ファンタジアランドのアイデア

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北朝鮮国民への食料援助 アイデア広場 その89 

2017-05-28 07:09:54 | 日記


北朝鮮国民への食料援助 

 国連やNGOは、北朝鮮が栄養不足に苦しんでいるという報告をしています。国民の40%にあたる1000万人が、栄養不足の状態にあるとされています。北朝鮮の体制がどのようになろうと、国民の40%以上が飢えている状態であれば、その地域は、不安定要因の温床になります。北朝鮮の核やミサイルで不安定になっています。でも、その背景には貧困と食糧不足があるのです。
 朝鮮の南北統一が実現できれば、この問題はある程度解決します。朝鮮の南北の統一には25兆円コストがかかると試算されています。統一コストは、増税や国防費の縮減、そして北にある国有財産の売却などによって予算化されるでしょう。意識の改革も必要です。北朝鮮国民が資本主義社会に適応するだけでなく、裕福な韓国民が同胞を援助することも必要になります。韓国国民は、かって出来るだけ早い統一を望んでいました。でも、現在はすぐに統一する必要はないと考えています。経済的に苦しい北朝鮮と統一することになれば、韓国の統一負担が莫大になるからというものです。ここに、ドイツと朝鮮の違いがあります。
そこで、北朝鮮が不安定要因にならない方法を考えてみました。北朝鮮が、韓国のように民主主義国家になり、人権を尊重する国に変わったと仮定した上でのお話になります。民主主義になった北朝鮮が真っ先行うことは、国民への食料供給です。日本も、当然援助することになります。韓国の農業は、肥料や農薬を多量に使う仕組みがあります。肥料も農薬も、日本よりはるかに安いコストで提供できる技術を持っています。日本が最初にできる援助は、大量に収穫のできる耕作システムでしょう。もう一つあります。韓国も北朝鮮も、同じ民族であり同じ生活様式、言語、伝統、習慣を持っています。少し深く見ると、南北の社会的基層文化は北が狩猟文化で南が農耕文化なのです。さらに、朝鮮の社会構造は、家族、血族、親族、地縁や学縁、一般の知人へと広がる『ウリ』があります。そして、この親密な血縁地縁関係の外縁に『ナム』(赤の他人)がいます。家族などの『ウリ』の中では、伝統的な拘束力を持つ道徳が厳格に守られています。他人であるナムには拘束力や道徳的人間関係は、希薄になります。『ナム』の関係の場合、「ダメでもともと」的な頼み事は多いのです。『ナム』の場合は、断っても問題はありません。約束を破っても、罪悪感はありません。『ウリ』の関係になった場合、頼み事はなかなか断れないのです。朴大統が友人を優遇したとする今回の事件は、『ウリ』の関係故に起きたことです。
 最後に提案です。南北が統一されても、血縁地縁などの『ウリ』の関係により支援の濃淡が出てきます。格差のある援助ということになります。日本は、この濃淡を薄める役割の果たすことです。できるだけ格差が生じない農業生産システムの援助を行うことです。遠い将来になるかもしれませんが!