昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(270)安倍首相に問う

2015-07-20 07:55:52 | エッセイ
 安保法案は衆議院を通過し、参議院に送られました。
 おそらく60日ルールとやらも駆使して無事法案は首相の思惑通り通過するのでしょう。
「国民の理解を得るためにさらに論議を尽くしたい」首相はそうおっしゃっていますが、現状の世論は今日の新聞の通りです。
 
 岸首相の安保改正論議で盛り上がった世論の再現を期待しているようです。
 
 安倍さんは自主憲法改正を目論んでいるようですが、まさか他の大国並みの自立を目指しているのではないでしょうね。
 大国並みということは核武装を前提とした軍事力を持つということです。
 安倍さんのおっしゃる<積極的平和主義>について具体的に国民に説明してください。
 つまり、意を共にする国々と連携し、他の大国とは異なり人類に破滅をもたらす究極の武器<核兵器>の放棄を目指す国となることを宣言すべきです。
 
 その上で、現状の国際情勢に鑑み、それ相応の自国防衛体制(現状では日米同盟)を敷くことに国民の理解を求めるべきでしょう。
 残念ながら理想論だけでは対処できない現状があります。
 日本を取り巻く現状だけでも下記の通りです。
 
 第二次大戦から70年経過した今でも北方領土は獲われっぱなし。
 
 戦後でも、韓国には竹島を力で奪われています。
 
 中国と共同開発するはずの東シナ海の油田装置も、日本の意志は無視され彼らの思い通りに進められている。
 
 さらに最近、日本が現状支配する尖閣諸島近海でも中国の調査が始まったという。
 

 日米同盟の抑止力に頼らざるを得ない現状があることを認めますが、大国の覇権主義を批判し平和憲法の理念に基づき、平和的解決を国際社会に求め続けることこそ、日本のこれから進むべき道でしょう。
 
 *「核兵器を放棄する」と宣言することは<力の論理>で動く世界では無力化することの宣言だ。持つ力があることを潜在力として保有する必要があるという意見も出てきそうですね。
 人類のムズカシイところです。



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