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 通常は自宅に設置されている200V電源で充電するので、わざわざ100Vコンセントから充電する必要はないのですが、万一出先で電欠した場合、どこにでもある100Vコンセントから充電できれば、最悪の事態を回避できるのではないかと思い、100V変換ケーブルを作ったわけです。

 ところが、日産リーフ購入時についてくる200V用充電器を、100V変換ケーブルを使って100Vコンセントから充電すると、12Vバッテリーに充電中を示すインジケーターが点滅して、メインバッテリーに充電できているのかどうかはっきりしませんでした。

 そこで今回、100V変換ケーブルを使ってメインバッテリーに充電できるかどうかを改めて検証してみました。



 用意したのは100Vコンセントにセットするタイプのワットモニター TAP-TST8
、自作した100V変換ケーブル(今回短くつくりなおしたもの)、3mのテーブルタップ、リーフに付属してくる200V充電ケーブル。



 屋側の防雨コンセントから、テーブルタップをつないでワットモニタをセットしました。



 あらかじめ1kWh当たりの電気料金をセットしておきました。そして、右側の上と中のボタンを3秒以上押して表示をリセット。

 これらの作業をする前に、リーフの充電ポートに充電プラグをセットしておきました。



 準備ができたところで、100V変換ケーブル経由で200V充電器を接続。



 CHARGEランプが点いて



 リーフの充電ステータスランプが点滅。ここまでは前回のテストと同じ。



 充電直前のリーフのバッテリ残量と、100Vで充電した場合の満充電までの時間をチェックしておきました。

 電池残量 ■■■ ■■□ □□□ □□□(5/12目盛)
 走行可能距離 83km
 100%充電までの予想時間 8:30

 

 ワットモニターは1.2Watt前後を表示しています。はじめのうちは15分ごとにチェックしてみましたが、1時間経過しても表示は変わりません。



 そして2時間経過。結果は変わらず、メインバッテリーどころか、12Vバッテリーにも充電されていないことがわかりました。

 そして、再度テストし直してみました。ワットモニターからコンセントをはずし、リーフの充電プラグを外して、改めてリーフの充電プラグセットしてから、すぐにワットモニターに100Vプラグを差し込みました。



 今度はちゃんと充電されています。ワットモニターにはワット表示と、料金がリアルタイムで表示されます。



 1時間強経過した後も問題なく充電されています。上はこれまでの充電にかかった料金。下は現在の充電電力。



 同じく1時間強経過した後の電気料金(上)と充電電力量(下)。1kWh当たりの料金を、東京電力の3段階料金の一番高い24.13円に設定しているので、料金もぴったり。

 100V変換ケーブルを使って問題なく充電できることが確認できたのでここで充電を終了。古いテーブルタップを使っていたため、ケーブルの一部がかなり発熱したので、途中でテーブルタップを取り替えました。ワットモニターは直前までの状態を保持しているので、問題なく表示は継続。



 1時間強充電後のリーフの表示

 バッテリ残量 ■■■ ■■■ □□□ □□□(6/12目盛)
 走行可能距離 91km
 100%充電までの予想時間 7:30

 バッテリ残量は1目盛増え、100%充電までの予想時間も1時間分減っています。走行可能距離は83Kmから91kmと8kmほど増えました。この値は直前の電費から計算された値になりますが、1kWhの充電電力量からも適切でしょう。

 最初に充電されていなかったのは、リーフの充電ポートに充電プラグを差し込んだあと、大分時間が経過してから100Vプラグを差し込んだたためと思われます。

 リーフの充電ポートに充電プラグを差し込んで、間もなく100Vプラグを差し込めば問題なく充電できます。満充電までのチェックはしていませんが、リーフのステータスランプは前方から見て右側のみ点滅した状態でした。



 その後リーフで出かけて帰宅した後、電池残量が3/12目盛の状態で、100Vコンセントから充電してみたところ、全く問題なく充電できました。



 今回は屋内にあるコンセントから充電してみました。遠くへ出かけるときは、100V変換ケーブルと一緒にワットモニターを積んで行ったほうがよいかもしれません。

 このワットモニター TAP-TST8は、消費電力(W)、積算電力量(kWH)、積算時間(H)、積算電力料金(円)、二酸化炭素量(kg)の5種類が測定できる優れモノです。

 一つあれば、家中の電気製品の節電対策にも使えて便利です。(ワットモニタ取扱説明書)

 ここに紹介した検証内容は、100V変換ケーブルの自作を勧めるものではありません。自作される場合はあくまでも自己責任でお願いします。

コメント ( 16 ) | Trackback (  )
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コメント
 
 
 
何度も試してみていますが (ひろみっく)
2011-11-27 00:35:19
現在のところは成功していません。
一瞬W数が上がるので、純正のコントロールボックスがおかしいのではないかと疑いはじめました。
ケーブルも短くしてみましたし、テスターで測ってみたところACは104Vくらいあったので、電圧下降でもなさそうです。昇圧トランス買いそうでしたが必要なさそうです。
リーフ購入店に相談して200Vのでいいから別のケーブルを借してもらおうと思っています。
 
 
 
販売店のケーブルが借りられました (ひろみっく)
2011-11-28 12:20:18
200Vの15mのを借りることができましたので、
こちらでも試してみました。
自分の7.5mのものよりも、一瞬上がるwatt数は
大きくなって、1400watt台もありましたがすぐに
コントロールボックスのリレーが働いて1.6watt
くらいにまで下がってしまいました。
私の電源環境に問題がある可能性がありますが、受け
側(リーフ)が変更されているのかもしれません。
電源環境はメイン30Aブレーカーで15Aの分岐
ブレーカーが3つぶら下がっているところの、
エアコン用の100V15Aの1コンセント部分です。
電圧はテスターでは104Vをさしており少し高め
でしたので、その後の延長ケーブルでの降下があって
も電圧そのものはまあまあかと。
延長ケーブルは5mを2本、作ったアダプターのが
2.5m、それに今回は15mのケーブルで総延長
は27.5mになりました。自分のでは20mです。
ワットモニター直後に電源スイッチをつけて、変換
タップは常時つないで試しました。
夜中だったので寒かったー
ということで、残念ながら私の環境では無理そうです。
しかし100V充電ができないのは不便なので、
この際人身御供になって純正ケーブルを購入して
みることにします。それでもこの環境ではだめかも。
 
 
 
駄目でしたか (toko)
2011-11-28 14:12:23
リーフの充電プラグをセットした後、すぐに100Vコンセントにつないで駄目でしょうか?
一瞬1400ワット台になるということなので、もしかしたら電圧は104Vと十分なものの、電流が流れた瞬間に電圧降下が大きくなって、コントローラが充電をカットしてしまうのかもしれませんね。
エアコン専用回路のコンセントから最短距離で試してみてはどうでしょうか。
30Aブレーカーということは、引き込み線が2線ですよね。引き込み線の太さや、電柱からの距離によっては、家庭内で使っている電気製品などと、リーフの充電電流などと重なって瞬間的に電圧が下がってしまうことがあります。
電子レンジ1000-1200W、炊飯器1000W、電気ポット700W等かなりの消費電力になります、冷蔵庫、洗濯機等も400W以上になります。
昼間の電気製品を使わない時間帯に試してみてはどうでしょうか。
 
 
 
アドバイスありがとうございます (ひろみっく)
2011-11-29 12:23:01
瞬間的な電圧下降はあるかもしれませんね。
できる範囲で、ポットのコンセント抜いてみたりは
してみて、余裕がある状態でもテストしてみましたが
やや改善があるくらいであまり変わりませんでした。
また機会を作って、オイルヒーターも止めて試して
みようとは思いますが。
明日には100Vケーブル届くようなのでそちらも。
 
 
 
100V充電ケーブルを買われましたか (toko)
2011-11-29 18:48:34
ひろみっくさん、30A契約で引き込み線が2線式だと、リーフについてくる200V充電ケーブルは使えないんですね。
100V充電ケーブルを購入されたの、はかなりの出費ですね。
でも100V充電ケーブルがあれば万一の時は安心ですね。

100V充電ケーブルなら問題なく充電できると思いますが、100V充電ケーブルを使った時の状況を教えてください。
 
 
 
100Vケーブルきました (ひろみっく)
2011-12-01 12:20:59
小雨模様だったので本当は天候のよい夜にしたか
ったのですが、残59kmにまで減ってしまった
ので急ぎテスト充電してみました。
通常の通り、先に通電している100VのACケーブル
(5m+3m)にワットモニターとスイッチを接続
してそこに100V充電ケーブルを接続します。
100V充電ケーブルコンセントは普通のアース付きの
ものなのでアースがはみだした状態でスイッチに
つなぎます。
それからリーフに接続、すぐに充電が始まりました。
向かって左側が点灯、真ん中が点滅状態で右側は
光りません。
iPhoneでモニタしていたところでは、1時間あたり
8km弱程度、ワットモニターでは1072,3
くらいの数値をずっと示していました。
充電は6時間半くらい行い、59kmから110km
にまで回復して終了にしました。
ワットが低いですね、コントロールボックスにも
1.1Aと書いてありますので電流が小さいので
200Vの倍というようにはいかないのでしょう。
ちなみに先日三菱で充電させてもらった際にiMEVの
充電必要条件を探ってきましたが、100Vなら15Aを
用意しておけばいいとあっさり書いてありましたね。
ということで、100Vの場合はかなり条件が緩和
されるようです。
一応、急なブレーカーダウンにならないようには
注意して行いました。メイン30Aしかないので。
手元にあるファンヒーターと同じくらいの消費電力
ですね。
なお、今朝でしたので気温は2度くらいまでは下が
っていたと思いますが問題ありませんでした。
一応、濡れないように注意はしておきましたが。
 
 
 
100Vケーブルの使用報告 (toko)
2011-12-01 20:33:16
ありがとうございました。
100V充電ケーブルでは、充電電流が11Aほどと低めに設定されているんですね。
満充電までに最大で22時間ほどかかるのも、その設定によるわけですね。
100V充電ケーブルがあると、時間はかかるけど、どこででも充電できるので便利ですね。
大変参考になりました。ありがとうございます。
 
 
 
寒い日の充電も。 (ひろみっく)
2011-12-02 18:11:32
今朝-2度くらいだったようですが、問題あり
ませんでした。
6時間しかかけられませんでしたが、ほぼ+40km
というところです。
1時間あたり6,7kmということになるかと。
 
 
 
100V充電のインジケーター表示について (ひろみっく)
2011-12-04 10:17:07
普段と違うパターンがありましたので報告します。
普段は向かって左側点灯、真ん中点滅で充電が
はじまっていましたが、昨日やや残り少な目
(それでも49kmありましたが)の際には
左側点滅、だけで始まっていました。
経過は追っていませんが、6時間後見た際には
普段と同じで左点灯、真ん中点滅になっていました。
心配でしたので、リモートで充電状況だけは確認
していましたが増えているようでしたのでそのまま
にしていました。
今回は約7時間充電で+46kmに回復していました。
 
 
 
インジケーターは正常ですね (toko)
2011-12-04 11:17:49
電池残量によって、充電を開始した時にインジケータ表示が変わりますから、正常だと思います。
大雑把に電池残量が1/3以下では、一番左側の点滅からスタートし、2/3以下では左側点灯、中央点滅、2/3以上では左側と中央が点灯して、右側が点滅になると思います。
 
 
 
100V変換ケーブルによる充電の再検証 (toko)
2011-12-04 11:34:06
車体番号6111番以前のリーフでは、急速充電中にエアコンが動作しないという問題があって、昨日ディーラーでコンピュータプログラムを新しいものに書き換えてもらいました。

その影響があるかどうかは別として、100V変換ケーブルで充電できるか、再度充電確認してみました。

記事中の条件と同じように、リーフの充電ポートに充電プラグを差し込んだ後、すぐに100V変換ケーブルを使って100Vコンセントに挿したところ、徐々に充電電流が増えたあと充電がストップしたり、コントローラ内部でカチャカチャ音がして充電されなかった足りしましたが、何度か試しているうちに正常に充電されました。

その後、そのまま1時間ほど様子をみましたが、正常に充電されました。充電スタート時の航続可能距離が68kmが、充電終了時87kmまで増えました。

充電電力は1430W前後、充電電力量は1.22kWhでした。
 
 
 
手間のかかる再検証ご苦労様でした (ひろみっく)
2011-12-06 17:18:44
うまくいってますね。やはり余裕がないからまずいんでしょうね。
こちらでは、実は充電途中でブレーカーダウン(メインのみ)を一回やってしまいました。
すぐに復旧させましたが、接続しなおす必要もなく増えているようでしたのでそのまま様子をみて、普通に充電されていました。
なお、100Vだと最初よりも後の方がややペースが早くなるようです、まあ気持ち程度のようですが。
最近は49kmくらいで開始することが多いので、毎回左側だけの点滅で開始になっています。
朝までで120kmくらいまで回復しているので、毎日このくらいの充電のパターンとなっています。
 
 
 
前期型です (AKI)
2018-03-14 18:40:34
大変参考になります。充電器の型番を教えて頂けませんでしょうか? 当方のは3NA1Aですが、今のところ成功しておりません。よろしくお願いします。
 
 
 
リーフ充電器はアース必須 (ヒラタツ)
2020-11-12 09:44:01
こんにちは。リーフでなくアイミーブ乗りですが混ぜて下さい(笑)
日産リーフ200V充電器で100V充電を試みましたが、3NK5Aの場合アース(接地)の有無で充電の可否が変わりました!当然アース(接地)がないと充電しない仕組み。
AKIさんの場合もアース(接地)がなくて充電停止しているかもしれません!嘘だと思ったらアース端子にアース線をつけるといいでしょう。
ちなみに自身電気屋(第二種電気工事士+電験3種)…停電時に自宅ソーラーの100V出力で充電できるかも検証したいですね。
 
 
 
充電ケーブルのシリアルについて (とき)
2021-02-25 13:46:15
リーフe+に乗っているのですが、もしもの時のために、
100Vでも充電できるようにと200V→100V変換用のケーブルを購入し接続し、アース(接地)をしても充電が開始されませんでした。ちなみに、気になったのが充電ケーブルのシリアル番号が3NK5Aだったり3NA1Aだったりでその違いで、充電できる出来ないが発生するのでしょうか。もしわかる方がいたら教えてください。
 
 
 
充電ケーブルのシリアル (mitchie)
2021-10-06 09:03:32
参考にさせていただいております。
当方、リーフオーナーです。
充電ケーブルのシリアルは6WX0Aで、100V充電は今のところ成功していません。具体的には

1. 100Vに接続(アースなし)→READYが点滅
2. アースに接続→READYが点灯に変化
3. リーフに接続→CHARGEとFAULTが点滅(だったかな)

という感じです。
先に車両につないでからすぐにコンセントに接続、というのは試していないので、今度試してみようと思います。
 
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