
助手 「所長、レジェンドがマイナーチェンジしましたね。」
所長 「ああ、あの不細工な顔のヤツじゃな。写真でしか見とらんけど、ホンダの美意識にはいつも驚かされるわい。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ま、北米向けにつくっとる訳じゃから、ホンダと言うよりもアメリカ人の美意識かもしれんがの。」
助手 「そうなんでしょうけど、そのまま日本で売らなくてもいいように思いますけどね。」
所長 「そのままでもないじゃろ。グリルなんかは格好が違うし、立派な日本仕様じゃろ。」
助手 「専用につくるほど売れるとは思えませんけどね。」
所長 「じゃがホンダのクルマにしか乗れないヒトもおるじゃろうし、代々レジェンドを乗り継いどるモンもおるから、なければないで困るしの。」
助手 「じゃあ前のまま売り続けた方がよかったんじゃないですか。」
所長 「あのな、レジェンドってどれぐらい売れとるか知っとるか。」
助手 「えーっと、確か今度の目標台数が月たったの100台でしたよね。」
所長 「じゃが、今年に入ってからまだ100台も売れとらんのじゃ。ま、在庫を捌いたあとは開店休業中じゃったんじゃろうけどな。」
助手 「えーっ、そうなんですか。」
所長 「登場後丸4年も経っとるから買うモンはすでに一巡しとるんじゃ。じゃから少し変化をつけてじゃな、もういっぺん買って貰おうとしとるんじゃ。」
助手 「でも顔を変えてもおんなじクルマですし、そんなんで売れるんですかね。」
所長 「それが売れるんじゃ。さっきも言ったようにホンダの高級車しか乗れないヒトがおるからの。買い替えるのもお付き合いのうちじゃし、それにこのタイミングで大掛かりなマイナーチェンジをするということは、あと3年はフルモデルチェンジもないじゃろうしな。」
助手 「なんか寂しいですね、そんな理由で売れるのって。ボク結構レジェンド好きだったんですけど。」
所長 「じゃあお前が買えばいいじゃろうが。」
助手 「そんな、買えるわけないでしょうが。500万もするんですよ。」
所長 「もちろん好きで選んどるモンもいっぱいおるんじゃが、マーケットと言えるほどのモンでもないしの。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「北米向けのクルマじゃから、日本はオマケみたいなモンじゃし、はなっから期待しとらんじゃろうけどな。じゃが向こうでも苦戦しとるらしいから、テコ入れが必要なんじゃろ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「とは言っても前の方が格好よかったと言うのはワシも思うわ。ライトまわりのラインはやや煩雑じゃったけどな。」
助手 「所長もやっぱり前の方がよかったんじゃないですか。」
所長 「ま、新しいのも実車を見たら印象が変わるのかもしれんがの。」
助手 「それはないと思いますよ。」
所長 「何て言うか、4代目になってレジェンドってコロっと変わったじゃろ。」
助手 「そうでしたね。3代目まではインスパイアと同じFFミッドシップだったのが、SH-4WDになって、出たときは絶賛されてましたよね。確かカーオブザイヤーも取ってたんじゃなかったですか。」
所長 「そういうことじゃなくって、うーん何て言うか、前はFRコンプレックスの塊じゃったように思うんじゃ。じゃから重量配分をよくするためにエンジンを縦置きにしたり、パッケージングにしてもFFの良さを生かしきれとらんかったように思うんじゃ。FRっぽく見せたかったんじゃろうな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。でもこのクラスになるとFRが世界の基準ですし、仕方がないんじゃないですか。レジェンドにしてもモデルチェンジ前には必ずと言っていいほど、次期レジェンドはFRとかV8を搭載とか言われてますしね。」
所長 「そうなんじゃ。じゃが現行の4代目って四駆にしたこともあって、違う方向を向き始めたと思うんじゃ。」
助手 「違う方向って。」
所長 「つまりFRのライバル達と決別して、FFベースのいいところを全面に出したスポーツセダンじゃ。」
助手 「スポーツセダンですか。」
所長 「そうじゃ。レジェンドのスタイリングを見てもわかるように、デカいキャビンを思いっきり前に出してきとるじゃろ。それで先代より短い全長で、幅を広くして四つのタイヤが踏ん張るようなデザインなんじゃ。」
助手 「確かに獲物に飛び掛ろうとするケモノのような前傾姿勢ですよね。」
所長 「他の高級セダンにはない格好じゃろ。」
助手 「そうですね。同じFFベースの四駆のアウディなんかとも違いますよね。しいて言えばデカいランエボですかね。」
所長 「元々ホンダってスポーツイメージの強いメーカーじゃし、このコンセプトは合っとると思うんじゃ。」
助手 「そうですね。」
所長 「じゃが思ったようにお客がついてこんかったんじゃろな。」
助手 「やっぱりこのクラスになると保守的なモノの方が好まれるんでしょうかね。」
所長 「ワシからするとどこのメーカーも似たようなクルマばっかりじゃし、レジェンドの方が面白いと思うんじゃけどな。」
助手 「じゃあ所長が買って下さいよ。」
所長 「うっ・・・・。」
参考資料
ホンダ・レジェンド(本田技研工業株式会社)
高級セダン(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ああ、あの不細工な顔のヤツじゃな。写真でしか見とらんけど、ホンダの美意識にはいつも驚かされるわい。」
助手 「言えてますね。」
所長 「ま、北米向けにつくっとる訳じゃから、ホンダと言うよりもアメリカ人の美意識かもしれんがの。」
助手 「そうなんでしょうけど、そのまま日本で売らなくてもいいように思いますけどね。」
所長 「そのままでもないじゃろ。グリルなんかは格好が違うし、立派な日本仕様じゃろ。」
助手 「専用につくるほど売れるとは思えませんけどね。」
所長 「じゃがホンダのクルマにしか乗れないヒトもおるじゃろうし、代々レジェンドを乗り継いどるモンもおるから、なければないで困るしの。」
助手 「じゃあ前のまま売り続けた方がよかったんじゃないですか。」
所長 「あのな、レジェンドってどれぐらい売れとるか知っとるか。」
助手 「えーっと、確か今度の目標台数が月たったの100台でしたよね。」
所長 「じゃが、今年に入ってからまだ100台も売れとらんのじゃ。ま、在庫を捌いたあとは開店休業中じゃったんじゃろうけどな。」
助手 「えーっ、そうなんですか。」
所長 「登場後丸4年も経っとるから買うモンはすでに一巡しとるんじゃ。じゃから少し変化をつけてじゃな、もういっぺん買って貰おうとしとるんじゃ。」
助手 「でも顔を変えてもおんなじクルマですし、そんなんで売れるんですかね。」
所長 「それが売れるんじゃ。さっきも言ったようにホンダの高級車しか乗れないヒトがおるからの。買い替えるのもお付き合いのうちじゃし、それにこのタイミングで大掛かりなマイナーチェンジをするということは、あと3年はフルモデルチェンジもないじゃろうしな。」
助手 「なんか寂しいですね、そんな理由で売れるのって。ボク結構レジェンド好きだったんですけど。」
所長 「じゃあお前が買えばいいじゃろうが。」
助手 「そんな、買えるわけないでしょうが。500万もするんですよ。」
所長 「もちろん好きで選んどるモンもいっぱいおるんじゃが、マーケットと言えるほどのモンでもないしの。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「北米向けのクルマじゃから、日本はオマケみたいなモンじゃし、はなっから期待しとらんじゃろうけどな。じゃが向こうでも苦戦しとるらしいから、テコ入れが必要なんじゃろ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「とは言っても前の方が格好よかったと言うのはワシも思うわ。ライトまわりのラインはやや煩雑じゃったけどな。」
助手 「所長もやっぱり前の方がよかったんじゃないですか。」
所長 「ま、新しいのも実車を見たら印象が変わるのかもしれんがの。」
助手 「それはないと思いますよ。」
所長 「何て言うか、4代目になってレジェンドってコロっと変わったじゃろ。」
助手 「そうでしたね。3代目まではインスパイアと同じFFミッドシップだったのが、SH-4WDになって、出たときは絶賛されてましたよね。確かカーオブザイヤーも取ってたんじゃなかったですか。」
所長 「そういうことじゃなくって、うーん何て言うか、前はFRコンプレックスの塊じゃったように思うんじゃ。じゃから重量配分をよくするためにエンジンを縦置きにしたり、パッケージングにしてもFFの良さを生かしきれとらんかったように思うんじゃ。FRっぽく見せたかったんじゃろうな。」
助手 「それはあるかもしれませんね。でもこのクラスになるとFRが世界の基準ですし、仕方がないんじゃないですか。レジェンドにしてもモデルチェンジ前には必ずと言っていいほど、次期レジェンドはFRとかV8を搭載とか言われてますしね。」
所長 「そうなんじゃ。じゃが現行の4代目って四駆にしたこともあって、違う方向を向き始めたと思うんじゃ。」
助手 「違う方向って。」
所長 「つまりFRのライバル達と決別して、FFベースのいいところを全面に出したスポーツセダンじゃ。」
助手 「スポーツセダンですか。」
所長 「そうじゃ。レジェンドのスタイリングを見てもわかるように、デカいキャビンを思いっきり前に出してきとるじゃろ。それで先代より短い全長で、幅を広くして四つのタイヤが踏ん張るようなデザインなんじゃ。」
助手 「確かに獲物に飛び掛ろうとするケモノのような前傾姿勢ですよね。」
所長 「他の高級セダンにはない格好じゃろ。」
助手 「そうですね。同じFFベースの四駆のアウディなんかとも違いますよね。しいて言えばデカいランエボですかね。」
所長 「元々ホンダってスポーツイメージの強いメーカーじゃし、このコンセプトは合っとると思うんじゃ。」
助手 「そうですね。」
所長 「じゃが思ったようにお客がついてこんかったんじゃろな。」
助手 「やっぱりこのクラスになると保守的なモノの方が好まれるんでしょうかね。」
所長 「ワシからするとどこのメーカーも似たようなクルマばっかりじゃし、レジェンドの方が面白いと思うんじゃけどな。」
助手 「じゃあ所長が買って下さいよ。」
所長 「うっ・・・・。」
参考資料
ホンダ・レジェンド(本田技研工業株式会社)
高級セダン(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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