昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

詩歌(19)敬愛する貴乃花親方へ

2017-12-31 03:49:43 | 詩歌
 「敬愛する貴乃花親方へ」
 
 日馬富士・貴ノ岩殴打事件
 
 良からぬ会合が、あらぬ疑いを助長する懸念があることは否めない
 <親方>には<親方>の信念というものがある
 
 神道の精神で鍛え上げたのが<親方>
 神の領域である大相撲を守護する立場だと
 わかるけど・・・
 でも<親方>はちょっと突っ張り過ぎ
 母親や、弟とも会話しないという偏屈男らしいじゃん
 
 少しは人と会話したら?
 時代は変化している
 <親方>のスタイルのように
 
 あらためて身近を眺めてみれば?
 <親方>の奥さんや、息子さん
  
 それに何と言っても<親方>の部屋にはすばらしい弟子が育っているじゃないか
 
 初めて三役に昇進した貴景勝は言っているぜ
 
 「勝とうと負けようと特に言われることはない。普段の生活が大事だと言われている」
 他にも貴源治とか貴公俊とか、有望力士がいるそうじゃないか
 
 
 良い弟子を育てる
 それこそが<親方>の守るべき役割だ  





詩歌(18)朝鮮半島の友よ!

2017-12-30 03:45:33 | 詩歌
 「朝鮮半島の友よ!」

 周りは、隙あらば虎視眈々と狙う敵だらけ!
 
 南北は切断され
 
 片や金王朝、独裁政権
 
 みんなで選んだ政権も国民の総意をまとめきれない
   
 積んでは崩し、積んでは崩した歴史
 
 怨み1000年ではまとめきれるわけがない!
 
 気の毒な友よ!
 
 傷口に絆創膏を貼っただけでは治らない

 アメリカの外交官曰く
「内憂外患に際して露呈する政治的凝縮力の欠如は伝染病のごとくくりかえされた」
         





なるほど!と思う日々(501)メス優位のサル

2017-12-26 05:03:22 | なるほどと思う日々
 「男は女の使い走り」の資料を探していたら、<メスが優位>という珍しい哺乳動物がいた。
 
 ふつうはオスがグループを仕切っているのだが、マダガスカル島の南部、乾燥地帯の低木林に暮らすワオキツネザルは、白黒模様の長いしっぽが特徴的な原始的なサルだ。
 
 
 乏しい食料を巡り、メス達が中心となって子どもたちを守る。
 
 頼りないオスが食べている食料を横取りすることもある。
 オスは強いメスに抵抗できない。
 厳しい環境が、子育てを優先するメス優位の社会を形成している。

 <好奇心コーナー>
 
 睡眠中に口呼吸してませんか?
 
 いろんな弊害をもたらします。
 
 医療用テープも売ってますが、ボクはガムテープで代用させてます。



エッセイ(403)クリスマス・イブ

2017-12-24 02:47:58 | エッセイ
 今日はクリスマス・イブ
 
 山下達郎の名曲がわびしくボクの頭をよぎる。
 
 今どき、どれほどの人たちがクリスマスを祝っているのか?
 ボクは近所を歩いてみた。
 個人的にクリスマスツリーを玄関先に飾る人もいる。
 
 中には窓辺にその気配を覗かせる。
 
 レストランの店先?
 
 おっ! これはスゴイ!
 
 力が入っているなあ・・・。
 個人の家としては出色のクリスマスツリー!
 
 もちろん、企業となるとサンタさんもでかい!
 
 自動車の「スズキ」のショーウインドー!
 
 さて、ボクの今年のクリスマス・イブは?     

エッセイ(402)家内の使い走り

2017-12-20 02:58:08 | エッセイ
 12月16日(土)は、家内は大忙し。
 書道の教室をこなして、ボランティア代表世話人会に出席。
 夜は例のM会。
 翌、日曜日は孫娘を一日預かり。
 
 ついに月曜日はダウンしてしまった。
 ボクは家内の指示のもと家事全般を行う。
     
 初めてだ。
 主婦の仕事の大変さを実感する。       




エッセイ(401)下宿仲間との会合、M会

2017-12-17 03:53:47 | エッセイ
 昨日はボクの担当で、吉祥寺の隠れ家的な中華の名店で、下宿仲間との同窓会を開催した。
 もう、50年以上前川崎の下宿で一緒だった大学の仲間だ。
 
 日吉と元住吉の中間に、慶應大学の日吉キャンパスに通う連中のために新築で建てられたアパートで、我々は賄い付き、洗濯までしてもらい、尺八、ギター、トランペット、ドラムまで持ち込むなど、教養課程の2年間好き放題に過ごさせていただいた。
 
 家主のMさんは、我々が三田の専門課程へ移ると大学生に貸すのはやめて、企業に宿舎として貸し出すことにしたようだ。
 
 我々は経済学部、商学部、医学部と専門課程を卒業した後それぞれの道へと進み、結婚もした。
 誰の発案だったか、Mさんのご苦労に感謝するためにMさんを囲む会をということでこの会は、M会として5夫妻で始まった。
 そのうち、Mさんは他界し、我々の仲間からも二人が黄泉の国へと旅立った。
 そして、今回は3夫婦と、亡くなった仲間の奥さん一人、合計7人が集まった。

 昔のこと、それぞれの子どもたちの活躍ぶりなど話題は尽きなかったが、うちの家内がもってきた数字脳トレにもチャレンジした。
 切り込みを入れた1から8までの数字を4つづつまとめるゲームだ。
   
 すぐできた人もいれば、最初からあきらめる人も・・・。
  
 
「そのうち、私たち女だけで集まることになるかもね・・・」
 どなたかの奥さんが言った。
 二人の男は医者であり経営者であり、ばりばりの現役だ。
「キミはボクの言うように、薬は飲まないし、速歩を毎日やってるようだから長生きするよ・・・」
 年金暮らしの一番じじいくさいボクは医者くんに慰められたが・・・。

 いずれにせよ刺激的な、得難く楽しいひと時だった。





エッセイ(400)河野太郎外相の存在感

2017-12-16 07:25:13 | エッセイ
 エッセイも400回になる。 
 今回は安倍首相内閣で異彩を放つ河野太郎外務大臣を採り上げる

 
 サイコパス、トランプ米大統領は、今度はエルサレムをイスラエルの首都と認定すると言い出した。
 
 中東にまた火種をばらまいた!
 
 これにはアラブ諸国の他、ほとんど国が非難している。
 
 日本は?
 
 トランプのお友だちを自認する安倍首相は何も言わないが・・・。

 彼の任命した河野外相は、中東情勢悪化を懸念し、「イスラエルとパレスチナが共存共栄する<二国家解決>を支持する」と明快に表明した。
 
 
 彼のおじいさんは鳩山首相の尻を叩いて、日ソ国交回復させた立役者の河野一郎だ。
 お父さんは、村山首相の副総理として韓国に外交的配慮した「河野談話」で物議を醸した河野洋平である。
 そして、安倍首相の任命した外務大臣、河野太郎。
 「横紙破り」と称される河野一族のひとりなのだ。
  
 河野太郎は、外相就任時、洋平の息子として中韓両国からは評価されたが、王毅中国外相に海洋進出問題で異議を唱え、韓国には「独島(竹島)防衛隊」に激怒して、両国から失望されたという、一徹者なのだ。

  今後の河野太郎の活躍が注目される。
  日本の主導で、国連で北朝鮮問題に関し安保理の外相会議が開催された。
  
  河野外相が議長を務めた。
  珍しく北朝鮮の代表も出席しアメリカとの非難の応酬が繰り広げられた。
  
  


 



なるほど!と思う日々(500)銀杏の魅力

2017-12-15 05:02:47 | なるほどと思う日々
 なるほど! も500回を迎えました。
 記念に「銀杏」を採り上げましょう。


 東八の銀杏。
 いつも見てます。
 
 Jマートの閉店で、銀杏も寂しそう!
 銀杏畑もあるよ。
 
 三鷹のギンナンは有名なんだ。

 慶應義塾大学日吉キャンパスの銀杏並木を思い出すな。
 
 ところで、山本夏彦氏がいいこと言ってるね。
 
「僕は『日本植物党宣言』を起草したことがあるんです」
「・・・?」
「陰に陽に人間の悪口を書いたんですよ」
「・・・」
「獣はお腹がいっぱいなら貪ることがない。今お腹がいっぱいなら、目の前にシマウマが通っていようと、飛びかかることはないんです。だから、まず蓄えるからいけない」
「人間は貪り蓄えるからいけない・・・」
「そう、諸悪の根源は移動することにあり。動くからいけない」
「・・・」
「植物はスクッと立っているでしょう。あれは見上げたもんです。イチョウなんて一里ぐらい先に立っているイチョウに、ある風が吹く日、花粉が飛んで受粉して、ちゃんと実がなる。だから、人類みたいに醜骸相擁するようなことをしないで済む」

 なるほど!って思うでしょう。        

なるほど!と思う日々(499)トランプ大統領はサイコパス(精神病質)である

2017-12-12 09:19:10 | なるほどと思う日々
 最近、北朝鮮が静かになったと思ったら、トランプのエルサレム大使館問題で世界はまた騒がしくなってきた。   
 脳科学者の中野信子氏によれば、
 人間には二つの意思決定システムがある。
 
 *「早いシステム」(感覚器官が受容した刺激が脳を介さずに伝達され、瞬時に行動に移ること)
 *「遅いシステム」(脳を使ってじっくりと考えてから判断すること)
 そして、両者に葛藤があった場合、高確率で遅いシステムは早いシステムに負けてしまう。
 さらに重要なのは、遅いシステムは「群衆の同調圧力」に負けやすいこと。
 この現象は、特に民主主義社会における選挙で発生しやすい。

 ”トランプ現象”を多くのメディアが予想できなかったのは、ジャーナリズムに携わる多くの人が知的階級(エリート)だから。
 [遅いシステム]が効きやすい彼らには「人々の理性が麻痺し、トランプ大統領を選択する」というのは想定外だったのです。
 ところがトランプ氏は”大衆”が[早いシステム]で意思決定をすることを理解していました。

 トランプ氏が群衆を虜にし、大統領に慣れたのは彼が生まれついてのサイコパス(精神病質)だったからです。
 
 サイコパス=冷酷な殺人犯、というイメージを持つかもしれませんが、脳科学の進歩によりその正体が明らかになりました。
 百人に一人はサイコパスで、しかも政治家や大企業のCEO,弁護士、外科医など特に冷酷な判断が求められるリーダーに多い。
 ジョン・F・ケネディやマザー・テレサもサイコパスだったのではと・・・。

 マザー・テレサは、自分の側近たちには冷酷だったと報告されています。
 日本では織田信長ですね。
 サイコパスは外見や語りが過剰なまでにナルシスティックで魅力的でもあるのです。
 トランプ氏は、東海岸のエリートには理解されませんでしたが、中西部のラストベルト地帯の人たちからは熱狂的な支持を集めました。
 

 サイコパスは非情な決断を下せる合理性と、リスクをおそれず勝負ができる度量、優秀な指導者に求められる資質でもあるのです。
 サイコパスは基本的に人を<モノ>として扱いますが一致した人間とは親しくなる傾向にあります。
 ただし、友情ではありません。
 トランプ氏にとって、現状ではロシアのプーチン大統領がそうです。
 サイコパス同士でも利害が一致すれば、「義理人情を取引に絡ませない、話の分かるやつだ」
「説教くさいポリティカル・コレクトネスを言わないやつだ」と評価し合っている。
 しかし、お互いに「利がない」と判断すれば一瞬で破局するはずです。

 オバマ前大統領にはサイコパスの気は見られません。
 
 「遅いシステム」を使って物事を判断する人であり、それゆえにインテリ、メディアと波長が合い関係は良好でした。
 しかし、2013年のシリアへの空爆を戸惑い、ISをあそこまで増長するのを許してしまった一因は、彼にはサイコパスの特性がなかったからと言えます。

 ただ、一方でトランプ氏にサイコパスの弱点があるのではと懸念しています。
 つまり織田信長の轍を踏むのでは、と。
 彼は義理人情の価値を低く見積もり、”餌”を与えれば人心を掴めると信じていましたが、最後は十分すぎる報酬を与えていた明智光秀に命を奪われます。
 トランプ氏にも同様なことが起きる可能性があります。
 二つ目は、サイコパスには飽きっぽい人が多く、長期的な人間関係を築くことが出来ません。
 トランプ大統領も、メリットがないと判断すれば政権を投げ出すかもしれません。
 (以上、文芸春秋2017.3 中野信子「トランプはサイコパスである」より)














 
 
 

 


三鷹通信(240)市民大学・新しい経済の見方オープン講座

2017-12-10 12:00:00 | 三鷹通信
 昨日は市民大学オープン講座、水野和夫法政大学教授の「グローバリゼーションとポスト近代」に参加した。
   90名の座席はほぼ満席だった。
 ~経済学の常識を覆す資本主義の大転換~
 ・・・今や経済学では括ることのできない時代だという意味で興味深く聴いた・・・

 16世紀までの神学の時代
 17世紀、西欧合理主義の英雄時代
 18世紀 人間化、合理化の啓蒙の時代
 19世紀 全精神生活を経済に還元し、人生の中心に<生産と消費>を置く経済主義の時代。
     財貨の<生産・分配>の問題さえ正しく解決すれば、道徳問題も解決されるとした時代。
 20世紀 技術の時代。技術的発明が経済問題も解決できるとした時代。
「売上・仕入」という経済的観点から見れば、<近代・資本主義>のこの時代は、化石燃料、鉄鉱石、食糧の基本的物資の仕入れは心配しなくていい時代だった。<売上>-<仕入れ>=付加価値のある時代だった。

 では、21世紀の時代は?
  ①近代の強化派(継続派)は、技術の進歩を信じ、さらなるエネルギー源の開発に勤しむが、2019年のメキシコBP原油流出事故などという挫折もあった。
 
 より速くと求めたコンコルドの失敗も・・・
  ②ポスト近代派(転換派)の「ポスト・トゥルース論争」・・・世論の形成にあたり、<感情や個人の情念>が優先され、
   <事実>が二の次になる状況。
   *トランプ米大統領の<フェイクニュース問題>
    
   *イギリスのEU離脱
    
    ・・・事実を伝えるかどうかは今後のマスメディアの重要な課題となる。・・・
   
   *近代システムと資本主義の問題
    <近代主権国家システムの基本的な属性は
    ① 多数の主権国家の存在
    ② 主権国家間に相互作用が存在
    ③ 共通規則と共通制度の承認
      ★これらが、利潤拡大を目指す<企業の行動原理>、<より速く><より遠く><より合理的に>により、グローバリゼーションが拡大。<有限空間>から<無限空間>への移行により、<近代・資本主義>は終りを告げる・・・。
   
  ところで、人間にとって<真理>とは何か?
  「真理の対応説」・・・真理・概念(イデア)と実在する対象との一致。*
  「真理の整合説」・・・観念の真理性は対象との一致ではなく他の概念の全体との整合性に存する。
   *米国の東海岸の人たちには、中西部のラストベルト地帯に住む人たちの真理を理解できない

  <真理>とは<理性><哲学>と<想像力>
  デイドロの{百科全書」の扉絵に象徴されている。
  
  <真理>を象徴する女性を中心に、
  <真理>のヴェールを取り去ろうとしている<理性>と<哲学>
  <真理>に花冠を差し出す<想像力>
  ・・・<想像力>とは絵画や音楽などの<芸術>だろう。

 ここで、ボクはハイデッガー言うところの<大地>と<世界>を思い起こした。
 つまり、<世界>たる人間はあくまでも<大地>(限られた自然)に基依すべきもので、そこから遠くへ遊離することはできない。
 そしてそれを警告・啓発するのが<芸術>である、と。

 <ポスト・トゥルース>の問題は既に1965年、日本で、三島由紀夫が戯曲「サド侯爵夫人」で、<常識と非常識の転倒>として指摘している。

 *現代の「出口なき定常経済」における残された課題は、
  ・・・通貨の過剰と不平等の是正である・・・
  
 *資本家の欲望には際限がない。
  ビル・ゲイツ・・・10兆円、ザッカーバーグは6兆円の資産を有し、さらに拡大を競っている。
  
 ・・・富の偏在は拡大の一途を辿る。

 この分裂症的な時代においては、<貨幣愛>に止めどがないだけで、世の役に立たない人は精神病院にぶちこむしかないのか?

 *見方を変えると、現在の日本で年収が1,000万円超える人は200万人いるそうだが、その生活は<住>はともかく、<衣>
と<食>においては、ルイ16世の生活を上回っているとも言われている。
 これからは、<より近く>、<よりゆっくり>、<より寛容に>生きることを目指すべきか?
 
 ただ、「人間なしに始まり、人間なしに終わる」のだからと、ある意味達観して刹那的に生きるのはいかがなものか・・・。