーリンズ・セインツへトレードとなりました。

ＴＥ（タイトエンド）というポジション、同じレシーバーでもＷＲ（ワイド・レシーバー）に比べれば派手なプレイは少なめです。しかしゲームの中では、「ここでファーストダウンが欲しい」という場面で短い距離を確実にゲインしたり、又相手ディフェンスのカバーを引きつけ、あるいはブロックしたりなど多彩な能力が必要とされるキーポジションだと思います。
実際、接戦のゲーム終盤などでＴＥが繰り返しターゲットとなるプレイが、昨シーズンのＮＦＬでもよく見られました。

強力なパスオフェンスで好成績を上げるチームには、やはり名ＴＥがいます。
インディアナポリス・コルツのダラス・クラーク、ダラス・カウボーイズのジェイソン・ウィッテン、カンサスシティ・チーフスのトニー・ゴンザレス、サンディエゴ・チャージャースのアントニオ・ゲイツらと並び、ショッキーはＴＥとしてＮＦＬトップクラスである事は間違いないでしょう。

ショッキーは、チームに対して「もっとパスターゲットとしてプレイしたい！」との不満を持っていたそうですが、セインツへ移籍してＱＢドリュー・ブリーズとのコンビでどのようなパフォーマンスを見せてくれるか、期待したいと思います。



ところでこのショッキー。
相当に存在感のある選手で、彼が移籍するだけでジャイアンツのチームカラー自体が変わってしまうのでは、と思うほどです。

その長髪と、ヘルメットが外れても頭から相手ディフェンスへ突っ込んで行く「規格外」に思える個性は、ＮＦＬの中でも稀有のものがあり、ファンとしてはかなり面白く、突っ込みどころ満載だと感じます。

「ゲーム中、サイドラインのベンチに腰かけて何だかしらないけど異常に興奮して怒っているショッキーと、その前で直立不動でうなだれているＱＢイーライ・マニング（・・・しかもちょっと涙目？）」というシーンも、もう見られないかと思うと少～し残念です。


ショッキーの呪縛（？）から開放された事が、今シーズンいい方向へ出るのか？
それとも「身近に恐怖を感じないと出来ない子」なのか？
ＱＢイーライ・マニング（・・とプレイオフで開花したＴＥケビン・ボスとのコンビ）にも注目ですね。