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 最近Fabbop Castでクラウドプリントしているが、プリントを担っているのはOctoPrint

 使ってみて分かったのが、Fabbopはプリンタへのデータ送信部分に利用しているのみなので、Fabbopの設定が優先されるということ。

 例えば、SettingsにあるABSやPLAフィラメントの、ホットエンドやベッドの温度設定をしても、プリントには全く反映されない。

 これはFabbop Cast側であらかじめ設定された温度でプリントされる。例えばABSを選択すると、ヒートヘッドは220℃、ベッドは110℃に設定される。これはのちにBuildTakを使うための60℃が追加された。ヒートヘッドについては今のところ0.4ミリノズルのみ対応。

 Fabbop Castは国内の企業なので利用者からの要望も届きやすい。今後もっと使いやすく進化することを期待している。

 難しい設定なしに、STLファイルをアップロードすれば、あとはすべてクラウド側で処理してプリントしてくれるFabbop Cast。まあこれは使い方によってはとても便利だ。

 前置きが長くなったが、前から気になっていたOctoPrintを今回Raspberry Piにインストールしてみた。Fabbop Castとの違いを比較してみるため。

 OctoPrint用のイメージファイルをダウンロードして、Raspberry Piにインストールするだけで、いとも簡単にOctoPrintが使えるようになる。

 まずここからOctoPiの最新版をダウンロード。ダウンロード時点の最新版はOctoPi 0.13で、このファイルは全てのRaspberry Piに対応している。



 今回は手持ちのRaspberry Pi Model B+を使ってみた。セットした無線LANアダプタはPLANEX GW-USNANO02

 1.ダウンロードしたoctopi-jessie-lite-0.13.0.zipファイルを適当な場所に解凍。

 2.解凍した2016-03-18-octopi-jessie-lite-0.13.0.imgファイルをWin32DiskImagerでmicroSDカードに書き込む。

 3.microSDカードの中のoctopi-network.txtというファイルを開いて、下記の3行(13,15,16行)の'#'を削除してSSIDとPSKを書き換える。これで無線LANが使えるようになる。



 4.microSDカードをRaspberry Piにセットして、3DプリンタとUSBで接続して電源を供給すると、しばらくして無線LANアダプタの内部LEDが点滅する。

 以上でRaspberry Pi側の準備は完了。

 5. http://octopi.localでOctoPrintにアクセス。もしアクセスできない場合は、Windowsの「プログラムとファイルの検索」窓に'cmd'と打ち込み、



 ping octopi.localと打ち込むと、Raspberry Piに割り当てられたIPアドレスが表示される。



 そのIPアドレスをブラウザの検索窓に打ち込めば、OctoPrintにログインできる。



 ログイン画面でユーザーネームとパスワードを登録すれば使えるようになる。



 OctoPrintではGコードをアップロードする点が、Fabbop CastのSTLファイルをアップロードする点と大きな相違点。

 Gコードを生成してからアップロードするのは一見面倒だが、Fabbop Castではできない設定が自由にできる。

 フルグラフィックコントローラを使う場合は、生成したGコードをSDカードにコピーして、グラフィックコントローラにセットする必要があったが、OctoPrintならGコードをそのままアップロードすれば済む。

 以下はOctoPrintの各種スクリーンショット。



 Gコードファイルのアップロードはドロップダウンすることもできる。



 プリンタ設定画面。



 ここで使うプリンタが登録できる。



 自分が使っているBS01+を登録。



 自由なノズルサイズが設定できる。



 普段使うプリンタを(★印をクリック)デフォルトプリンタに設定。



 ExtruderとBedの温度設定。



 Controlタブを開くと3Dプリンタのコントロールができる。



 Temperatureタブでプリント中の様子が確認できる。



 GCode Viewerは残念ながら2Dビュー。



 Raspberry Pi Model B+で、中央より左寄りにプリントしてみた。



 その後microSDカードをRaspberry Pi 3 Model Bにセットして、タブレットスタンドをプリントしてみた。

 Fabbop CastとOctoPrintを比較すると、それぞれに長所と短所があるので、適宜使い分けるのがよい。

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