Indoor airplane world
 



 
 クラフトロボではんだマスク作りにチャレンジしている人がいることをTwitterで知りました。これはとてもおもしろそうで放っておくわけにはいきません。そんな矢先にメーカーからデモ機の格安放出情報を知り、迷わず注文してしまいました。

 格安に放出されたのはグラフテックのCraft ROBO CC200-20という機種で、現行商品ではありませんが現行のCC330-20とほとんど同じスペックで、SDカードが使えないのと液晶表示がないという違いぐらいです。



 注文した翌日に届きました。普段使っているリコーのA4レーザープリンターと比べてとても小型です。早速付属のCD-ROMでドライバとソフト「ROBO Master」をインストールしました。PCにIllustrator 9.0をインストールしてあるので、Illustrator用プラグインの「Cutting Master 2」もインストールしました。

 はんだマスクはおもに0.1mmのリン青銅板を両面からエッチングして作っていますが、このクラフトロボを使えば簡単にはんだマスクが作れそうです。



 早速付属してきた台紙にやや厚手の用紙を貼り付けて、IllustratorでITX2基板に合わせて描いたテスト用パターンをカットしてみました。デフォルト設定のままで完全にカットしきれていない部分があるものの、はんだマスクとして十分実用になりそうです。



 続いて裏にのりの付いた手持ちのカッティングシートを使ってカットしてみました。基板に貼り付けたところカット穴にややずれが出たもののクリームはんだを塗布すれば使えそうです。



 ということで試しにクリームはんだを塗布してみました。部品を載せればリフローできそうです。



 Twitterでラミネートフィルムがよさそうだという情報があったので、早速100ミクロンのラミネートフィルムをダイソーで買ってきました。



 EAGLEで出力したファイルをIllustratorに読み込んで基板サイズを調整し、別レイヤーにマスクパターンに必要な要素だけをトレースして、ラミネートフィルムをカットしてみました。そのラミネートフィルムを基板に載せてみたのが上の画像です。

 リン青銅板に比べてラミネートフィルムの柔らかさにやや頼りなさを感じるものの、十分実用になりそうです。そこでつぎにもう少し細かいパターンをカットしてみました。



 画像は100ミクロンのラミネートフィルムを使ってカットしてみました。mini-USBコネクタの0.65mmピッチも問題ありません。



 次に同じパターンを75ミクロンの色つきフィルムを使ってカットしてみました。

 フィルムの厚さで基板へのクリームはんだ塗布量が変わってきます。軽さが重要な赤外線受信機では、できるだけクリームはんだの使用量を抑えたいので、リン青銅板にはない75ミクロン厚のフィルムに期待がもてます。

 次回新たに基板を作った時にクラフトロボではんだマスクを作って、実際にリフローしてみたいと思います。

 ということでクラフトロボで遊んでいたのでしばらくぶりのブログ更新です。


コメント ( 6 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
流石 (としちゃん)
2010-12-01 15:05:08
また新しい技を習得しつつあるのですね。ツイッターのおかげで思わぬ方向から有益な情報が上がってくることが近頃多くなってきているように感じる今日この頃です。
 
 
 
ツイッターは情報源 (toko)
2010-12-01 19:28:59
ツイッターを始めてから今回改めて有益な情報の恩恵を受けることができました。

 
 
 
eagle->illustrator (てつ)
2011-03-09 22:59:07
EagleからIllustratorにデータを移行する方法について教えて下さい。
Eagleからは File->Export->Image で png ファイルを書き出すのだと思います。
これをIllustratorで読めはしますが、スケールがことなってしまいます。私は Eagleの側でBoardの中に長さ1cmの線を書いておいて、これを基準にIllustratorに取り込んだ画像の大きさを調整しました。
もっと簡便な方法があるでしょうか。
 
 
 
Unknown (toko)
2011-03-10 10:03:35
てつさんが実践している方法とさほど変わらないと思いますが、私は「画面」→「定規を表示」で表示された縦横のスケールに合わせて、取り込んだ画像サイズを調整しています。
 
 
 
EAGLEなら (ytsuboi)
2012-12-28 19:26:51
EAGLEでしたら、このULPを使えばCraft ROBOで読めるDXFを一発で出力できますよ。
https://github.com/SWITCHSCIENCE/ssci-eagle-public/blob/master/cream-dxf.ulp
 
 
 
ULP (toko)
2012-12-31 23:22:47
ご紹介ありがとうございます。
Craft ROBOを使う機会があったら試してみたいと思います。
 
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